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麺かため 野菜増し増し 圧多め

私は食べるのが遅い
というよりも、丁寧と言った方が正しい

ながら食べなどはせず
食材の香り、歯応え、味に全集中する

それがたとえ、
二郎インスパイア系のラーメンだったとしても……

私の二郎系ラーメンといえば、世田谷通り沿い、農大近くの陸だ。年に2回程度だが、なぜか毎年暑さを感じてくると、無性に食べたくなる……塩分欲しくなるのかな。

二郎系は、店主も客も独特タイプの人が多いと思う。特に並んでいる時と、食べている時の静けさや、雰囲気は慣れが必要か。

先々週くらいに行ってきた。いつも13時過ぎに行っていたが、今回はオープン時間ちょうどに来店。すでに行列ができており、1巡目には入れなかったため、2巡目の3番目になった。

そういえば、今年お札が変更するけど、券売機は対応するのかな……そもそも、お札って切り替える必要あるのかな。どれだけのラメーン店が潰れるのか……など思いながら、普通のラーメンを購入。ここもついに1000円台か。

外からは見えないが、店内に横長のソファー席があり、そこで大人しく待つ。初回からハマっているトムブラウンのニッポン放送圧縮計画、通称ニッ圧を聞きながら待機。これを聴き続けている時点で、私もその特殊な部類に入るのんだろうな笑。

ニッ圧は2人がケンカしている回が面白い。が、リスナー達も特殊で、ステッカーの代わりに配られる布川さんのロン毛を自分のお手製の人形などに入れ呪物を作るのが流行っている笑。

最近はくだらないを通り越して、気色の悪い内容なのでオススメはしません!ちょうど聞いてた回は公式で注意アナウンスが入るほどひどい回だった……

ここのシステムは、口頭で伝えるのではなく、食券にカスタマイズする内容が書いてあるので、ペンで丸をつけるだけ。だから初心者にもわかりやすく、変に緊張しないし、楽だ。

いつも通り、麺かため、野菜増し増し、味・脂を普通に丸をつける。20分ほど待ち、横1列ほどが一気に食べ終わり、カウンターに着席。

陸の食券
写真は昨年のもの。100円の値上がり。

昨年もちょうど今の時期に来ていたなと、
写真を見て振り返る笑。

麺が硬めだと、周りより着丼が早い。

陸のラーメン
陸のラーメン

この手のタイプは、食べるたびに溢れることも多いが、丼が広いのでいきなり麺から食べられるのが良い。

チャーシューは常温のため、温かいうちにスープに沈めるこだわりの食べ方がある。あったかいほうがうまいよね。

やはりハマる味だな、醤油が濃いめだけど、野菜の水分でだんだんちょうどよくなる。この時点では私がリードしている。そう、今回書きたかったのは、食べる早さと圧だ。

男性陣が主な客層で、隣はおそらく柔道やってるっぽい体格の学生。もう一方は私より細めの方。麺の硬さは普通のだった。

両隣2人ずつは私よりも、
一歩遅れて食べ始めている。

普通でも噛みごたえあるが、ここの麺は文字通りのワシワシ系の太麺。小麦感やコシも強く、クセになるポイントだ。

ニンニクは最初に入っておらず、自分でツボから取り出して、調整して食べるタイプ。刻んであるので調整しやすい。はあ、ニンニク入れるとパンチが違うなあ!好き!

陸のうねった麺
麺は太い

ふと横を見ると、学生はすでに終盤を迎えていた。確か彼はダブルの大盛り食べてたような……私はというと、程よくあたたまったチャーシューを堪能していた。厚めで基本少し硬いんだけど、それと対照的に柔らかくとろける脂身が好きなんだよなあ。

胡椒も入れて味変していると、ご馳走さまでしたと、すでに食べ終わっていた。「おい、ちゃんと噛んでいるのか」などと言えるはずもなく、もぐもぐと食べ続ける。

そしてまた1人、1人と先に食べ終わる。私を中心とした5人列のうち、1番右のおじさんと私だけになった。

それだけならば気にしないのだが、ちょうど次に待っているのが3人だった。一緒に並んで食べるらしく、バラバラでの案内は嫌だとのこと……

おい、わしが邪魔やないか!


そう感じてからというものの、後ろで待っている人たちの気配が少しづつ大きくなっていく。隣の人がいた時には、何も感じなかったのに……

そして端の私の心の支えだった、おじさんも食べ終え、いなくなってしまった。はあ……ここからは味わって食べられなくなっていた。硬めにしたので顎も疲れいるが、まだまだ野菜たちが残っていた。体感としては5分くらいだったと思うが、私まちになっているこの状況が辛く、無我夢中でかきこんだ。

心臓が強ければ、と何度おもったことか。周りの目を気にしながら生きてきたツケが回ってきたのか。もっと堂々と食べたかった。


……いや、私は悪くない。

早食いが助かるのは、後ろに待っている人とお店の人だ。自分の体を考えると、よく噛んで食べたほうが絶対いいに決まってる!

でも、両隣が2人ず空いてしまった席で、孤独に食べている姿を見られていると意識すると、心拍数が上がっていき、辛い食体験となってしまった……これが二郎か……

スポーツなど、一般的な戦いとなると早いほうが良いと言われる。

試合に負けて勝負に勝った、そういうことにしておこうと思う。

over.

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