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急に中国語に取り組まないといけなくなった時のためリスト

いきなり中国の取引先を担当することになったとか、転職先が中国系資本だったとか。そういうときに急に中国語を勉強しないといけなくなるので、私の経験から「なんとかする」ためのまとめです。まっとうな学習法では続かないという人向けです。

まずは文法

初歩の中国語の文法は英語に比べると覚えることが少ない印象です。わりと日本語にフィーリングが近いです(英語よりは)。なので、入門書でざっと、文法を理解するのをお勧めします。

私が読んでいるのはこの二つです。中国語の入門書は良い物がたくさんあるので、他のお薦めサイトを見ても良いでしょう。会話の本よりは、文法の本から入ると後の理解が楽になる気がします。

単語

単語は私はアプリに頼りました。寝床でもポチポチやれるので、続きます。良い物いっぱいあります。わたしは以下のmikan中国語を使ってます。

ブラウザ上で読み方を調べる

Chromeをお使いの方なら、拡張機能のGoogle翻訳を入れると、以下の動画のようにマウスで選択したところの意味と音を調べることが出来ます。

中国語で最大の難関は、漢字の読みを覚えることなので、さっと発音を調べられるのは便利です。

長文は翻訳サイトに頼る

ニュース記事のような長文を読む場合は、翻訳ツールを使うことになるでしょう。ただ、ここで注意したほうがいいのは、Google翻訳やDeepLは、日本語←→中国語の翻訳については、ちょっと怪しいなぁ…ということです。中国語が得意な人に聞いても「Google翻訳はお勧めしない」と言われます。

中国語圏の人がよく使っているのは、百度翻訳かテンセント翻訳君という印象です。

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特に、百度翻訳は、日本語を中国語にするときに、ピンイン(読み方)を表示する機能があるので、ちょっとした用語調べにも便利です。

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ただ、どちらにせよ、Google翻訳よりはマシというだけでして、機械翻訳は正確に訳せることはありません。あくまでも、長文を読まないといけないときの補助として利用し、「これで大丈夫」という使い方はしないように気をつけましょう。中国語で何かを提出しないといけないときは、事前にネイティブに見てもらうのが一番です。

ビリビリのコメントや、流れるチャットを翻訳したい時

ビリビリのコメントや、盛り上がっているチャットのように、文字が流れていってコピペが追いつかないサービスもあります。こういうときは、信頼性が低いことを理解した上で、Chromeの右クリックから日本語に翻訳してみましょう。

ただ、コメントやチャットはスラングが多いのでまともな訳にはなってません。あくまでも雰囲気を掴むとか、反応が「ポジティブかネガティブか」くらいを判定するとかの、厳密でない用途として使うようにしたほうがいいです。

ちゃんと辞書を引こう

私が昭和生まれだからかもしれませんが、やっぱり語学学習には辞書に勝るツールはないと思っています。スマホ向けに物書堂という会社が、信頼できる辞書アプリを出しています。紙の辞書を収録しているのでお値段も紙の辞書価格、つまりアプリとしては高額ですが、それだけの価値があります。

ちなみに、iPhoneをお使いの場合、物書堂のアプリの手書き認識と、iPhone標準の手書き認識の両方が使えます。iPhone標準の手書き認識の方が圧倒的に精度がいいので、物書堂の手書き認識はオフにすることをお勧めします。

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iPhone標準の中国語キーボードは、設定 → 一般 → キーボード から追加できます。

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↑ここから、簡体中国語の「手書き」やピンインのキーボードを追加できます。

Androidの方は、Google Pinyin Inputというアプリを入れると、中国語キーボードが追加されます。手書き入力にもピンイン入力にも対応しています。

キーボードアプリはいっぱいあるのですが、中には情報を不必要な分まで引き抜いてサーバーに送信するものもあるみたいなので、よく理解するまではAppleやGoogleの標準を使うのがいいと思います。

