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適応障害と診断されてからの一年間

適応障害と診断を受けて、もうすぐ1年が経とうとしています。
一時は本当に自分の体調の悪化に驚愕をして、本当に完治するのか、再び健康な時に戻ることができるのか不安でいっぱいでした。

そんな私も、今年の春頃からは健康な時とほぼ同じように家族や友人と出かけたり、運動をしたり、好きなことをしたりすることができるようになりました。発症からしばらく抱えていた微熱や体の倦怠感も今では取れ、発症後の絶望期からは想像もできないくらい元気になっています。

そこで、私と同じような診断を受けて絶望されている方、暗闇で苦しんでおられる方へ、少しでも光になるようなことを書くことができたらなと、適応障害発症から1年間について振り返りたいと思っています。

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~発症3ヶ月

私の場合、発症から数か月間、ご飯を食べる以外の時間はずっと寝ていました。異常なのですが、寝ても寝ても寝ることができるのです。話を盛っていることは決してなく、本当にご飯を食べる以外の時間はまるっとほぼ全部寝ていました。寝ていないと身体もそうなのですが心が辛かったのです。意識があると、脳と心が動いてしまっていて、どんどんどんどん自分を追い詰めていく感じ、この時が一番辛かったですね。

発症3ヶ月~発症5か月

一日中寝ていた数か月を経て、少しずつテレビを見たり、家族と話したり、近場へ出かけたりができるようになりました。この時期は毎日日記を書いていたのですが、読み返して見ると、当時の辛い自分の気持ちが綴られていました。

21.11.08
主治医の先生いわく、回復期の最中とのこと。来月には体調の波がほぼなくなるとのことだけど、今の体調からすると信じがたくて不安だな

21.11.16
今日は体調が悪くて、やっぱり治っていないのかと絶望した

21.12.04
今は健康が本当に欲しい

今読み返すと、怖い事に、その時の感覚は鮮明には思い出せないのです。なんとなくは思い出せるけれど、この時の辛かった感覚をきっぱりと忘れてしまってはダメだなと思っています。だって辛かったもの。

発症後4か月経ち、抗うつ剤を飲むという決心をしました。思ったよりも(抑うつ状態もありましたが)、体の違和感等の身体的な問題が改善されず、断固として拒んでいた薬の服用を始めました。ただ、本来であれば1錠を服用しなければならなかったのですが、副反応が強く、体質に合わせて半錠までが限界でした。

正直薬が効いたのかは定かではありませんが、服用したあたりから体の違和感が軽減されてきたのです。先生の言うとおりに、発症してからすぐ薬の服用をしていればもう少し体調の改善が早かったのかもしれないと少し後悔しましたが、薬に抵抗があったからしょうがないと思っています。時間はかかったけれど、自分が納得できたベストなタイミングだったのだと思っています。

発症5ヶ月~発症8か月

体力が落ちに落ちてしまって、少しでも活動をすると疲れ切ってしまっていた時期。発症から半年が経った頃からリワークプログラムという復職支援プログラムへ参加しました。週に2日通うことからスタートし、通いはじめから2ヶ月半ほど経って平日フルで通うようになるまでに回復しました。

平日はプログラムに参加するだけで疲れ切ってしまっていましたし、週末もまだまだ疲労で潰れてしまっていました。この頃は、体の違和感は取れたのですが、まだ気持ち面の揺らぎや不安感、頭痛や車や電車酔いに悩まされていた時期です。

発症8か月~現在

リワークプログラム後の平日も、家事や運動・読書等活動的に行動ができるようになりました。週末も友人に会ったり、出かけたり、健康時と比べても引けを取らないまでにわりとアクティブに活動できるようになりました。

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私は適応障害になってから、何度も「元気になっている人の情報」に救われました。大変さを語っている情報はあるのですが、元気になっている人の情報って案外少ないのです。

1歩進んで2歩下がる並のゆっくりな改善かもしれませんが、耐えに耐えていればしっかりと改善していくものだと私は思っています。

回復の速さや症状はもちろん人それぞれですが、今これからの光を見いだせていない人がいましたら、その人の心を少しでも灯すことができれば良いなと思っています。


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