見出し画像

勝敗は誰の目にも明らかに

 最近は急激に物事が進展しているので、いろいろとついていくのが大変なように見えて、進んでいる方向性はこれまで通りの明らかな方面に向けて動いているだけなのである意味わかりやすいし、話も単純になってきている。これまでも発信してきたきたとおり、ペトロダラー制の終了、不換紙幣・イージーマネーの時代の終わり、戦争屋の終わり、近代的価値観の終わり・・・などなど、ひっくるめて言えば近代あるいは近現代の終わりというようなことが具体的にというかあからさまに起こり始めている。裏では既に決着のついている話を、どう下々の者に理解させて行動や考え方を変えさせるのかという具体化のフェーズに入ったということで、これまで語られなかった・タブー視されてきたような話でも平気で主流派メディアに載るようになっている(テレビは最後まで遅いようだが、私は一切見ていないので知らない)。

 ペトロダラー制の終了ということで言えば、①3月末にフランスと中国が人民元建てでLNG取引を完了②サウジアラムコが中国北東部に原油プラントを建造、シノペックの株式10%を取得③サウジアラビアが上海協力機構に参加④サウジとイランが電話会談し、数日中に対面会談の見込み・・・など、挙げればキリがないが、アメリカはサウジを失ったということで、キッシンジャーの作ったペトロダラー制は完全におしまいになった。
 
 特にフランスは暴動の件で目立っているが、裏ではちゃっかりペトロダラーから足抜けして、旧体制から離脱しようとしている。そもそもブレトンウッズ体制の金1オンス35ドルの兌換レートはウソだと見抜いて、ドルを手に入れるや否やゴールドに替えていってニクソンショックに追い込んだのはドゴールのフランスが中心だった。ドゴールは他に資源国のアルジェリアを独立させたり、NATO軍から脱退したりしたので、在任中に何度も暗殺未遂に遭い、そのうちの一つが『ジャッカルの日』で映画にされている。

 日本も先日西側から足抜けしてロシア原油をプライスキャップ(価格上限)を無視して買っていることが報じられた。以前から、こういう動きがあると日本では地震などの災害が発生してきたので、地震には気をつけておいたほうが良いだろう。

 イージーマネーの時代の終焉と共に、カネを集めてパーティするだけの会社がどんどん縮小・撤退・廃業に追い込まれていって経済の正常化が進んでいる。筆頭は昨年のイーロン・マスクによるツイッター買収だろう。その後もAmazonやメタなど、メガテックを中心に人員削減が行われている。削減された人たちの中から報復的に内部の暴露が出てくる。シリコンバレー銀行、クレディスイス周辺の件もそういう流れだろう。過去数年に流行っていたビジネス理論やらシリコンバレー流やらといった話はすべてウソでしたみたいな流れになって、やっぱり日本流がいいと言ってエズラ・ウォーゲルの再翻訳が売られるかもしれない。

・・・・・・

 これだけあからさまにやってもなぜ分からないものかと思っていたが、3月13日以降の人々の様子を観察しているとそれも宜なるかな、という感じがする。あれだけ煽って着用させた覆面を外させるには、煽ったのと同じだけの労力がかかるということなのだろう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?