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ルミネ前で逢いましょう たまにはOLさんに混じって

神宮前で逢いましょう
番外編

【ルミネ前で逢いましょう ~たまにはOLさんに混じって~】

 このビルの名前を聞いて、真っ先にイメージするのは、

『仕事帰りや休日に、髪の毛を緩く巻いてSNIDELを着たお姉さんがJILL STUARTのショッパーを提げて歩いている』

 という構図である。

 私もここ1年、ちょくちょくお世話になっている。

 お洋服…ではなく主に週末ゆっくりお風呂に入りたい時の特別なフェイシャルパックや持ち歩き用のボディミストなどを見に行っている。


 週一のスペシャルパックはSABONの『フローラル ジュレマスク』というもので容器から出してみると(私はチューブのものを2つほどまとめ買いして使っている)琥珀色の澄んだジュレの中に薔薇の花弁が閉じ込められていて、専用のブラシで付けると甘い花の蜜のような香りがする。

 髪の毛は毎度フンパツして(扱いづらい髪質なので多少こだわっているのだ)NUXEの『プロディジュー フローラルオイル』である。

 奥深い香りで、私には最初ツツジの茂みのように感じた、香水要らずな代物である。

 どちらも使い始めてから肌や髪がつやつやとし始めたように思う。

 髪の毛は特に、一回かなりブリーチをかけた事があったので殊更効果を実感したのかも知れない。

(ここから若干、話は脱線します。スイマセン)

 さて、私は先にヘアオイルで髪のパックを始めてから後に肌のケアをする。

 高校のころ本で読んで以来、佐伯チズ氏のメソッドを参考にしているので髪の毛はオイルをしっかり付けた後束ねて上からお手持ちのサランラップを長めにとりぐるりと頭を覆うように一回転、巻き付ける。

 たらいにお湯を張って蒸しタオルもどきを作り、ダメ押しでラップをした上からまた頭を覆うように巻いて大きめの嘴ピン(これを続けると消耗品と化すので100均のモノがオススメである)でタオルを固定する。

 これはヘアオイルが手元にある方なら手放しにオススメしたい方法でドラッグストアにあるあんずオイルを使っていた頃から続けているが、初めてやって翌日から効果が見えたのは驚いた。

 ジュレパックも同様で、唇に保湿パックがてらヴァセリンを二回ほど摺りこんでから(ニベアでも可)専用のブラシで顔にパックを塗布したあとサランラップを顔の上半分、鼻からの下半分に分けてとり顔を覆う。

 これも、お手持ちのパック(LuLuLunやハトムギのフェイスマスクでも)が手元にある方もぜひ試していただきたい方法である。

 2つに分けているのは呼吸できるようにするためである。

 そして待つこと5~10分前後、その間はボーっとするなり軽いマッサージに勤しむと割とあっという間にすぎる。

 後は流し、いつも通りシャンプーとコンディショナーをした後風呂から出る。

 ラップで肌の蒸気が閉じ込められるのと、浴槽の湯気が天然のスチームとなり自然とパックの効果が何割増しになっている……というカラクリなのだ。


 可愛いケア用品などにこだわっているのは、ひとえに己の趣味のようなもので洗面所にいる時、引き出しの中で私の棚を開けるとビジューのキャップが可愛らしいJILL STUARTのボディローションとヘアミストやラリンのスクラブ…など淡いピンクと白に満たされている光景が広がっている。

 この時期(12月現在)、余りに気温が低い日などは風呂に入ること自体億劫になる事は1回や2回ではないが風呂に入るとき重い腰を持ち上げる“ヨイショ”という声のきっかけになるのでそう言った意味合いでもこだわりというのを持って選んでいる。

 洗面所などに時々転がっている妹のハンドクリームなどを見ていると、Aesopなどの同じルミネで扱っている比較的シンプルでお洒落なケア用品が流行っているようだ…と学びを得る(人の持ち物を、余りまじまじ見るなし)。

