感覚過敏の私の感じ方と対策①買い物編(当事者研究はじめの第一歩)
こんにちは、ゆーりんちーです。今回は、感覚過敏の私が、普段のスーパーなどの買い物での感じ方、また、どのような対策をおこなっているか、どんなスーパーがあったら買い物しやすいか、について書きます。
わたしの感覚過敏紹介
聴覚過敏
困りごと:BGM(店で流れる音楽)によっては店に長くいられない、講演会などでスピーカーの音質、音量などが合わないと頭痛などの身体症状が現れる
温度覚過敏
困りごと:冷暖房の風が当たる席に長く座れない、一般的な人と温度感覚が違って極端に寒く感じることが多い
触覚過敏
困りごと:服のタグや縫い目が気持ち悪くて、取り除かないと着られない
嗅覚は人より少し敏感だけど、あまり生活に支障はない
過敏度合いが日によって変わる
買い物で困ること
聴覚過敏
BGM(店で流れる音楽)の音量が大きいお店が辛そう、というのは容易に想像がつくと思います。今回、知っていただきたいのは、音量だけの問題ではない、ということです。私にとって、キツイのは、音の情報量の多さと、予測できないことです。
音の情報量の多さ
店舗全体に流れているBGMに加えて、商品の棚ごとに小さいパネルやスピーカーで宣伝が流れたりする場合がありますよね。例えば、スーパー全体のスピーカーからテーマソングが聞こえている中で、肉のコーナーから本日の肉の特売の宣伝が聞こえて、少し遠い鮮魚コーナーから、魚の宣伝が少し聞こえて….このような場合、一度にたくさんの人に話しかけられたような感じがします。脳みそが処理しきれない、頭がパンクしそうな感じです。
予測できないこと(変化)
店内アナウンスのように、突然始まって、突然終わると、びっくりしてしまいます。そして、びっくりした気持ちがなかなか収まらなくて、ほかのことが考えられなくなる場合もあります。
聴覚以外は?買い物中に感じる感覚刺激
聴覚以外にも買い物中はたくさんの感覚刺激があります。スーパーでは、コーナーによって温度が違ったり、食べ物の匂いが違ったりします。また、ドラッグストアでは、香料製品によって匂いが変わったり、化粧品売り場などで照明の明るさが変わったりします。複合的に自分にとって、感覚刺激が多すぎると感じます。
感覚過敏の人が買い物をするとは…
そして何より、上記にように感覚刺激がうまく処理できず、脳への負荷が高い状態で、買い物をするとストレスがかかります。例えば、一般的に、買い物中は、安くて良い買い物をしようと商品を比較したり、人とぶつからないように避けたり、冷蔵庫の中身を思い出したり、などと、いろんなことに注意したり考えを巡らせますよね。感覚刺激のストレスを受けながら、このような買い物に必要な考えや行動をするのは大変です。
本当は買いたいものがあっても、これ以上の負荷に耐えられないと判断すると途中で諦めて帰ることもあります。
わたしの対策
感覚刺激を減らす対策
感覚刺激を減らすためにノイズキャンセリングヘッドホンを使っています。症状がひどい時は、ヘッドホンでホワイトノイズを流すことで、周囲の音をほぼ遮断することができます(安全面もあるので、めったにしませんが)。
買い物の負荷を減らす対策
事前に買いたい物を書き出して、買い物の認知的負荷、店での滞在時間を減らします。絶対に買いたい物と、できれば買いたい物に分けて考えて、後者は最悪買えなくても次でいいか、と気楽に考えます。
わたしにとって買い物しやすいスーパーとは?
店舗の運営に必須ではない音を消してくれたらうれしい
海外では、店舗の運営に必須ではない音を消して営業する店もあります。クワイエットアワーという取り組みとして知られています。日本でも始めているスーパーさんがあります。うちの近所にもできたらうれしいなと思います。
店内マップが充実したらうれしい
店内のどこにどの商品があるかが具体的にわかると、物を探す負荷、店での滞在時間を減らすことができます。今は、おおまかなカテゴリーが書いてあっても、ピンポイントでほしい商品が見つかるまでに時間がかかって、感覚刺激ストレスに耐えられなくなることが多いです。
さいごに
わたしの感じ方を共有することで、こんな人もいるんだ、ということを知ってもらい、社会の感覚過敏への理解が深まると嬉しいです。また、感覚過敏当事者の方や周りの方々、感覚過敏の子どもがいらっしゃる家族の方に参考になれば幸いです。質問や、読者の皆さんの過敏経験談や対策をコメントに書いてくださったら喜びます。
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