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002 MOTHERのことばとおみせ。展

つい先日の石岡瑛子展でパルコの広告が大々的に取り上げられていたこともあり、ふらっと渋谷パルコをぶらついていたら、偶然見かけて鼻息荒く参加した『MOTHERのことばとおみせ。展』。

感想:毎朝毎晩、1日のはじまりと終わりに来たい。

かれこれ四半世紀ほどMOTHERシリーズを愛好しており、間違いなくいちばん愛着のあるゲーム(同じような人は他にもたくさんいると思う)。

大人になった今、会場に溢れる色々な「MOTHERのことば」を読みながら、いちばん自分に響いたのは、このことば。

◆よくきた。

◆ここは 1ばんめの
   「おまえのばしょ」だ。

◆しかし いまは
   わたしのばしょだ。

◆うばいかえせばよい。

◆・・・・できるものなら。

人は皆、どこにも場所が用意されないまま生まれてくる。

けれど我々は間違いなく全員がそれぞれの主人公であるはずだし、それぞれの場所があるはずなのだ。

そしてそれは誰かーーそれは先駆者のこともあるし、可能性としての、あるいは、可能性を潰す存在としての自分かもしれないーーから、「うばいかえす」ものなのだと、壁に書かれたこのことばを見ながら思わず考え込んでしまった。

子供の頃はただボス戦の前のセリフぐらいにしか思っていなかったことばが、四半世紀を経て、大袈裟な言い方をするなら自分の生きるテーマになったりするのだから本当に何があるか分からない。

いつまでもMOTHERの子であり続けるのだと思う。

手ぶらで訪れてしまったので、手帳にMOTHERのスタンプを押すためにもう1回行く所存です。

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