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毒をもって毒を制す

ボツリヌス菌(学名:Clostridium botulinum)という食中毒菌がいます。この細菌、食品中でボツリヌス毒素という神経毒を生産することで食中毒を引き起こします(このタイプを毒素型食中毒菌といいます;第一種衛生管理者の試験問題でよく出る)。昭和の時代には多数の死者が出る事件もありました。ところが、このボツリヌス毒素、その特性(筋弛緩作用効果)を活かし、近年は意外な分野で活躍しています。それは、医療や美容の分野で、医療分野では斜視や眼瞼痙攣などの治療、美容分野ではシワ取りなどに活用されています。まさに「毒をもって毒を制す」ですね。

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