欠乏という他者

自分の中に欠乏という他者がいる
自分の中のことは変えられるはずなんだけど
他人は変えられないから
人は充足という他者と出会いたがる

人間の本質は欠乏
今日、たばこが吸えずに辛かった時そんなことを思った
帰ってから部屋で探し物をしてたら
たまたま未開封のたばこがあった

異空間を通って俺の部屋に辿り着いたのでなければ、ただ単に俺が紛失したものを見つけた、ということになる

思う存分たばこを吸ってたら
吸えなかった時間が長かった分
幸福を感じた
充足を感じた

人が、衣食住の他に金を使うのはどんなときだろう
自分の中の欠乏をやわらげてくれるものに金を払うのではないだろうか

俺の中には欠乏という他者がいる
俺のコンテンツに金を払う人はなかなかいない

愛、というのは欠乏じゃない
存在するものに気持ちを集めることだ

自分の心と現実との関係
顕在意識の操作してない心の奥にあるものが、現実に現れてくる

喜ばしいことに出会った時
それをしっかり味わいたいものだ

孤独の中にいたから
人の温かみがわかる

そのように、欠乏は、充足の種なのかもしれない
あるいは表裏一体か

自分の中に欠乏という他者がいるからこそ
俺は自分の外側にいる他者を
素敵だ、と思うことができるのかもしれない