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相談料の設定について

以前私のブログにも書いたのですが、事務所における初回相談料の設定にあたり、初心に帰るべく、再度考察をしてみました。


*初回相談料を無料にするか有料にするかについて

最近、初回相談料はやはり無料の方が、潜在的クライアントの開拓という意味でもよいのかな、と思うことがあったのですが、自分の以前のブログを読み返して、やはり私は、初回相談についても基本有料とし、その代わり案件を受任させていただくこととなった場合には、初回相談料を以後の費用から差し引くという方針を取ることにしようと思いました。

上記ブログにも書いたように、よく士業の仕事は初期費用や仕入れが不要と言われますが、実際には士業になるまでに、またクライアントに適切な質の高いサービスを提供するために、多くの時間やコストをかけているわけで、例え短時間の相談であっても、そこで提供する回答には、その土台にそれら多くの時間やコストをかけたインプットが含まれているのであって、それらのコストをサービス料金に含めた上で、最善のサービスを提供するというのが、結局はクライアントとのウインウインの関係につながるのではないかと考えています。

もちろん無料相談であっても、誠心誠意最善のサービスを提供される方がほとんどだと思います。ただ、個人的には、無料相談である場合は、やはりそこに正確性の担保や、質の高い調査結果などを求めるのは結果的にサービス提供側に過度な負担を強いることとなり、それがいずれはサービス低下につながることにもなりかねず、結果的にはクライアント側にもよい影響をおよぼさないのでは、ということを少し懸念しています。

*多言語による情報提供サービスについて

話は少し変わりますが、最近は本当に、無料で提供される翻訳サービスや、Grammarlyといったサービスにより、自分の提供したい情報を多言語化するハードルもずいぶんと低くなったように感じています。
しかし一方で、まだまだ情報検索の時点や、翻訳で上がってきた内容のチェックなどにおいて、言語能力が高ければ高いに越したことはないと痛感することもあり、改めて言語学習の大切さを感じる今日この頃です。
個人的にはこういった言語の壁を越えた情報提供というサービスについても、一定の品質の担保を要求する以上は、そういったサービスが当然無料で提供されることを期待するのではなく、ある程度のコストがかかるのは承知の上で、代わりにクオリティー高さを求めるといった関係が、結果サービス提供側、受領側双方にとって、ウインウインの結果をもたらすのではないかと思っています。

*目に見えないサービスというものをどうクライアントに評価してもらうか

とはいえ、サービスを受けるクライアント側からすると、自分の目で確認をすることができる有形の商品等とは違って、無形の、しかも自分は素人の分野のサービスを受けるにあたり、どのサービス提供者がよいのか選択するのは至難の業であり、そうするとどうしても最初の門戸として、無料相談サービスに魅力を感じてしまうのも、とてもよく理解できるところです。
この問題の一つの解決策として私が思い浮かぶのが、日々の無料での情報提供やセミナー開催などです。定期的に無料での情報提供やセミナー開催を行うことで、クライアント側としては、これらをきっかけに、一度依頼をしてみよう、というインセンティブになることはそれなりにあるように思います。
さらに、今は様々なツールを使って情報提供やセミナー開催をすることができるので、まず自分を知ってもらうという意味で、そういった活動をすることが、結果的にクライアント獲得につながるように思います。

※写真はHPなどにも使用している、ある日のパリはオペラ座


*エトワール国際知的財産事務所 

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