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ナゾのカメラバッグ

 夜な夜なフリマサイトを見ていたら、おや、これはアレの色違いかな?と思うものが出てきた。
 アレというのはコレ。

アルチザン&アーティストのacam1000だ。
これのベージュ色が出品されているな、と思ったのだ。
acam1000は、ライカ用にサイズなど計算された鞄で、ライカくらいの大きさならカメラ二台とレンズ5本が入る、スナップに適した、(が、あまりに重くなって逆に辛くなってしまったりもする)カメラバッグだ。

ただ、僕の場合、フジのレンズなどレンズの長さが大きめになることもあっていささか窮屈に感じていた。それでも、カメラだけ持ち歩くスナップにはとても使い勝手が良くて、かなり重宝しており、だいぶ色褪せてきたところでもあった。帆布製なのでそれがいい味を出しているとも言えるが、ここへんで安くで革製のgcam1000なんか出ていないかなと思っていた時にベージュを見つけたのだった。

その商品はアルチザン&アーティストカメラバッグと書いてあるだけで、型番などはわからなかった。ふうん、色違いね、何か以前見たことあったな、と思いながら、しかしこの色は見たことがない。それで詳細を見てみると、なんと、横幅、奥行き、縦幅のサイズがacam1000より大きいじゃないか。誤差という範囲ではない。確実に大きめである。

これはもしや、acam2000では?

一眼レフ用に作られた大きめの同型があると言う情報はどこかで見たことがあるけれど、その画像どころか、メーカーからの検索にもかからない。だがものは試し、と、その鞄を購入することにした。大きめであれば、今のちょっと窮屈なんだよな、という不満を解消してくれる可能性があるからだ。

と言うわけで、届いたそれは果たしてライカMとフジx-t5が二台余裕で入るものだった。acam1000だとカメラは縦位置にして入れ、レンズの長さに左右されてしまうのだか、こちらだと大きめのレンズを付けても、そもそもカメラを横にして入れることができるので(つまりレンズが上を向く)、望遠でも付けない限り余裕で入る。それはつまり、出し入れがしやすいと言うことでもある。真っ黒なあの感じが好きではあるが、このベージュも帆布の質感と相まって悪くない。ただ、ついてきたメイン側のクッションがどこかの汎用品で、アルチザン&アーティストの赤ではなく、サイズも違っていたので、(その旨は購入前から確認済み)これもたまたま出ていた、おそらくピッタリサイズだろう同じメーカー製クッションを別途手に入れることにはなったものの、今やそのちょうどいいサイズ感に、メインの鞄となってしまっている。うまくやればカメラ二台、レンズ6本もイケるサイズ感だ。重いからやらないけれど。

サブの気室。タムロン18-300が縦に入れてギリギリ収まる。acam1000だと入らなかった。
メイン気室。こうして横に入れられる。レンズを小さなものにするとか、工夫次第ではカメラ3台入れることもできそう。

さてこれがacam2000なのかどうか、知る事はかなわないが、かなり便利なサイズ感だと思う。もはやアルチザン&アーティストから、この手の鞄の新作が出ることはないと思うけれど、うん、これ、ミラーレスの今こそ、人気が出るのではないかな、と思う。一眼レフ時代よりレンズはむしろ大きいから、サブ気室をもう少し縦に深くしてさ。

そう思っていたら、同じフリマサイトにそんなのが販売されていた。サブ気室が明らかに縦に深い。が、幅は多分狭め。レンズが入るための気室ではなさそうだが、きちんとクッションはついている。横幅はacam2000よりさらに長そうで、こちらなら確実にカメラ3台いけるんちゃうか。写真の写し方があまり良くなくて全体がよく分からなかったが、以前のアルチザン&アーティストは似たようなものを色々作っていたのだろうか。いやはや流石にもう買うのは、と、購入するには至らなかったが、今もあれはなんだったのだろうと気になる存在ではある。

レンズ5本は余裕で入る鞄だが、今はむしろ4本にして、撮り歩く。そんなにレンズ交換するでなし、互いのカメラ用に交換レンズ一本ずつという感じだ。空いた空間にはフィルターや小さなブロワーを入れる。内ポケットにはバッテリーを。カメラだけを持ち運ぶなら、本当にちょうどいいバッグだ。撮影のスタイルに大きな変化がない限り、これでOK、カメラバッグ沼から這い上がれるだろう、一安心、と思ってはいるが、さていかに…。

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