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笑みがない日本人は海外で嫌われます

 アジアに住むとローカルは「日本人は笑みがない」とよくいいます。そうなんです。いつも無愛想で怖い顔をしているからローカルはみな嫌がるのです。

 その昔、インドネシアに移住したとき、最初にローカルの友達にいわれたのが

「笑みがないね」

でした。とにかくいつも怖い顔をしているから近寄りがたいとまで言われました。

 日本に住んでいると笑みを浮かべていると「ヘラヘラしていて気持ちが悪い」と感じられてしまいますが、海外に来ると怖い顔をしているほうがむしろ怖く受け止められます。

 そのときから極力、人と会うときは顔の筋肉の緊張を落として笑みを浮かべるようにしましたが、なかなかこれが難しい。

 この件についてはインドネシアだけでなく、どうもアジア全体での話しのような気がします。タイやフィリピン、マレーシアにいるときも「笑みがない」と言われたことが何度かあります。こちらは普通にしているだけなのですが、どうも怖い顔にみられてしまうようです。

 現在勤めている会社には日本人が数人いますが、見ていると確かに人に会うときでも笑みがありません。確かに傍からみていると怖い。何を考えているのかもわからないという感じでしょうか。

 日本では人と会うときにニコッとあまり笑みを見せる人が多くないからかもしれません。

 アジアでは人と通りすがるとき、目が合った場合は笑みを浮かべるのは礼儀の一つでもあるようです。笑みを返されるのは向こうに気があるのかなと勝手にむかし推測していましたが、そうではなく、単なる礼儀なのです。

 確かに笑みを浮かべたり、こちらから笑みを返したりするとまったくの他人でも話すきっかけはできるようになります。アジアの人たちはどこかフレンドリーな雰囲気がありますが、この誰に対しても笑みを見せるのはそういったところもあるのでしょう。

 なので、日本で同じような態度を示していると、こちらの人は「怒っているのか」と思われるので気をつけたほうがいいのです。ただ、大陸の中国人は日本人とどこか同じような気がします。マレーシアにいる大陸出身の中国人もあまり笑みを見せません。この笑みを見せないことで、どこかローカルとは壁を作ってしまい、互いに誤解を生んでいる可能性も無いわけではない気がします。

 いずれにしても、ちょっと目が合ったときには口角を上げて笑みを見せるようにしましょう。日本人はあまりこういったことはしないので、口角の筋トレはアジアではしたほうがいいかもしれません。


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