見出し画像

人格障害

 これまでなにをどうしたらそんな理不尽が通ると思ってんだコイツ……って人を何人か見かけて来たんですが、ふと『自己愛性人格障害(NPD)』というものを調べました。
 文字からしてナルシシズム強そう(こなみ感)ですが、詳しく調べてみると想像を遥かに越えてた。ごめんちょっと甘く見てた。そして納得した。

 削除した『似非メンヘラが嫌い』で書いた相手、これに近かったのかも知れない。
 発達障害系かと思ってましたが違った、人格障害だ。本人も若い頃ボーダーの診断出されたことあるって言ってたけど、まさにそうだったのかも。


自己愛性人格障害

 ちょっと私はこれについて詳しくないのですが、突出したナルシシズムとは少々違うようです。wikiによれば『自己愛によって自分を大きく見せたい』的なこと書かれてましたが、実際自己愛性人格障害者と遭遇した方のブログのが判り易かった。生憎その方のお名前記憶してないので現在検索出来てません。ご容赦ください。
 自己愛性人格障害者と遭遇した方のブログによれば、特徴として

・自他の境界が曖昧である
・他人の評価が上がるのは自分の評価が下がるに等しい
・狡猾なNPDは気に入らない相手の悪評を流し孤立させる

 だそうで、最初の『自他の境界が曖昧』は同一化のことか?と判らなかった私でも、『他人が評価されるのはおのれの評価が下がるのに等しい』でそういうことか……となんとか理解。

 他人と自分の境目が理解出来てない。
 自他融合、しかし他人が評価されてるのに『自分への賞賛がない』。
 だから『自分の評価が下がった』に繋がるってことですよね?

 仮に自分含めあらゆる人には基礎点の百があったとして、自己愛性人格障害の人は他人の百自分の百とカウントする。つまり二百を有していると錯覚を起こす。
 その他人の百が誰かに褒められると百十になるとする。なにかのプロジェクト成功でもいいし、勉強でも人徳でもいい。
 だが自他の境界が曖昧な自己愛性人格障害者は、『他人の数値が百十になった=自分の百から十を引かれた』と誤解する。よって『自分の評価が下がる』の解に行き着く。

 いやいやいや勘弁してくれよマジで怖い。その方のブログに「ネットニュースで誰かの成功に噛み付いている人はNPDの素質がある」と書かれていたので、尚更理解が早かった。
 クッソ怖いな。お前なんもしてねえじゃんって話なのにやたらと噛み付く人見かけるけど、そういうことなのね。他人の成功や評価は『自分のもの』で、でも実際自分宛てに賞賛が来てないから不満で仕方ないと。実際自分がなにかの功績を出してないけど他人が褒められてるのが不愉快だと。

 思い上がるなよ雑種~~!
 自分の手柄は自分で立てろ~~!
 他人の手柄に乗っかるんじゃねえ~~!!

 『似非メンヘラが嫌い』の記事(削除済)で書いた相手、まあ最終的に自爆という非常におもろい結果になったんですけど、向こうは私への強い執着、憧憬、敬愛、それが叶わぬ苛立ちから攻撃的になっていたようです。
 絶対気が合わないと思っていたんですけど、向こうがぴすぴす弱音吐いて愚図るので「ならもう私とは仲良かった頃には戻りたくないってことだね」と訊いたら「許してくれるなら戻りたいよ」とまたぴすぴす泣くので「許す!!」と伝えました。
 ダメなんだよな、甘いんだよ私は。
 異常な執着は怖いけど尊敬して憧れていたから攻撃的になってしまった、本当は大好きなんだと言われちゃうと仕方ねえかな……と許してしまう。

 話は戻しますがこの自己愛性人格障害、うちの毒母にもめっちゃくちゃ当て嵌まる。上記に挙げた点すべて当て嵌まる。

・自他の境界が曖昧なので、私を愚痴のゴミ箱にする。
 何故なら私は母で母は私であり、母の愚痴を私が受け止めても『私』という『個』は苦しむことも傷付くこともない(認知の歪み)

・他人が評価されるとおのれの評価が下がるに等しい。
 自身の至らなさの発露に感じ、責められる前に他人を攻撃する。他者を貶め、自己評価を守ろうとする(被害妄想)

・気に入らない相手の悪評を流し孤立させる。
 気に入らない相手は『敵わない相手』なので、多勢に無勢を作り上げおのれの優位を保とうとする。敗北を一瞬でも認めない(慢性的な陰口)

 は~~~~……。
 改めて書き出してみるとしんどい。心が疲弊するわ……。
 そしてその方のブログに書かれていたもので、「あ゛ーー!!(納得)」になった最大の一文。

・自己愛性人格障害者は「普通は」や「常識的に」と頻繁に使う

 これ。
 もう、あれ、な。こう……な!!(圧)
 百万回見たって感じの言葉。
 非常識なやつほど常識語りたがるし、常軌を逸してるやつほど「普通は」とか言う。お前の非常識に付き合ってられる常識をこちとら持ち合わせてねえんだわ、生憎だったな出直せ。
 というかお前の非常識を通すために世間一般の常識を無視するってそれが許されると思うなよ。

 wikiによるとよくある症例では『有名人と知り合い』といった虚言が主に書かれてましたが、実際に遭遇した人のブログのが圧倒的に「あ!」ってなる部分が書かれていました。
 精神病・神経症の診断とは違い、心理学を習った方のブログでしたので、実際に体験した内容がリアル過ぎた。且つ具体像を掴みやすい。

