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【ジンベエザメを見に行こう】マイルで行く! 沖縄旅行記録

 まず始めに、令和6年能登半島地震及び、羽田空港にて発生したJAL機と海上保安庁との事故の報に接し、心よりお見舞い申し上げます。地震の被害に遭われた方や、航空機事故で亡くなられた海上保安庁職員のご冥福をお祈りすると共に、能登地方の一刻も早い復興を祈念いたします。

 能登半島へは数年前に行ったことがあり、そこでもジンベエザメを見たのでした。のとじま水族館のハチベエとハクは地震の影響で亡くなってしまったのだとか。

のとじま水族館のスズベエとナナベエ(2020年12月13日)

 ハチベエとハクがのとじま水族館へやってきたのは2022年9月とのことなので、
私が見たジンベエザメは違う個体のようです。今更ながらに調べてみるとスズベエとナナベエと言う愛称だった模様。ハチベエとハクと合わせてまさか4頭も飼育されていたのかと思ったら、スズベエとナナベエは海に帰っていたようです。

 復興の暁にはまた能登島へ、今度はもっと先のそれこそ輪島まで行ってみましょう。その前にまた金沢に行こうかな。石川県にお金を落とさなければ。
 少し湿っぽい始まりになってしまいましたが、切り替えていきましょう。
 今回の沖縄行きは、すわジンベエザメが見たくなったからかというと、特にそういう意図ではありません。


(目次のマル数字はマップの番号)

今回の旅程

  2024年1月14日-16日、JAL「どこかにマイル」を利用して、沖縄にサクッと行ってきました。
 「どこかにマイル」とは行き先が選べない代わりに7,000マイル(昔は6,000マイルだった気がするんだけどなぁ?)で往復航空券へ換えられるというサービス。マイルの有効期限が近いため、どこかにサクッと参ろうと思ったら、当たったのはTYO-OKAの航空券! サクッと行くには随分大袈裟な行き先になってしまいましたが、明らかシーズンオフどころか、諸々タイミングが良くなかったせいで特典航空券の割り当て枠が多かったのかも知れません。結局、行きの飛行機も帰りの飛行機も隣がいないし見える範囲でも空席がちらほらあるという、空いている飛行機でのフライトとなりました。珍しい。
 1月の沖縄は海には流石に入れないものの、ホエールウオッチングの季節なのだとか。すごく気になりましたが、気ままな一人旅でそう言う少人数催行ツアーに参加すると、周りは数人グループの中に一人だけ……と言うことになりかねず、それはいくら私の強靭なメンタルを以てしてもちょっとイヤ。と言うことで、何にも考えずに美ら海水族館近くのホテルを予約。そこからバスをうまく使えば今帰仁城跡なども見に行けそう、と思いましたが、それは結局行かず。
 今回の旅程はこういう感じとなりました。


1日目
14:55 羽田空港発→遅れにより15:06発
 ↓ JAL919便
17:50 那覇空港着→18:03着
18:40 那覇空港発
 ↓ やんばる急行バス
21:10頃 ロイヤルビューホテル美ら海停留所着

2日目
9:30頃 沖縄美ら海水族館を見学
11:30頃 マナティ館など海洋公園をうろうろ
12:00頃 おきなわ郷土村をうろうろ
12:45頃 熱帯ドリームセンターを見学
14:30頃 エメラルドビーチを目指して海洋公園を歩く
15:30頃 戻って海洋文化館を見学(プラネタリウムを見る)
16:45頃 沖縄美ら海水族館再入館
18:30頃 沖縄美ら海水族館退館
20:00頃 近場の居酒屋で夕飯

3日目
9:13頃 ロイヤルビューホテル美ら海停留所発
 ↓ やんばる急行バス
11:30頃 県庁北口停留所着
 ↓ 国際通りでお土産購入&昼食
13:05 美栄橋駅着
13:12 美栄橋発
 ↓ 沖縄都市モノレール
13:29 那覇空港駅着
14:11 那覇空港発
 ↓ JAL912便
16:33 羽田空港着


 1日目と3日目はほとんど移動しかしてません。実質1日しかありませんが、海洋博公園の大部分を見ることができました。しかし散策ルート(回った順番)が意味不明。

 沖縄美ら海水族館や熱帯ドリーム館(超立派な植物園)を含む一帯は、「国営沖縄記念公園」として整備されています。どうやら博覧会の跡地が国営公園として利用されているみたい。

海洋博公園は、昭和50年に沖縄で開催された沖縄国際海洋博覧会を記念して、設置された国営公園です。

公式HPより

 そういった経緯からか、園内には「政府出展海浜公園」との看板までありました。また、どうやら美ら海水族館も国際博覧会の展示物の一つを源流としているようですね。

海洋博公園公式HPより

 園内図はこういった形になっていますが、辿った経路はこういった感じでした。

この無軌道感

 おつかいクエストとかには向いていないと見た。
 それでは1日目から記録を振り返ります。写真を見ながらざざっと行こう。

そらをとぶ(1日目)

