20220615_政治がわからぬ

俺には政治がわからぬ。俺は、田舎の研究者である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども疑念に対しては、人一倍に敏感であった。
そう、政治、というか政治家というものが分からない。高収入な職業の中でも、医者は国家資格を持っているし、弁護士も国家資格を持っている、なのに政治家は国家資格を持っていない。民主政治における選挙は一種のリーダーシップ・弁論の試験のようなものであって、それを通過したのだから議員バッジをつける資格があるというのは納得できる話ではある。
ただ、メディアに切り抜かれて伝わってくる我が国の政治事情は、大層酷いものだと認識せざるを得ない。もちろん良い政治家”も”居るだろうが、悪い政治家が居て、民意を代弁しているという事実がそも許せないのだ。政治には何の期待もしていないが、悪政を敷いて欲しい国民は誰ひとり居ないだろう。ここで一つ疑問なのだが、政治家というものはどうしてこんなにも腐りやすいのだろう?

政治家を仲立ちとする地方と国との利害関係やそれに起因する諸問題は、今も昔も政治の世界では避けて通ることができない。政治家を選出する側である有権者は、諸制度の改善や地元地方へのインフラ整備などによる社会的・福祉的な恩恵、あるいは国家的なイベントや企業誘致や公共事業の受注などによる経済効果を求めるし、政治家も地元への便宜をはかることで次の選挙での再選を期そうとする。……(後略)……

政治家

土地と人とそれを繋ぐ金、その中心に居たら、政治家が腐るのは当然なのかもしれない。恐らく政治家が愚かなのではなく、人間が愚かなのだろう。では、どうすれば腐らなくなる?これが分からない。単純に今の政治家達に能力が足りていないのではないか、と思って考えると、行き着く先は哲人政治になってしまう。古代ギリシアで行われていた直接民主主義や、プラトンの哲人政治は思想自体は良いとは思うけど、実現不可能なのが玉に瑕。
そこで、哲人政治の一歩手前の代案にはなるが、政治家にも国家資格を持たせるべきだと考えた。医者や弁護士が人の運命を左右する職業であるが故に国家資格を必要とするなら、当然政治家にも必要だろう。少なくとも一定の信頼は担保できるし、悪い政治家が減ることは間違いない。
と、ここで考えたところで、この意見が通ることはまずあり得ない。政治家は自分たちのことしか考えていないんだから。人が正しく人を導くことなんて、土台無理な話なのかもしれない。

ということで、夜は水曜日のPathfinder!!俺達は王を擁立するために、様々な考えをもつ貴族が蔓延る晩餐会に出席したよ。ワイン用の葡萄畑に巨額の投資をしよう!やっぱ政治って楽しいね。


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