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オランダの美しい政治都市とリゾートビーチを堪能する~デンハーグ~

デンハーグは、アムステルダムとロッテルダムに続くオランダ第三の都市です。
日本では一般的にハーグと呼ばれています。
議会や合同庁舎、各国大使館が集まりオランダの政治の中心であるだけでなく、国際司法裁判所や国際刑事裁判所などの国際機関が集まる場所でもあります。

首都はアムステルダムですが、歴史的にはデンハーグが首都の機能を担ってきました。

アムステルダム市内からデンハーグ中央駅まで、鉄道で50分です。

政治の中心と言っても日本の永田町の雰囲気とは全然違い、美しい合同庁舎の周りは観光地であり、また市民の憩いの場となっています。

政治の中心ビネンホフ

国会議事堂や合同庁舎、首相執務室がある

デンハーグ中央駅から15分歩くと、池のほとりにたたずむ美しいお城のような建物があります。
国会議事堂や合同庁舎、首相執務室などが集まるビネンホフ(Binnenhof)です。

ビネンホフの中にある騎士の館(Ridderzaal)は、13世紀にホラント伯が宮殿として建てました。

オランダのルッテ現首相は、通勤に公用車を使わず自転車に乗っていることで知られています。
自転車の保有率が100%を超えるオランダらしく、治安の良さもわかります。

左の円形の建物が首相の執務室


ビネンホフ横のホフ池

ビネンホフの池の反対にはファストフードの屋台が並び、池を眺めながら軽食をとったりコーヒーを飲んだりできるスポットになっています。
日本のたこ焼きやお好み焼きを提供する屋台もあって楽しめます。


ビネンホフの横には、フェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」で有名なマウリッツハウス美術館があります。

17世紀にオランダ領ブラジルの総督を務めたヨハン・マウリッツの館として造られました。
マウリッツは砂糖貿易で巨大な富を築きましたが、危険を伴う砂糖の生産は、植民地で奴隷にやらせていました。
マウリッツハウス美術館は、植民地時代の繁栄と黒い歴史を象徴する建物でもあります。

マウリッツハウス美術館

オラニエ公ウィレムの銅像

マウリッツハウス美術館の東に、広場Pleinがあり、カフェは多くの人で賑わいます。
オラニエ公ウィレムの銅像が立っています。
ウィレムは16世紀に始まったスペインからの独立戦争の際にオランダの君主だった人物です。
オランダ建国の父と呼ばれています。


オラニエ公ウィレムの銅像

現在も使われている宮殿

宮殿(Noordeinde Palace)は、現在も国王と王族が住んでいます。
現国王ウィレム=アレクサンダーは、2013年にベアトリクス女王の生前退位とともに国王となりました。


平和宮

平和宮(Peace Palace)は、国際紛争を仲裁する常設仲裁裁判所のために、1913年にアメリカの富豪アンドリュー・カーネギーが資金を提供して建てられました。
現在は常設仲裁裁判所、国際司法裁判所、ハーグ国際法アカデミーなどの機関が中にあります。

北海のリゾート・スヘフェニンゲンビーチ

広々とした砂浜

スヘフェニンゲンビーチは、北海に面した人気のリゾートビーチです。
ビネンホフから1番トラムで20分です。

リゾートホテルが並び、砂浜にはカフェレストランが立ち並び多くの人で賑わいます。
カフェにはソファ席も多く、海を眺めながらゆったりくつろげる空間になっています。

カフェエリアの規模の大きさから、海辺でのんびりする人が多いことがよくわかります。
人々のゆとりある暮らしぶりやヨーロッパらしい贅沢さが感じられます。

センスのいいカフェが立ち並ぶ

海に桟橋のように突き出ているDE PIERでは、観覧車のほかにZIP RIDEやバンジージャンプなどのアトラクションがあり、色々な楽しみ方ができます。
子ども向けのアトラクションも充実しているので、親子連れにも人気です。

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