甘酒を探す

甘酒、小さい頃は苦手でした。

においも独特、口の中はドロッとした感触、
なによりも「甘いけど、わたしが今まで飲み食いしてきた甘さと全然違う…!」という謎の衝撃。

それが、初詣でもらえるものとして再会してからは「なんとなく特別な飲み物」に変化し、

「飲む点滴」と聞いてからは よし、積極的に飲んでみようなどと手のひらを返すうちに、

「……あれ、おいしい」

と思えるようになっていました。

大人になると味覚が鈍感になる、とか
いやいや舌が大人になるのよ(よく考えたらこれふたつとも同じ意味やもしれませんね)とか
言いますが

慣れって、ふしぎ……。

こういう経験がひとつあると、「子どもの頃は苦手だったけどもう一回食べてみようかなぁ」と思う気に少しだけなるときがあるので、好き嫌いが多いことはそれだけ変化の余白があるのかもしれません。

そういえば毛嫌いしていたセロリも、なんとなく食べられるようになっていました。

とかなんとかつらつら綴っていたら、たとえが食べ物ばかりになってしまいました。

…………まんじゅうこわい?

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