 個人的にやたら「ずるい」を連呼する人もNPDなんじゃねえか?と思います。他人の労力や努力を無視して最短距離の結果だけ寄越せと喚く、こういう人の思考が今まで謎だったんですけど、NPDなんだとしたら納得が行く。
 境界例人格障害にも似てるようで真逆だから厄介だよこれ……。

境界例人格障害とは

 自己愛性人格障害(NPD)と似てるようで違う、『境界例(型)人格障害(BPD)』があります。俗にいうボーダー
 ひと昔前は『性格だろうけども、それじゃ診察に来た人に悪いから精神病とも性格とも言えないってことにしとこう』ってお茶濁しの病名でした。少なくとも当時私は看護師の友人からそう聞いています。

 今では統合失調症とも神経症とも言えない病名、にされているそうです。いずれにせよ性格ってこと……?
 そもそも人格障害ってなんぞやですが、まあ要するに「強烈な個性」でいいんじゃねえのと思います。なにが原因とかなにが悪いとかじゃなく、成長する過程でなにかに振り切った自己思想って考えるといいかも。知らんけど。

 ボーダーの特徴としてまず挙げられるのは見捨てられ不安試し行為です。
 昨今『メンヘラ彼女』と言えば全部ボーダーでいいと私は思ってます。極論で暴論なのは理解してる、ごめんな。

・頻繁なリストカット
・死ぬ死ぬ詐欺
・繰り返されるOD
・過度な連絡要求・または追及

 これらがボーダーの特徴でしょう。
 クソ面倒くせえ……と思うでしょうが、実はボーダーが自ら命を落とす確率はほかの精神病に比べトップクラスです。うつ病・双極性障害に次ぐんじゃないかな。
 うつ病は読んで字のごとく鬱。ずっと鬱。感情の波が揺らぐことなくひたすらどん底で解放されるのを待ち望んでいるから、ふとした瞬間に自ら命を絶ちます。動くだけの気力があればね。
 双極性障害は鬱状態ではなく躁状態の時にやらかします。あーなんか気分がいいぜファラウェーイ!しちゃう。
 んでボーダーは死ぬ死ぬ詐欺で結果成功しちゃった……が多い。本当は成功しなくてもよかったんでけど、まあ成功したならそれはそれで……って感じ。

 このことから数多くある人格障害の中で、最も死に近いのはボーダーです。そしてボーダーと寄り添い生活してゆくのは至難の技と言えるでしょう。
 もちろん一番苦しいのは本人です。
 どうして周囲を信用できないのか、愛する人を信じられないのか、そんなん本人が一番苦しんでいます。
 ただ相手の愛や信頼を眼に見える形で欲しがるから、無理難題を言って自分のために東奔西走する姿を見て安堵する。いや判るよ面倒だって。
 でもそれが心の闇なんだっつの。

 自己愛性人格障害は『自分のために他人を搾取&格下認定』しますが、ボーダーはひたすら『自身への自信がなくて認めて欲しくて』試し行為しちゃう。どこまで許してくれるのか、親と同じぐらい愛してくれないか、無償の愛を欲しがっちゃう。

 私はボーダーではないけれど、間近でボーダーになってしまった大切な親友を見ていたので、本人の苦しみが少なからず理解出来る。同時に周囲の苦悩と懊悩も理解できる。
 根本的に抱えている問題は『理解されたい』なんですよ。自身でもどう表現してよいのか判らない内心のグルグルした黒い感情をどうにかしたくて、でも出来なくて、誰か助けてくれと泥沼に陥る。狭く白い棺桶に入れられたみたいな感覚でもあるんでしょう。一分一秒が苦痛で、うちに抱えた破壊衝動(自らを含む)をどうにかしたくて苦しんでいる。
 性的な自己破壊衝動を抱えてるのもボーダーの特徴。
 誰かに必要とされたい、見捨てられ不安。

 自己愛性人格障害も境界例人格障害も、おのれのキャパを超えた幸福を求める部分は同じ。
 ただNPDは他者への攻撃特化で、BPDは庇護を強要する違い。

 同じ器があったとして、NPDはもっと寄越せお前の分の中身も寄越せと際限がなく、そして器の底には穴が空いてるので中身はどんどん零れてゆく。
 BPDは手にした器に本当に中身が入るのか信用出来ないから、他人からその器の中身を入れてくれと縋ってゆく。もっと頑丈に器を作ってくれと無茶ぶりもする。

 器の中身が少ない、足りない、これは他人の怠慢だと怒りを憶えるNPDに対し、BPDはせっかく他人が用意してくれた器が壊れないか不安で試してぶん投げて壊れてしまったと嘆く。
 だからBPDはまた器を用意して、今度は壊れない器を用意して、私を愛してるなら出来るでしょう?ってなる。

 どっちもどっちだけど、自覚がある場合の境界例人格障害の人は物凄くつらいと思うんだ。自覚なしで他人を振り回しているのは論外。土下座して腹切って詫びろとまで思う。
 「私が死ねば満足なんでしょ」とか「もう死にたい」とか頻繁に言ってる人はまああと十年ぐらい放置しても平気。「どうしたらいいのか判らない」「苦しいよ」と言ってるボーダーはかなり危険、すぐにでも保護したほうがいい。ストレッサーから隔離して安心して眠れる場所に連れて行ったほうがいい。

 それで、このふたつはたぶんだけど幼い頃の家庭環境がかなり影響している。我儘を許されて好き勝手生きて来たのが自己愛性人格障害。
 過保護な親や両親から抑圧されて来た人は境界例人格障害になり得る。

 人格障害って病気じゃないから根治しないし寛解もない。
 付き合い切れない、相手の感情に引きずられてしまう人は、例え罪悪感を抱こうとも自衛のために距離を置いたほうがいい。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?