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1月14日 手紙なし

ちょっとずつ回復している父と母。

年齢的にも
完全に元に戻ることはもうないけど
元気そうだったり
幸せそうにしていてくれたら
それでいい。

離れて一ヶ月経っても
まだふたりは会えないけど
母の声はまだ小さくて
すっかり耳が遠くなった父には
何を言ってるか聞き取れないだろう。


昨日は父がうたた寝中に寝ぼけて
お母さんが来たよ!と言った。

きっとお母さんのつよーい念が
届いたんだね、と笑った。

もう一ヶ月も
会いに行ってないからなあ、と父。

でもまだお母さんの声は小さ過ぎて
パパには聞こえないよ
もっと大きい声が出るようになったら
ちょうどその頃に会えるんじゃない
と言ったら
そうだね、それくらいがちょうどいいかもね
と納得していた。


母はもう、割り切れたかのように
パパは私に会うのが恐いのよ〜
と言っていたけど
それって昨日おばちゃんが言ってたことの
受け売りじゃん、と
ツッコミを入れたかった。

おばちゃんはいつも
的を得たことを言ってくれるから
母もなるほど、と思ったみたい。


まあ、ふたりとも
寂しさを乗り越えたのなら良かった。

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