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闘病記①初めてのTURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)

10/2、父がTURBTを受けました。

TURBTとはTransurethral Resection of Bladder Tumorの略で、「経尿道的膀胱腫瘍切除術」と訳されます。尿道から膀胱内に内視鏡を挿入し、癌を電気メスで切除する治療法で、検査も兼ねて行われます。

父の場合、8/17に膀胱鏡での検査を行ない、その場で膀胱癌の診断が確定してから、約1ヶ月半を経てのTURBT実施となりました。(その間に尿細胞診、CT、MRIを行いました)

腰痛麻酔を行った後、いよいよ9時に手術開始!父によれば、腰にチョイチョイと針が刺されたと思ったら、麻酔が効いてきて下半身の感覚がなくなったとのこと。それでも意識はあるので、手術中は先生たちの話が聞こえており、(恐らく腫瘍の場所について)「そこそこ!」などと言っていたそうです。なので、全く痛さはなかったものの、ずっと頭を動かせないので首が辛かったと言っていました。

執刀は担当医が行ってくださり、10時15分にはその先生から無事終了の電話を私宛にいただきました。父にとって生まれて初めての手術は、約1時間15分で終わったことになります。

今回のTURBTで行ったことは以下の2つ:
・3センチ程度でT1レベルの腫瘍1つの切除
・膀胱内のその他の場所に目視できないレベルの腫瘍がないかを調べるランダム生検(ランダムに膀胱内の組織を採ります)

電話を通じて、聞き慣れた先生の声で「腫瘍はずっしりと重い感触があったが、見える範囲ではすべて削り取りました。転移も見えませんでしたし、病理検査の結果待ちではありますが、ステージは今でもT1と考えて良いと思います」と聞いた時は、体の力が抜けました。無事に終わって良かった!職場で電話を取ったのですが、5分ほど誰もいないロッカーエリアでボーっとしていました。

術後については、色々な方の闘病記を見ると、当日夜は痛みがひどくて眠れず、痛み止めを処方してもらったという話が多かったのですが、父の場合は快適に過ごせた模様。少し痛みが出てきた段階で看護婦さんを呼んだら、点滴に痛み止めを入れてくださったそうです。ついでに睡眠導入剤もいただき、無痛でぐっすり眠ったとのことでした。

術後には尿道カテーテルがつけられ、それを通した排尿になりますが、翌日にはそれをつけながらも歩くことができ、翌々日にはカテーテルも取れました。お見舞いに行くと言う母に対しても「元気だから必要ない」と断り続け、手術後3日目の10/4には予定通り退院しました。

帰宅後は、トイレの回数が増え、時折血尿もあるものの、痛みは殆どないようです。退院翌日には近所を散歩し、その2日後には銀座の画廊で友達がやっている個展に電車で出かけて行きました。家族も父の元気さにはビックリです。

そう言うことで…父の初めての手術、TURBTは呆気なく終わりました(笑)

今回採った組織の病理検査の結果は10/18に出ることになっています。

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