マガジンのカバー画像

スキ50超えの記事

60
スキを50以上頂いた記事をまとめてみました
運営しているクリエイター

#幸せ

『鬱』な花嫁

深夜2時。川の音がゴーゴーと響き渡る真っ暗で開けた車道。 アクセルを一気に全開にして、このままブレーキを踏まなければ、 もしかしたら少しは楽になれるのかもしれない、そう思った。 *** 2019年の春。私は東京の外資系コンサル企業に勤めていた。 入社をして5年。振り返れば辛いこともあったけれど、それ以上に仕事にやりがいを感じている時期でもあった。 常により上へ、より高いところへ、一息もつくことなく走り続けている感じ。走り続けることは大変だけれど、日々自分が成長できている

幸せにならなければいけないという呪縛

はじめに私は物心ついた頃から、自分は将来幸せになることができる、自分は将来幸せになるべきであると心のどこかで漠然と思ってきた。 勉強だって運動だって特技だって、突出して自分に自信のあることはなかったと思うのだけれど、なぜか「将来幸せになれる」という自信は不思議と持っていたし、「自分は幸せになるべくして生まれてきた存在なのだ」と思っていたのだ。 理由そう思わせた大きなきっかけは恐らく障害のある弟の存在であろう。 どうしていつも家は騒がしいのか、どうして自分の教科書に落書き

適応障害になって気付けた小さな幸せ5選

みなさんにとって、〝日々の小さな幸せ〟とは何でしょうか。 よく、「幸せは身近にあるものだ」という言葉を耳にすることがありますが、まさしくその通りだと実感している今日この頃です。 私が適応障害を経験する前は、今よりも日常生活に幸せを見出すことができていなかったのです。日常ではなく、非日常の感動こそが「一番」の幸せだと、少し残念(?)な勘違いをしていたのです。 たとえば、どこか旅行に行くこと。 毎日毎日仕事やタスクに耐えて、やっと出かけられる非日常の世界。 これこそ至福で、

結婚式をしたら幸福度1000だった話

このような状況下ではありますが、先日無事に結婚式と披露宴を終えることができました。直前まで、決行か否か悩みに悩みましたが、今は無事に式を終えられたことにただただほっとしています。 家族と親族のみの小さな結婚式・披露宴でしたが、準備にぎりぎりまでバタバタしてしまい、また、終わってからも安心したのか精神が放心状態に近い感じになってしまっておりました。 そもそも、私たちは昨年の春と昨年の秋と2度結婚式の延期を経験し、3度目の正直で今回開催することができました。 どんな結婚式だ

幸せとは真冬に浸かるお風呂のようだ

「幸せって何?」 そう子供に聞かれたら、 「冬の寒い時期にお風呂に入ると体がじわりと温まるでしょ?幸せってそういうことだよ。」 と答えたい。 *** 「幸せになりたい。」 「でも、幸せってなんなのだろう。」 そんなことをふとした瞬間に考えることがある。 「仕事を頑張って幸せになりたい。」 「結婚をして幸せになりたい。」 「夢を叶えて幸せになりたい。」 そう世の中の人はこうやって嘆くけれど、 そもそも幸せって何なのか。 自分が何になれたら幸せと呼べて、

自閉症の弟と私の夫

年始はわりとがっつり私の実家に夫が滞在しました。 数時間いたことはあったけれど、今年は半日以上はいましたね。 それは結婚して初めてのことでした。 夫が実家に来るときは、今までは何となくまだお客さんをお招きするような感じで、両親もソワソワしていたけれど、今回は家を特に綺麗にすることもなく、豪華なご馳走を準備するわけもなく、自然な状態で彼を迎え入れました。 父も母も夫と話していてとても幸せそうでした。 物静かなタイプである父も、「今度よければご飯でも連れて行くね」と笑顔で言っ

優しい女性って幸せになれないんだってよ

世の女性に言いたい、 優しい女性って結局幸せになれないのではないか。 幸せになりたいから、優しくあることを保っているのに、いや、自分が優しくあることで幸せであればよいと願っているのに、その優しさは不幸せの境地にどんどん引き寄せられていくのではないか。 *** そもそも「優しい」とは?まずはじめに、ここでいう「優しい」とは何か定義をしておく。 「優しい」という言葉は普段多様に使われている言葉であり、人それぞれ抱いている意味に若干ずれがあると思うが、私がここに定義する「優