たくさんの星がキラキラと煌めきながら流れてゆく様を想わせるドビュッシー の「アラベスク」に導かれて、今宵は星空のお話。

「アラベスク」はまた、私たちを「千夜一夜」の世界へと導きます。シェヘラザードは夜な夜な王様にどんなお話を聞かせたのでしょうか。

そして、いつも真北を指して輝いているのは北極星。この星はたくさん名前を持っています。北(子)の方向に見えることから子の星、方角を知る星だから方角星とか目あて星とか。周りに明るい星がなく１つだけぽつんと光って見えるからひとつ星、周りの星があたかも北極星を中心に回っているように見えるので、星空の中心に見立てて心星(しんぼし)。

道に迷った旅人も、大海原で途方にくれた船人も、空を見上げてはこの星を標としたことでしょう。
私たちの心の宇宙にも、きっと心星があるはず。迷ったとき、途方にくれたとき、この心星を探してみてはいかがでしょうか⭐️

🎼2 Arabesques (Debussy, Claude)
　Première arabesque (No.1)
　Simone Renzi (piano)
　Creative Commons Attribution-NonCommercial 3.0
🎼Scheherazade, Symphonic Suite, Op. 35. The San Francisco Symphony Orchestra conducted by Pierre Monteux. Violin solo by Naoum Blinder. Recorded March 3 & 4, 1942 in the War Memorial Opera House in San Francisco. Victor DM-920. Transferred and restored from the original 78 set.
🎼Berceuse, Op.57 (Chopin, Frédéric)
　Simone Renzi (Piano)
　Creative Commons Attribution-NonCommercial 3.

🎨Les Mille et Une Nuits - V. Zecchin
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Les_Mille_et_Une_Nuits_-_V._Zecchin_-_without_border_-_RF_2012-24.jpg