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今月の本:2020年8月

漫画も本も満遍なく。

人によって価値観が違う

という、いつも何気なく感じたりわかってると思っていることを再確認する漫画だと思う。主人公の「朝」が、思春期ど真ん中で、いろんな感情がくすぶってる感じがいい。

わからない、それわたしが考えなきゃいけない?、もっとわかるように言って!

どれも共感を禁じ得ない。どう乗り越えるのか楽しみ。

あと、誕生日のプラン、素敵だなと思った。

時々1巻を思い出して、穏やかだった世界は何も知らないからなのか、と考えたりする。主人公がもはや原型を留めていなくてすごい。

どうしてそんなに不安定なのか、その謎が少しずつ解ける巻。まだこんなに新しい展開があるのかと、ドキドキしながら毎回読む。

新刊が出てすぐに買ったけど、なかなか読めずにやっと読んだ。読まなかったのは、読み始めたら絶対止まらないから、時間を取りたくて。

短編集、舞台は小学校。

狭くて周りが見えてなくて、自分のことしか考えてなくて、小さな世界しかなかったあの頃を思い出す。こんなに逆転するようなドラマチックな人生ないけど、その時々に出会えた先生や友人が重要になるのが、すごくよくわかる。

最後に一粒の「良かったね」を仕込ませるところが、伊坂節で大好き。

最初の1行目で思った感想は、なんじゃこりゃ!

1話目から「なんだ?この話なんなんだ?」の連続。SFだからで片付けにくいような、架空の話なのに背景とか細部までものすごく作り込まれていて、一瞬「こういう不思議な話があった・・・?」と思うくらい。話が進むほどに増幅するおかしな世界。こんなに突拍子もない話を、リアルに細かく掘り下げるって新しいなと思った。

もはや最後の話に至ってはなにがなんだか。文章だからこそなせる技、結構好き。SFと本が好きな人は、是非。

小林泰三を一言で、と言われたら「ほぼ会話で進行する血みどろミステリー」と伝える。

あまりにも、普通の流れでさっくり血みどろになるからもはやポップにすら思えてきたレベル。シリーズが進んできたので、夢の中のもう一人の自分「アーヴェタール」の概念を存分に使ってオチが作られているのが、すごくワクワクした。わかってるはずなのに騙されるのが楽しい。

アリス、クララ、ドロシィと、いろんなメルヘンな話がベースになるんだけど、だんだん名前が複雑になってきて、ちょっとわかりにくい感じだった。

多分ツイコミかなんかで、「友達になってくれませんか」を途中まで読んだ記憶。テレビで紹介されていて、やっぱりちゃんと読みたいなと思って買った。

ちょっとシュールな高校生の話。林くんと二階堂くんと目高くんが可愛い。いや、みんな可愛い。

絵が少し懐かしくて、でも綺麗だから眺めてるだけで良い。

厨二病をきちんと拗らせている感じに、好感がもてる。

友達とギクシャクするのも、仲良かった子が他の人と仲良くなるのも、本当は好きなのに悪口言っちゃって気まずくなるのも、全部わかる。不安で孤独でうまくいかなくて、いつも通りがいいのにすぐに変わってしまう、ダメなのは自分ばっかり。

と、いうのが全て勘違いで隣のあの子も同じことを考えていた、というのがわかったからこそ読める漫画。

当時だったら奇声上げて読めなくなっちゃうかも。

厨二病継続中。これを読んでみたかったので、ぷらせぼくらぶを読んだのだ。

みんな自分だけって思ってて、誰かが羨ましくて、なぜか一緒にいて、大人になると仲良かったわけじゃないのに声かけられて困惑する。

人と付き合うことは大変だね、と呟きたくなる。

安定のほんわか。

もはやからかってなくない?ただのラブラブじゃない?と、前巻でも呟いていたような気がする。

ふわふわ、のらりくらり、ちょっと三枚目な探偵って憧れる。

とぼけた青年「魞沢泉」が活躍する短編集。すっきりするだけではない、不思議な読後感が結構好きかも。

常に水と土と葉っぱの匂いがする、不思議なお話。

少しだけ昔の、自然と人間の垣根がちょっと曖昧な世界観が好きで、梨木香歩の本を集め中。

自分の頭の中を、記憶の中を彷徨う話。どこからが現実で夢なのかわからないから、夜寝る前に読むといい感じにうつらうつらできてよかった。

どこかの場所で、ひとつの視点が何年も横断して見続けた風景が、淡々と記録される一冊。

劇的な展開はなくて、どの話もその人にとっては必要なエピソードかもしれないけど、雑談でも出てこないような「日常」の話。誰かの、どこかの、その一瞬を共有した感じになって不思議な気持ちになった。


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