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音楽P(レコーディングイベント)参加レポート:中編

音楽P(レコーディングイベント)参加レポート:前編の続きです。

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ハモリパート収録

主メロの確認が問題なく終わり、次はハモリパートの収録が行われました。
このパートでは、歌詞ありのコーラス(文字ハモ)の収録が行われました。
すんなり終わってしまった主メロパートと比べ、相対的にハモの収録は苦戦されていたようでした。あの程度苦戦のうちに入らないのかもしれないですし、この曲のハモの難易度自体が高いというのもあったかもしれませんが。あと、平山さんが「(主メロの)平山さん(のボリューム)をもう少し落としてほしいです…」と度々リクエストされていたのが印象に残っています。
平山さんにとっても自身の歌声は強すぎてつられてしまうのかなと。

コーラスパート収録

このパートでは、hu~ha~などの歌詞のないコーラスを収録しました。
平山さんがコーラスの音程を一部間違えて歌ってしまったとき、松浦さんが「あまりに自然で良いものだったから、なんかもう平山さんのニュアンスで歌ってくれればそれでいいかな」と仰られていたのが印象に残っています。楽譜は曲の設計図ではあるけれど、必ずしも正解というわけではなく、より良いものが生まれればそれでいいんだなと。

ぴらみ砲の収録

ここまでのコーラスパートは、恐らく仮歌のイメージ通りのウィスパー気味の歌声で収録が進められていました。しかし、とあるコーラスの収録の際、平山さんがまだウィスパー気味の引き出しをいくつか探っていたときに、
松浦さんから出されたディレクション

「平山さんが気持ちよく歌ってもらえればそれでいい」
「もっと芯がある感じで」

を受けてコーラスの雰囲気が一変しました。
見出しでネタバレしていますが、上記ディレクションを受け、とてもぴらみさんらしい、いわゆるぴらみ砲(注1)が飛び出しました。

注1:圧倒的な歌唱力で繰り出される、ぴらみさんの主力兵装の1つ。受けたものはぴらみさんの歌声の虜になる。
ちなみに、ぴらみさん自身は直線型砲ではなく拡散型砲のイメージらしい。

これには制作陣も我々参加者も「そう!これこれ!!」といった面持ちでした。

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その後も、心残りがないよう記念にもうワンテイク収録したいと言いつつ、別パターンをいくつも繰り出してくる平山さんに、一同感服する他ありませんでした。
ぴらみ砲を解放し過ぎてしまって、力を抑える場面もありましたが、力を解放した後は収録も順調に進み、心成しか伸び伸びと歌われているように見えました。
そういえば、ぴらこそ(注2)でも力を抑えて歌うのはとても難しいと仰られていましたね。

注2:平山笑美のお布団からこそこそRoom(略称:ぴらこそ)…ライブ配信サービスSHOWROOM上の、平山さんの公式アカウント。雑談配信やカラオケ配信などを不定期に配信されている。

リモート時の音質について

今更ですが、リモート時の音質についても書いておきます。
今回のイベントでは、オンライン会議アプリを使用して、スタジオの音声を流していただいたのですが、音質は思ったほど悪くなかったと思います。おそらく、現地の配信環境(マイクや収録機器との接続)を配慮いただいたおかげでしょう。ネットワークの遅延により一時途切れてしまうこと以外、音に対する不満は全くありませんでした。
このレポートと直接は関係ありませんが、オンライン会議アプリの音質については、AV Watchの藤本健さんの記事「声優・小岩井ことりさんと実験! オンライン会議アプリの音質比較してみた 」が参考になります。


閑話休題、主メロ・ハモ・コーラスと、用意されていた箇所の収録が終わり、いよいよミックスした収録音源を聴くことになりました。
音楽P(レコーディングイベント)参加レポート:後編へ続く…