半蔵門線の渋谷駅から、JRに乗り換える時の先頭に立つ快感
都知事が公約を達成することはなく、相変わらずの満員電車に乗る私、そして皆様、今週もお疲れ様でした。
電車の座席って座れる人数を最大化しているので、ちょっと規格を外れた体格とか、分厚いダウンなんか着てしまうと、それだけで迷惑がられたり。誰もがストレスなく生きられれば良いなと強く思う。
見た目が好きで、欲しいと思った靴。そのサイズは作っておりませんって、私は規格外なんだって悲しくなったのも思い出した……
先頭という快感
渋谷駅、田園都市線直通の半蔵門線の5号車というよりは、いつも8号車側から移動する。JRへ乗り換える時は、券売機がない(ローソンがある)側だ。
8号車側から階段を上がって、中央の通路をスクランブル交差点のように、四方八方すれ違いながら通過する方が、5号車側から上がって180度ターンするよりも楽だと感じる。それにターンする際に、すごい微妙な位置に柱があるのも、ストレスを感じるからだろう。
8号車を降り、普段は人の流れにのって、川の支流から本流に合流するかのように、流れに身を任せるのだが……その日はなぜか、扉が開いてからダッシュで階段を上がって、本流の先頭に立った。
おそらく、今までにも何度か経験があることなのだが、その日はとても新鮮に感じた。先頭に立ち誰もいないエスカレーターの中央をあえて登っていく……秋の風をまといながら、川沿いを歩くかのような爽快感を感じた。今でも思い返すほど心地よいものだった。
流れに身を任せることは、考える必要もなく、プログラムされたものをただただ実行するようなもの。それに対して、先頭に立つのは、そのプログラムを書くことに近いのかもしれない。
単純に、自分の好きな通りに動けるという自由さもあるが、想像者というか、絶対的な存在という快感もあるのかもしれないなと。
新宿のギャル
つい最近のことだけど、新宿から乗ってきた、ギャル。網タイツから透けて見える、太もものタトゥーが妙に目立つ。私の隣に座ろうとかがんだ時、手に持ったビニール袋からマックポテトの紙袋だけがことりと落ちた。
それに目を奪われていると、独り言をぶつぶつと喋っていた。「あーし、もう一個あるんよね」と、そう言いながら空箱を拾い隣に座るギャル。
よく見ると、空になったはずのポテトを食べていた。もう一個って、ポテト2つ買ってたってことか笑。それに、よく見ると耳からうどん……AirPods生やして誰かと会話してた。
あえてオープンイヤーのイヤホンをしているのが、こういう時は密閉型が良いなとつくづく思う。音量を上げて、どうでもいい一方向の会話を聞いて、無駄にイラつかないようにする。
マナーが悪いと言えばそうなんだけど。電車に乗ってポテト食べながら、電話をイヤホンでしている。こいつは、無敵だなと思っている。誰も干渉したくない。
けど、同時にそこまで、イライラするほどのことなのか、そんなに悪いことしてないよなとも思った。
確かに、その数分はめちゃくちゃイラついたけども笑。ニューヨークとかの地下鉄のなんでもありなカオスと比べると、大したことないよなあ……。
他人のことよりも、自分を優先する、心のギャルを育てていこうかなと、思ってしまった出来事だった。
over.