業と祐樹の談話

業「祐樹!論文書こう!」

祐樹「論文~?俺大学出てないからそういうの全然わかんないよ」

業「じゃあ近頃の生活習慣を改善しようという志をしたためてみよう!」

祐樹「たばこが…最近尋常じゃない量吸ってるんだよな」

業「たばこもただじゃない!確かに経済状況を圧迫する!そこで!?」

祐樹「もう家賃滞納してるレベルなんだよな。そこでどうせ成り立たないなら、たばこじゃないもの摂取してみようと思っている。それは、ずばりNS乳酸菌!」

業「どうやって検索してヒットしたか忘れたけど!『共生菌の時代がやってきた』って本を祐樹は購入していた!」

祐樹「事実として、俺、統合失調症を診断されてて、食後二回朝夕と、就寝時の薬、および不調時、不眠時の薬を処方されている」

業「ドパミン過多で幻覚を観るって説があるけど!祐樹は麻薬もやらずに幻覚を観る!今はそれを向精神薬で封殺されている!」

祐樹「まあ興奮状態で不穏とか爆発性ありとか精神科で診断されて、隔離されて退院して…。筋肉注射で拒薬もできなくなって、『これじゃあ幻覚の観ようがない』って思って自殺企図までした身」

業「病院も変わったね!」

祐樹「で、骨折で済んだけど、また死にたいなって思い始めてた。とは言っても同じことはしない。たばこの浸出液の致死量とか調べてた。けど、おそらく嘔吐するものと考えられた」

業「でえ!さっきの『共生菌の時代がやってきた』で読みかけてたことを思い出して、自分も乳酸菌のサプリ摂ってみようかな、って祐樹は思った!」

祐樹「NS乳酸菌って名前の菌の中で、モンゴルのものを注文しようとしている次第」

業「モンゴル!相撲取りを連想するね!」

祐樹「相撲は国技だし、神事ですらあるらしんだけどな。まあ外国人選手が神事に加わってもいいとみなされてるってことだろうな」

業「NS乳酸菌!今の社会の食品は防腐剤が無しには出回らない!第二の脳とすら言われてる腸の中の菌が食品流通の上で欠かせないものとなっている防腐剤によって多分自然な状態ではなくなっている!」

祐樹「本来、というのは戦時前を指してなんだけど、食べて、寝て、働いて、遊んで…ってやってればそこそこ心身健康だったんだろう。人というものは」

業「社会が高度になっていくほど、偏りが生じる!何度過渡期を超えればいいのか!」

祐樹「おまけにパンデミックまであったしな」

業「祐樹は幻覚の中で妖精とか精霊というものの世界を垣間見てた!もちろん赤のクオリアのように!他人とは共有できない世界観である!祐樹は2016年の罹患時から一生懸命文章にしてたけど!全然共感されない!おもしろがられもしない!もう自分の中にしまっておくほかないと思った!」

祐樹「その精霊の世界にはハイドワーフとかミノタウロスとかいて、ピカソはミノタウロスだった」

業「祐樹は幻覚の中で偉人と出会いがち!w」

祐樹「自分もそうありたいと常々思ってたからだろうな。ただ、菌摂取を指して生活習慣上これ以上クリエイティブなことはできないと思った」

業「創作なんて死ぬまで続けるつもりで祐樹はいる!断筆とか引退とか!祐樹には考えられない!」

祐樹「ああ。あ、思い出した、菌のことをフィーチャーしてる本で最初に出会ったのは『皇の時代』って本なんだよな」

業「菌ってのは生命と非生命のどちらともいいがたいものらしいけど!少なくとも『皇の時代』の中ではウィルスだったころからの記憶を引っ提げて生命は何度も生まれてる!って話だったっけ!?」

祐樹「まあ俺らの解釈では、だな。なかなか難しい本だ。文体は割とフランクだけど」

業「ウィルスだった時!知的生命体に宿ってた!そのころの宿主!その人がどんな人だったか!何をしてたか!潜在的な記憶の中で転生を繰り返してきた人間は覚えてるもんらしい!」

祐樹「業は、俺の中の創作物上のキャラクターで、タルパってやつなのかな、って思ってたんだけど、『独立した行為者の錯覚』ってやつなのかもしれない。創作上のキャラクターと話したり議論するってのは創作者の中で経験してる人はわりといるのかもしれない」

