色々作ったけど、やっぱりこれに戻る。ソフィーのガトー・クラシック・ショコラの作り方を詳しい解説とレシピで!
材料は、120,60,60,15,2と覚えておけば、どこでも作れます!
日本では、ガトー・クラシック・ショコラはお店で販売していますが、フランスでは見かけません。というのは、このお菓子は代々家庭で受け継ぐものであり、日曜日家族が集まる時に作るお菓子だからです。そんなチョコレートケーキだから日本ではクラシックという名前をつけて広められたのですね。でも日本のものはなんだか複雑すぎる感じがします。もともとは家庭菓子なので、そのレシピはとっても簡単!チョコレートさえ手に入れば家にある材料だけで作れます。
実は私も色々なレシピのチョコレートケーキを試しましたが、やっぱりこれが一番美味しい!飽きない美味しさなのです。「飽きない」というのがとても大切なんですね。フランスの地方でずっと作り続けられているお菓子はやっぱり飽きない美味しさがあるからなんです。だからこそ代々受け継がれるレシピと言えます。私の30年来の親友ソフィーは、おばあちゃんからこのレシピを受け継いだそう。彼女はいつもスーパーでリンツの板チョコを買って作ります。
作り方は以下です。
材料
直径15cmのスポンジ型1台分(これは私が好きな薄さと大きさ。上品な美味しさを引き出してくれるこの薄さが気に入っています。もしもう少し厚いほうがいいという方は、この量の1,5倍くらいでいかがでしょう。)
チョコレート 120g
(製菓用があればそれで。なければスーパーでブラックを買ってきて下さい。カカオ効果などカカオ分が高く甘くないものがいいです。もし甘かったら、材料の砂糖の量を調整して下さい)
バター 60g
(キャラメル大に切って常温にしておくとよい)
砂糖 60g
(グラニュー糖でも、上白糖でも、きび砂糖でも何でもいいです。ただグラニュー糖
を使うとすっきりした甘さになります)
小麦粉 15g
(薄力粉でも強力粉でもどちらでもいいです。ふるうのがめんどうな方は、ふるわな
くてもよい強力粉で)
全卵 2個
(卵白はボウルに入れて冷やしたほうがいいです。卵黄は小さな容器にいれておく。こちらは常温がいいです。冷たい卵黄を溶かしたチョコレートに混ぜると全体の温度が下がって硬くなります)
塩 ひとつまみ
(なくてもいいです。入れると味にコクが出ます)
作り方
*準備として、型の底と側面にベーキングペーパーなどを敷いておく。(バターを薄
く塗って貼り付ける)
1、 ボウルに、ある程度カットしたチョコレートとバターを入れる。そのボウルの底がつくくらいの大きさの鍋に水をいれて温める。
2、 その鍋に、チョコレートとバターのボウルを浮かべて(湯せんと言う)、チョコレートとバターを溶かす。このとき、バターが冷たいとチョコレートばかりが溶けて温度が上がりすぎてしまうので、バターもチョコレートと一緒に溶けるような温度にしておかないといけません。チョコレートは温めすぎると食感と作業性が悪くなるので、50℃以上にはしないこと)
3、 チョコレートとバターが溶けたら、鍋からボウルを引き上げ、湯せんしたボウルの底を拭く。
4、 砂糖の半分(あとの半分は、卵白立て用に残しておく)と粉を混ぜ、卵黄も混ぜる。温かい場所に置いておく。(レンジの横など。とにかく冷やさないこと。冷えてしまうと重くなり、卵白と混ぜにくくなります)
5、 砂糖の半分を使って、卵白をしっかり泡立てます。最初卵白だけを泡立て、全体が白っぽくなってきたら、砂糖を2回くらいに分けて立てます。
(最初は、砂糖を入れずにこの状態まで立てる)
(砂糖を半分入れて立てる)
(残りの砂糖を入れてしっかり立てる)
6、 4に卵白の一部を混ぜて、チョコレートの生地を少しなめらかにしてから、残りの卵白を優しく混ぜる。ここで、チョコレートが冷たくなって硬くなると混ぜにくいですし、そのまま無理に混ぜて焼いても硬いお菓子しか出来上がりらないので注意すること。
7、 型に流して、210℃で15分焼く。焼き温度、時間は、生地の高さによっても変わってきます。
(全て混ざった状態)
高めの場合は、もう少し温度を下げて焼き時間を多めにしてじっくり焼く感じでいかがでしょう。今回は、高温でさっと焼いて、周りさっくり、中しっとりに焼き上げます。
9、 焼けたら、粗熱を取ってから、逆さにして型から出し、ひっくり返してグリルに置いて冷ます。
常温で召し上がって下さい。レンジで少し温めるとフォンダンショコラのように少し溶けて、また異なる味わいも楽しめます。
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