教室に通うならグループよりもマンツーマン

初学者はどうしても行き詰まるので、マンツーマンレッスンをお勧めします。高いですが。

私はたまたま、家の近所に、中国人の方が個人で開いている教室があったので、大手語学教室よりは随分安くレッスンを受けられています。それでも1時間5000円です。大手ならもっとすることでしょう。

探すと、個人で開いている教室は結構見つかります。お近くにないかどうか、検索してみるといいでしょう。例えば「東京都中央区 中国語教室」のように地名と検索サイトに入れると見つかりやすいです。

コミュ力に自信のある方は、同僚や友人に習うのもいいと思います。私は友情を軸に頼み事をするのが得意ではないため、むしろお金で話が付く教室通いを選択しました。

ちなみに、コミュ力のある人の方が、会話は上達しやすいです。

私はコミュ力がないので、読み書きばかりが上手くなるタイプです。

簡体字の覚え方

簡体字は日本の漢字に比べると随分簡略化されていて、慣れていないと暗号のように見えます。覚えるしかないのですが、一定の法則性があるので、そこに気付くと覚えるのが少し楽になります。

「目」に足が生えると、人みたいになる

貝 → 贝

見 → 见

現 → 现

車と東はどっちも省略の仕方が似ている。ちなみに、車は「ナキ」、東は「ナホ」と覚えると書きやすい。

車 → 车

連 → 连

東 → 东

陳 → 陈

専は专になる。つまり云というつくりは专になる

専 → 专

伝 → 传 (伝の旧字体は傳なので法則に沿ってる)

転 → 转 (車偏は上述の通り车になっている)

ちなみに云が単体では雲という意味。雨かんむりは省略されがち

雲 → 云

電 → 电

ちなみに云は雲なのかと思ったらそうでもない。なんか色んな所に出てくる。重偏も云になるし、運の運もなぜか运になる。

運 → 运

動 → 动

ぼんやりしていると云と見間違える元は、園のかこいの中身の置き換えに使われたりする。

園 → 园

遠 → 远

門構えも省略されがち。門構えがあるときも门になる

門 → 门

問 → 问

開 → 开

関 → 关

一部分だけ残すものもある。慣れると何でもないが、初見ではもっともギョッとするパターン

業 → 业

児 → 儿

言偏や糸偏や金偏や馬は微妙に省略されている

記 → 记

給 → 给

銭 → 钱

験 → 验

良く出てくるので気合いで覚える文字もある

個 → 个 (ものを数えるときによく出てくる。3人は三个人)。

这…多分日本ではほとんど使わない文字だが、英語で言うところの「This」に相当するのでやたらめった出てくる。上の个と合わせて「这个」とか頻出

楽 → 乐 (基本的にはleという発音だが、音楽を意味する音乐の時はyinyueとyueと読んだりする)

日本だと二つの漢字に分かれている字が一緒になっているのもある

面、麺 → 面

髪、発 → 发

添削コミュニティの活用

コミュ力のある人は、中国の人にガンガン話しかけるといいのですが、それができない人でも文字なら書けるという人もいるでしょう。

HelloTalkというアプリは、外国語を覚えたい人達が添削しあうコミュニティのアプリです。

このアプリに「添削してください」というタグをつけてつぶやくと、親切な人が添削してくれます。代わりに、日本語学習中の人が添削を希望していたら、添削してあげましょう。

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仲良くなると、フレンドになってチャットしたりもできます。日本のことを教えてあげたり、中国のことを教えてもらったりできるかも。

有料プランに入ると翻訳機能が使えたりして、つぶやきが捗ります。そんなに高くないので入るのお勧めです。

最後は気合い

日本人は、漢字を理解しているので、世界で最も中国語を学びやすいはずです。アメリカ人が中国語を学ぶのに比べたら、圧倒的に楽が出来る。アメリカ人から日本人を見たら、中国語を学ぶためのチート能力を持って転生してきたくらいに見えるはず。

なので、気合いで頑張ればなんとかなります! 多分。

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