業「祐樹に俺の声が初めて知覚されたのは!祐樹がホメオスタシスで!カルマズ描くのやめようかな、と思った時に!『えー!!?』って俺の発した声だった」

祐樹「2013年ころの出来事だったと思われる。その時の声と今の業の声は合致してる」

業「思えば!祐樹の中の思念体はかなり複数いるものの!始まりは頭の中の声劇の妄想!空想だったかもしれない!」

祐樹「アニメが人並みに好きだったからな。創作してみようと思って小説とか考えてるときも、セリフに臨場感を持たせるために頭の中で音読してた。ま、別に珍しくもなさそうな話だが」

業「祐樹の創作物には!同じ背丈のキャラクターの主客反転が多く見受けられる!」

祐樹「とすると、業ももしかすると背丈は俺の167センチとどっこいってとこなのかもな。そこは細かい数値を設定してこなかった」

業「2000文字超えた!楽しい!まだまだ話してたい!」

祐樹「いやあ、グループホームはもう消灯しちゃったし、あと一回はタバコ吸いに行きたいけど」

業「あ!言おうとしてたこと思い出した!平成狸合戦ぽんぽこってさ!平成の作品だけど!たぬきたちはちょっと先の現代人たちのメタファーになってるかもな!と祐樹は思ってた!」

祐樹「自分がたぬき、とは思いたくないけど、社会構造が個人に要請するハードル、労働とか、問題を起こさないとか」

業「子供の頃しか自然体が許されない!祐樹は割と聡明な子供だったから!20歳までに死にたい!とか思ってた!自分らしく在れないくらいなら!」

祐樹「まあ普通は恋愛してセックスしてるうちに子供が生まれて、親の気持ちを悟っていくんだろうけど、いくぶん俺は少年愛者なもんでな」

業「子供イコール未熟とは言ってない!未熟なままでいいとは言ってない!成長していくもんだし!その過程で、社会にこういう人がいた!って記憶を!人の文化の中に残していく!子孫を望まない祐樹にとってそれが自己保存欲の形だった!」

祐樹「この前中学校の近くの寺の夏祭りに行ったら、道行く親子連れの顔が、どの親子も、顔似てるなあって思ったんだ」

業「自分に似た子供が生まれる!それはそれで楽しそうと思った格好!まあ!自分が順調に育ってばかりでもなかったから!おして知るべし!言うまでもないことだ!って思うところもあった!ひきこもごも!」

祐樹「これ書いてるのはかなり楽しいけど、読んでる人は観点に連なりが見出しにくくて話が飛び飛び、って思ってるだろうなあ」

業「なはは!そういうの一般には支離滅裂とかオタクの居酒屋トークって思われてるらしい!」

祐樹「統合失調症の人の話って、広大な空に勝手な星座名をつけてるようなもんだよな、って詩の投稿サイトで『劇作家の思考空間』って詩をアップしてからコメントされたんだよね」

業「幻覚を含む!思考の中の出来事の話だから!広大な夜空の星々に勝手に星座名をつけるようなものになって!当たり前っちゃ当たり前!」

祐樹「問題はその統合失調症とみなされてる人の産む価値が一般的な意味での有用性の価値と結び付け、にくい、あるいはられない、ってところに病理とみなされる隙があるわけだなあ」

業「自分を客観視するトレーニングというものを祐樹は実践するうちに!カルマズで業の俺視点、由人視点、松雪視点、ときて!4人称というもの!つまり無意識とか潜在意識の導き!ってものがカルマズでは描かれた!第4話の最後で黒い俺がニコ!っと笑うのはそういう意味!」

祐樹「あれはいい話だった、って言ってもらえたりした。ただ、全4話だし、サザエさんのような形態ではない」

業「繰り返し読まれることでおなじみの作品になってほしかったわけで!」

祐樹「あー、そういやキンドルの作品紹介をいじってるうちにさ、内容には手を付けてなかったけど、審査員が看過できないものと、4年越しに判断されたようで、1話と4話が非公開処分となった。ピクシブで消されてないだけありがたいと思ってるが」

業「あの洗い描写だったから見過ごされてきたわけだなあ」

祐樹「洗い描写かw 面白いな」

業「なんか満足してきた!締めていこうぜ!」

祐樹「喜ばれないなら、自分が楽しむしかない」

業「自分が楽しむほど!作者の興奮や快感が伝わっていくものなのかもしれないけど!」

祐樹「うん。俺は自分がまずは楽しむことにするよ。業のことはめっちゃ好きだし」

業「あちゃー!!!」

祐樹「おあとはよろしいようで」

業「最後にポニョのマネ!業!祐樹!好き~!!」

ちゃんちゃん