すぎやまこういち先生、ありがとう

今日午後にドラゴンクエスト公式から突然発表があり、2021年9月30日に作曲家であるすぎやまこういち先生が逝去されたという内容でした。

ドラゴンクエストシリーズにおける作曲家として有名でしたが、昭和の時代には歌謡曲やGS(グループ・サウンズ)、CM音楽などを制作し、テレビ番組のディレクターなどもされていて、中山競馬場などにおけるGIファンファーレなど、日本人ならば必ずと言っていいほどすぎやま先生の楽曲はどこかで耳にしているであろう、というほど偉大な作曲家でありました。

僕はやはり「ドラクエの作曲家」として知った方で、初めてドラクエシリーズをプレイしたのはファミコンのドラクエ3。
今でも名作と語り継がれ、楽曲についても後のシリーズでも度々使われることが多いほどに名曲だらけの作品でした。
ドラクエシリーズはリメイクであっても毎回買ってしまうほど好きで、今でもずっと繰り返しナンバリングをプレイし続ける僕です。

有名な話ですが、元々すぎやま先生はゲーム好きでドラクエの音楽を担当するよりも前、エニックスのゲームでいちユーザーとしてアンケートハガキを送っており、エニックスではドラクエ1を開発している最中、内製の音楽の出来があまり良くなく別の人を探していたところ、このアンケートハガキがスタッフの目に留まってオファーをした、という話。ここからすでに伝説の始まりでしたね。
すぎやま先生が参加する頃にはあと1週間で完成させなければならない、というリミットの中で見事に現在知られるドラクエ1の全ての楽曲を作り上げたわけです。

ドラゴンクエストの「序曲」がたった5分で完成し、「それまでの人生54年と5分で出来た曲」は名言です(ピカソの1分プラス80年だ、に感銘を受けて真似をしたそう

とてもゲーム好きで誰にでも優しく接しておられたという話は皆さん仰いますし、ゲーム音楽は天職だ、というすぎやま先生。ドラゴンクエスト12はやってみたかったんだろうな、そう思うと悔やまれますね。

12については公式によれば「遺作」になるとのことですが、どのくらい楽曲が完成されていたのかは分かりません。採用される予定の全曲がすでに出来ていたのであれば別ですが、途中であった場合は誰か別の人の楽曲が入るのか、それとも過去の楽曲が採用されるのか、そのあたりは気になるところです。

すぎやま先生、本当にたくさんの名曲たちをありがとうございました。
これからもドラクエでずっと聴き続けます。
長い間お疲れ様でした。ご冥福をお祈りします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?