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オリンピックと魔法の鏡

「鏡よ鏡、世界で一番美しいのはだぁれ?」
「それは、白雪姫です」
「なんやて!?」
魔女はこの悔しさの矛先を、白雪姫に向けました。
白雪姫がいなくなれば、自分が一番になれる。


小田急線を走る電車内で、自分より幸せそうな人を殺そうとした男がいましたね。彼も魔女と同じような心理でしょう。

でも、そうして得る「幸せ」は、相対的。幸せって、相対的なものでしょうか。


嫉妬の意味

嫉妬心って、いわば劣等感ですよね。
人より自分が劣っていると感じて悲しい。悔しい。どうして…

子供の頃の私は、自信が持てなくて、周りの人全てが自分より優れていると感じていました。
ただ、この魔女とちがうのは、その劣等感を人には向けず、自分に向けていました。それでクヨクヨしているだけ。

いつの日か、思ったんです。この感覚から抜け出すためには、劣等感の使い方を変えるしかない。
周りが優れているなら、近づけばいい。追い越せば良い。
そのために努力することが、生きる意味だと気付きました。


才能

早いうちにこういうことに気づいた人は、自分らしく生きてますよね。いわゆる成功者と呼ばれる人たちや、オリンピック選手もそうです。
オリンピックといえば、開会式直前に、小林賢太郎さんが解任されました。

彼の発言の是非は、既に大勢の方が話しているので割愛します。


ただ一つ、過ちをいつまでも責めようと言うのは、成長を認めないということ。
そのような考えならば、それこそ努力の素晴らしさを感じるためのオリンピックなど、応援すべきでないと思います。

人は誰も、努力で自分を変えられる才能を持っているようです。そして、努力し続けられる人を「天才」と呼ぶみたいです。


足を引っ張る

騒動の本質はそこではなく、どうして小林さんのそのネタが今頃になって切り取られ、問題にされたのか。
ここに、白雪姫を狙う魔女と同じ力を感じるのです。
小林さんをねたみ、引き摺り下ろすことで「相対的に」上の立場になろうとするような考えを。


鏡の使い方

「人は鏡だ」とはよく耳にします。

誰かの言動が不愉快に思えた時、どう対処するかを映す鏡だと解釈しています。

鏡自体を批判したところで何も変わらない。その鏡に映る自分を見つめ直す機会を与えられているのだと、私はそう思うようにしています。


最後に…魔法の鏡よ、馬鹿正直すぎませんか。魔女の性格をわかっているのだから、燃え盛らないように大人の対応をしてもらいたいものです。

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