 姉がロリィタやピンクが好きな性質で、また妹の方がしっかりしているからだろうか。

 家族で出かける時に並んで歩いていると、時々どちらが姉さんだか分からない時がある。


 私の大好きな香りものブランド・SHIROも横浜の中ではルミネに出店している。

 ここのアールグレイ(勿論、紅茶のブレンドの香りが元になっている)の香りが好きでボディミストが切れると補充のためにここの二階に訪れている。

 紅茶の香りというのを好いているのは、柑橘系の香りながら普通のシトラスものの香りよりも女の子らしいマイルドさがあるよなぁ…と勝手に思っている。

 スッキリした香りなので勿論、男性も付けられる香りだとは思うが。

 SHIROに限らず、ルミネはナチュラルでありながら洒落たフレグランスやスキンケアのブランドが多く出店している。

 AUX PARADISなどもその路線である。

 ルミネ横浜にある雑貨店・BARTHDAY BEARでは私を紅茶の香りに目覚めさせたサンタール・エボーテという南仏のフレグランス店も取り扱っているのが個人的に好きなポイントである。


 また、横浜のルミネには成城石井があり“手軽に、ちょっといいお菓子を食べたい”時にお世話になっている。

 少し前に話題になった“いちごバター”なるものも気になる所だがとにかくあのお菓子売り場に行くとさながら海外のスーパーを覗いている気分になる。

 成城石井オリジナル商品で個人的に気に入っているのはポルポローネシリーズのアールグレイ。

 ベルガモットの香りが高くとても気に入っている。

 フランス製のドラジェ(白いタブレット状のお菓子)、アニス・ドゥ・フラヴィニーというのも取り扱っている。

 薔薇や菫などの花や果物の香が華やかに鼻に抜けるパッケージもヨーロピアンな菓子で、映画の舞台にもなった北フランスの美しい村で作られている。

 村全体にあのドラジェの蜜の香りが漂っているそうで“フランスの美しい村”の本を読んだ時……その村の、その昔敬虔な人々が作り上げた中世の景色を見るとあのドラジェが閉じ込めていた菫や薔薇の香りがこの景色から漂っているさまを想像してしまう。

 もしかしたらその村も春先には本物の菫、5月になれば薔薇が石畳の街に咲いているかも知れないが。

 話を横浜のルミネに戻すとしよう。

 成城石井オリジナルの焼き菓子には、スコーン(スナック菓子の方じゃないよ)が置いてあるのも嬉しいポイントである。

 プレーンは勿論、ミルクティー味やクランベリーとチョコのものなどスイーツ色の強い味もあって(個人的には)初心者でも入りやすい逸品だと思う。

 さて、スコーンと言えば飲み物は紅茶……というイメージを持たれる方もいるだろう。

 成城石井というのは紅茶のコーナーも充実しておりデパートにあるような高級なものから和紅茶まで幅広く取り揃えられている。

 個人的にスコーンを食す時にお勧めしたいのはPG Tipsというイギリスのお茶でなんでも向こうではトップクラスのシェアを誇る…本場の人々に日常でよく飲まれている茶葉だそうだ。

 ほんとにクセがなく、紅茶を余り飲まない人にも手放しで勧められるものだ。


 ここ最近はルミネの系列であるニュウマンというビルも横浜に出来て、そこではハイブランドやフレグランスの老舗ブランドの個別店舗など年齢層はルミネより高くちょっとお高めなテナントが軒を連ね、また一番上の階には映画館がある。

 ここだけの話だが……話題作の公開時はこのビルの入り口付近はやたら人でごった返す。

 私の場合映画館は普段桜木町のブルク13を利用しているのでそうでもないがアクセスの良さも相まってこうなっているのだろう。

 また、ルミネのアパレル店は余り利用しないがここ最近は“ヲタ活ファッション”にもこのビルならではの視点で注目されているよなぁ……と思う。

 インスタを見ているとSNIDELなども20代向けの“参戦服”として定着している感はあるが去年あたりにevelynというあの系統のガーリーなお店が出来たりやはりエントランス付近にはサマンサベガのビジューとフリルに彩られた革のトートバッグがあったり……と、今はバイトしている高校生のコも背伸びしてここでお買い物しているのではなかろうか。

 高校生の頃、このビルに入るとやたら背筋がしゃんと伸びて若干あの空気にのまれていた自分と違い今の子たちはある程度根が張るものを持っても堂々としているように思う。




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