不妊治療

不妊治療についてどのくらいの知識があるだろうか。

不妊治療とは、婚姻関係にある男女が生殖行動をしても妊娠ができない状態を指す。
包括的性教育が叫ばれている中で、問題意識は常に「若年層の望まない妊娠」に向いているように思える。包括的性教育の中でもコンドームに触れてみる、避妊法を知るということがメインになり、「妊娠をするための性教育」はどこか不十分になっている。

未来の自分たちの生活を考えた(「家族計画」と呼ばれる)とき、大切なことは選択肢が様々にあり、それを自由に選べることだろう。もしも、将来妊娠したいと思ったとしても、では何から始めるべきなのか。不妊治療を受けるとしたら、まずどこに相談したらよいのか。そのような知識は、実際に妊娠がしたくなったときにしか調べる機会や知る機会がなく、中高の性教育ではなかなか深くは教わらない。

不妊治療を実際に受けたことがある夫婦は22.7%もいることが厚生労働省の調査で分かっている。

https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/001073887.pdf

全体の四分の一を占めているのにも関わらず、その知識を得る機会がないのは問題なのではないか。

私は今18歳だが、妊娠をしないための教育を充実させる必要があると感じて、性教育サークルで活動をしている。
しかし、妊娠をしたいときに「できない」現実があるかもしれないこと。それを知る機会がなかなかないことを、不妊治療の現場で働く方から耳にし、自分ごととして考える必要があるのではないかと考えた。

今後、どのように自分が生活していくのか、家族を作るのか作らないのかからを考えたとしても、自分の未来や世の中の解像度を、少しでもあげるためにも不妊治療について調べてみてほしい。


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