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パンデピスは毒盛りに格好の食べ物だった!?

カトリーヌ・ド・メディシスは、イタリアからマカロン持ってきてくれたいい人?いやいや、彼女は実は毒盛りで有名な人だったのです~。なんとパン・デピスに毒を隠していたんですよ~。恐!


昨日作ったバナナケーキじゃないですけど、お菓子作りも日々更新。今日の更新は、パン・デピスの思い込み修正であります~。作り方じゃなくて、その素材について。パン・デピスって中世から作られていたので、イメージとしては小麦粉を使っていたとは思われませんが、なんと、ディジョンのパン・デピスは小麦粉を使っていたんですね~。結果、ディジョン系は小麦粉、ベルギー系はライムギなどが入る、です。中世といえば、パンなども小麦粉は高給すぎて、カラスムギ入れたりしていたわけですけど(悪質ブーランジェは、藁なんか入れてたという記述もあり。というか、中世は戦争に加えペスト!貧しかったんですよ)。

そもそも、パン・デピスはチンギスハンが日持ちするからって戦争に持ち歩いていて、それがアラブに伝わり、それを11世紀十字軍が持ち帰って、オランダ、ベルギー、ドイツなどで作られるようになったんですね。ディジョンに伝わるようになったのは、1369年にブルゴーニュ公国のフィリップ王子がフランドル(今のオランダ、リュクセンブルグ、ベルギー、北フランスあたり)のマルグリット王女と結婚してからです。当時のブルゴーニュ公国は、フランス王家をしのぐほど繁栄していたのでお金持ちだったからですかね。しかしながらライ麦系はシャンパーニュ地方までやってきて、16世紀にはパン・デピス組合ができ、パンデピシエなる専門職人も!その後パン・デピスはパリにまでやってきて、16世紀には、毒殺試みで有名なカトリーヌ・ド・メディシスが、パン・デピスの中に毒を隠していたという話も残っております。確かにね、スパイス強ければ毒の味わからないかも?怖いです~。


写真は、パン・デピスの妹分ノネットです。
明日からのフランス地方菓子クラスで作ります。日曜のzoom視聴は以下からお願いします。

https://match-ing2.jp/t/yukiko_omori/menus/29

今日も良き一日を!

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