20240816_ミミズクと夜の王

今日は朝から晩までずっと雨。読書&映画鑑賞日和ということで「ミミズクと夜の王」を読んで、「フォードvsフェラーリ」、「劇場版プリンセス・プリンシパル Crown handler 第1章」、「ジョーカー」を観た。

「ミミズクと夜の王」も課題図書だから感想をメモしておこう。この手の童話的な小説は久々に読んだ気がする。そしてとても良かった。
まず第一印象では、正直なところ主人公ミミズクの口調が気に入らなかった。このまま物語が進むなら途中で読むのを挫折しそうなほど、この台詞回しは好きじゃない。まずこのミミズクが本当に人の娘なのかというところすら分からなかった。

「人の娘、喰われたいのか」
「たいーたいーすごくたいー。ってかあたし人の娘ちゃうーミーミーズークー」  
ガチャガチャと両腕両足についた鎖を鳴らしながら、駄々をこねるようにミミズクは言った。
「なんでー? なんでー? なんで食べてくれんのー?」

第二章で王国の話になり、第三章で話が進み始めてからはもうあっと言う間に最後まで読んでしまった。この気に入らなかったミミズクの口調も物語後半では愛すべきものへと変わっていった。そんな本編も良かったのだけれど、俺が最も好きなのは最後の外伝の章だな。

「一人の女性に犠牲を強いるのなら、その時点で聖なる剣は聖剣失格だろう」  
その言葉に。オリエッタはゆっくりと目を伏せた。目を伏せ、己の手を見下ろす。  
そして一体なにを感じ、なにを考えたのか。オリエッタはことさらゆっくりと顔を上げた。

この物語はやはり聖騎士アン・デュークが一番格好良い。その彼が主人公を務める外伝は、剣巫女オリエッタとの馴れ初めも含めて王国側の関係性が深掘りされて、アン・デュークの魅力がより一層輝きを増したように思えた。良い物語だった。

フォードvsフェラーリは熱い映画だった。ていうかフェラーリはほとんど出てこない。技術屋目線で見てしまうと、やっぱり会社とか派閥争いってクソだなと思ってしまう。何が宣伝だ…。
劇場版プリプリは面白かったけど、なんでアニメ2期でやってくれないんだろうって感じ。アニメ2期でやって下さい。
ジョーカーを見るのは2回目だったんだけど、初見の時との大きな違いは俺がバットマンを見たってこと。初見の時はトーマス・ウェインもブルースも何も知らなかった。この映画の解像度が上がって、より最高になったな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?