マガジンのカバー画像

私小説『地球学徒の日記』

26
✙この作品は、夢小説『スタウロライト 十字石の追憶』の外伝です。登場人物は本篇と同じですが、こちらは現実世界の日本国内(令和時代)を舞台とし、実在の事象を題材にしております。本篇…
運営しているクリエイター

#横浜

2023(令和五)年11月2話・12月1話「東京下町の都市河川(目黒川・呑川)を巡る」

私小説『地球学徒の日記』 2023(令和五)年11月2話・12月1話 「東京下町の都市河川(目黒川・呑川)を巡る」 風邪で倒れていた先月の気持ちを切り替え、晩秋11月(霜月)が始まりました…が、急に暑くなったり寒くなったりと、落ち着かない秋の終わりですね。 11月12日(日曜) 逗子の聖母神  今夜はメグミさん達が、三浦半島・相模湾の逗子市にある寺院を訪れました。逗子は元々、東隣の横須賀市の一部でしたが、1950(昭和二十五)年に逗子町として独立し、1954(昭和二十九)

2023(令和五)年8月3話・9月1話「泊まれない旅館と終わらない鬼ごっこ」

私小説『地球学徒の日記』 2023(令和五)年8月3話・9月1話 「泊まれない旅館と終わらない鬼ごっこ」8月19日(土曜)多摩丘陵 町田  今日は、東京の南西にある町田市に向かいました。東京・相模(神奈川県)に跨がる多摩丘陵の上に立地し、多摩ニュータウンと呼ばれる団地で知られます。また、そこから多くの遺跡(多摩ニュータウン遺跡群)が発掘され、この辺りには原始・古代から人々が住んでいたようです。  私達は、町田駅前の商店街を歩き、ここの店舗でしか買えないようなグッズを探しま

デジタルアートセンター横浜におけるテキスト作業の紹介 筆者(笹木顯)の事例を中心に

自己紹介 私(笹木顯)は、大森貝塚・池上本門寺・羽田国際空港などがある東京大森・蒲田(大田区)で生まれ育ちました。子供の頃から、興味のあるテーマを調べたり、ゲーム機で遊んだり、文章を書いたりするのが好きでした。  その後、大学に入って地理学などを学び、多くのレポート・論文を執筆し、塾や学校の仕事を手伝った経験もあります。また、可愛いキャラクターが登場するライトノベル・ノベルゲームの制作にも没頭しました。  こうした経緯から、人生と世界(地球と宇宙)について勉強し、その学

2023(令和五)年5月2話「横浜港を巡る」

私小説『地球学徒の日記』2023(令和五)年5月2話「横浜港を巡る」イサミ 「…じゃあ、行くわよ」  今日は、久々の休日を勝ち取ったイサミ姉さんの引率で、横浜港へと出掛ける事になりました。 5月27日(土曜)横浜港 「イサミ姉さん・メグミさん・ネネカさん、今日は宜しくね」 メグミ 「皆で一緒にお出掛け、楽しいな!」 ネネカ 「先輩方、宜しくお願いします!」  メグミさんやネネカさんも、楽しそうです。私達は、桜木町(中区)から右回り(時計回り)に横浜港を歩き、横浜市

2023(令和五)年5月1話「大森・池上から横浜へ」

私小説『地球学徒の日記』2023(令和五)年5月1話 「大森・池上から横浜へ」 池袋から浅草橋まで、アイドルのイベントに明け暮れた連休週間が終わりました。その余韻に浸りながら、会場で撮影した記念写真を見返していると、向かい側で読書していたヒジリお姉ちゃんが、思い付いたように口を開きました。 ヒジリ 「…『新約聖書』に、こんな言葉が御座います。『私はアルファであり、オメガである。最初の者にして、最後の者。初めであり、終わりである』(ヨハネ福音書)と」  今年の連休週間は、動