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なぜ21mmを買ったのか。
故障したX-pro2を入院させて3週間が経つ。
本日5時23分に入電があり、30分過ぎに折り返してみるともう電話対応時間を過ぎていたらしく、出なかった。
ギリギリだけれど、できるだけ早く修理の完了を伝えたかったのか、
それとも、何か他の問題でもあったのかは分からないが、
20秒ごとにいくらか電話代が取られるというアナウンスのあとに、今日は終わりですというアナウンスが来たもんだから、「おーい!こんな時間ぎりぎりで電話せんでよ!」となってしまった。
いや、できるだけ早く、という思いでしてくださったのだとは思うのだろうけれど。
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閑話休題。
一眼レフの単焦点でもっとも広角なレンズは35mmである。
それ以上の広角はシグマの12-24 初代のみ。
長らくX100シリーズを愛用してきたので、一眼レフの広角35mmは、シグマのアートレンズだが、焦点距離が被る、小型なほうがスナップにはよい、ということで、使う頻度が下がっていた。
使うとキリっとした写りでとてもいいんだけれど。
そんな自分が、X-pro2を購入したときに、唯一の純正レンズとして買ったのは、XF14mmだ。
ボケが好きな人間なのに、開放F値2.8というのはあまりいただけないし、広角そのものが苦手である。
被写体に近寄って、踏み込んで撮るということが苦手なのだ。
もはやそれって写真家失格な気もするけれど。
だのにこの超広角の入り口みたいなレンズを手にしたのには理由がある。
いきつけとなっていたカフェのマスターが、若いころ、よくこの焦点距離で撮影をしていたのだ。
長崎に行き、下校時の女子学生をよく撮らせてもらっていたらしい。
広角も広角だから、ゆがむし、相応に近づかないといけない。
だが、相手の方もまんざらではなかったようで、きっちりポージングまでしてくれたんだよね、という話をしてくれた。
もちろん21mmだけではなかったのだろうけれど、街中のスナップでこの焦点距離で撮るのが、とにかく楽しかったのだという。
できるなら、ライカを持って、もう一度そんな撮影をしたいんだ、とのことだった。
その言葉が記憶にあって、レンジファインダーのようなみてくれをしているX-pro2を買うにあたって純正はこいつにしようと思ったのだった。
いや、べつに、女子学生を撮りたいわけではない……。
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だが、これが実にというか、やはりというか、難しい。
広角レンズは撮影者の意図がはっきり出てくるから、なにも考えずに撮ると、ほら、なにも考えていませんよ!という写真になってしまう。
ボケに頼らないで撮影するのは難しいのだ。
だが、それでも、ちょっと気に入った一枚なんかが撮れるとうれしい。
修理からボディが返ってきたら、XF14mmを付けて撮るのもいいかもしれない。凝り固まったものが邪魔をして撮るが難しいだろうけれど、その分新鮮な気持ちになれるのではないかな。
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さらに閑話休題。
ライカでは、90mmが気になっている。
アポランターの90mmが写りもよさげで、F値を欲張らない分軽量なのだが、一方で中国製の90mmf1.5も気になっている。
できれば同じ中国製の90mmf1.25が、pro2につけたときも、フルサイズの135mmf1.8相当のボケが得られそうで、とてもいいのだが、いかんせん大きさ、重さが尋常ではない。その点90mmf1.5はそこまでなさそうで、価格の面でもすぐに手をだせ……る、かなというところなのだが、そのスペック、フルサイズ85mm1.4と同じボケ感なんだよね…。
実際、ライカにはテレエルマー135mmがあって、F値は4で暗めなんだけれど、使い勝手はなかなか悪くない。僕は奥行きより平面的、絵画的に撮る傾向というかクセというか、下手というか、とにかくそういう傾向があるゆえに、このくらいの望遠は嫌いではないようだ。ただ、ライカで使うには、レンズが長すぎるのと、キャップが外れやすいのとで、常時使うのははばかられる。つけっぱなしでいられる望遠となれば、どうしたってアポランターなんだけれど、f値がなあ、と堂々巡りである。
この解答が、いつか得られるのか。
なにも買わない、もう。という解答もあるはずなのだけれど。
あ、ところでX-T5。これ、なかなかよさげですね。大きさがT-1くらいで手振れ補正もついていて、3軸チルトに戻っていて、フィルムシミュレーションもたくさん使える…っておい。
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