 今回は羽田空港アクセスに東京モノレールを使用。やっぱり遠出する感が段違いですね。

羽田空港を発つ
那覇空港着

 どこかにマイルの特典航空券でも、当日クラスJやファーストクラスが空いていればアップグレードができるようです。行きの便はファーストクラスは満席でもクラスJは空席があるという状態。JALのクラスJは少しの差額で椅子も広くて何よりレッグレストがあるのでかなり快適。+3,000円でアップグレードできるようでしたが、窓際席は空いていなかったし、当日になっても予約していた席の隣は人がいないようだったのでアップグレードはせず。やっぱり窓がないとね……窓から地上を見下ろして今どこが見えているのかを当てたい。

沖縄県本部町に到着(21:00ごろ)

 那覇空港に18:00ごろに着いて、18:40発のやんばる急行バス運天港行きにて本部町(美ら海水族館の所在地)へ行く予定でした。空港で夕飯にしようか、本部町についてから何か食べるか悩んだ結果、インターネットによると宿泊予定のホテルの隣のホテルにある居酒屋が23:00まで営業しているらしいのでそれを当てにして本部町で食事すると決めてバスを待ちます。

伊芸SA

 沖縄本島南部から北部まで、沖縄自動車道を経由して向かいます。途中伊芸SAにて10分間の休憩。

沖縄に来た感
ホテルに到着

 21:00ごろ、ロイヤルビューホテル美ら海へ到着です。

夕飯難民と化す

 チェックインして部屋に荷物を置き、隣のホテルを目指します。ちなみにロイヤルビューホテル美ら海のレストランは夜間営業はシーズン中のみ営業みたい。

設備メンテナンスに伴う全館休業のお知らせ
平素よりホテルオリオンモトプリソート&スパをご愛顧賜り、厚く礼申し上げます。
この度当ホテルでは、全館設備のメンテナンスを実施するため、城に勝手ながら下記期間中を「全館休業」とさせていただきます。

◆休業期間:2024年1月9日(火)~2024年1月15日(月)
(以下略)

 でも、隣のホテルはその上を行く全館休業! しかも、15日(月)まで休業って、明日(2日目)までじゃん!
 あまりの間の悪さに愕然としながら引き返し、そう言えばロイヤルビューホテルの前にも何かお店があったなと行ってみるも……

ちぬまん美ら海水族館前店

 無慈悲な「準備中」がお出迎え。思わず天を仰ぐと星がきれいだった。

iPhone15Proのナイトモードにて撮影
オリオン座

 星もきれいだったけど、iPhoneのナイトモードが強すぎてぶったまげました。肉眼で見るよりも小さい星を捉えているのでかなり侮れない。ただ、画像処理の結果、明るさを持ち上げてるせいか、肉眼でもっと明るく見えていた星が相対的に見辛くなっているのが気になりますね。パッと目についたオリオン座を撮ったはずですが、すぐにそうとはわからなくなっている。

オリオンビール

 結局ローソンで夕飯を調達。せめてビールだけは沖縄気分で……

②美ら海水族館へ(9:30ごろ)

 ホテルのバイキングで朝食を摂り、美ら海水族館へ。今回の旅程でも結構動画を撮っているのでいずれはVLOGにしたいところですが、流石に館内では動画を撮っていない。

エントランス
サンゴの海

 美術館内にARアプリの案内がありました。

 かざして見るとこの通り、サッと生きものを判定してくれまして、かなり面白かった。しかも、その場限りかと思いきや、帰ってからアプリを立ち上げてみると、これまで発見(判定)した生きものが図鑑となって見られて2度面白い。図鑑の写真には判定に使用した写真が使われるので、オリジナルの図鑑が作れる!

判定されたネズミフグ
この通り図鑑が作られると言うわけ
サービス精神旺盛でした
これは間違いなくオジサン オジサン100%!
巨大ウツボ
ナンヨウハギ
カクレクマノミ
群れをなすミナミハタンポ
新発見のタピオカウツボだとか
黒潮の海に到着。サメだーーーー!!
ナンヨウマンタがあまりにも格好いい。どう見ても宇宙船か何か
こいつは……新種・ジンアナゴ!?

 ジンアナゴ……正確には「にぎっ太郎」と言う商品らしいのですが、ジンアナゴとともに海洋博公園を回ろうと思います。

海洋博公園をうろうろ(11:30ごろ)

 美ら海水族館を抜け、少し降りたところにある「亀の浜」へやってきました。

ジンアナゴと海
海を望むジンアナゴ
超広角レンズに引き伸ばされるジンアナゴ
見切れるジンアナゴ

 海、めちゃめちゃきれいです。緑のところまでが珊瑚礁と言うことでしょうか。

⑥おきなわ郷土村をうろうろ(12:00ごろ)

石垣が沖縄感を醸し出す
石垣の中にシーサーを発見

 石垣に銃眼よろしく穴が空いていると思ったら、中にシーサーが鎮座していました。また、おきなわ郷土村に広がる伝統的な沖縄の村を再現する建物群には「石敢當」と書かれた石が各所に建っていました。

石敢當(いしがんとう)

 これもまた、シーサーと同じく魔除けであるようです。

真ん中の鳥瞰図がわかりやすい

石敢當は中国伝来の魔除けの風習です。沖縄では悪霊、魔物を総称して【マジムン】と呼んでいますが、【マジムン】は徘徊するときまっすぐ進む性質を持つとされ、丁字路や三叉路の突き当たりにぶつかると、そのまま家に入ってきてしまうと言われています。そのため、突き当たりに「石敢當」の文字を刻んだ石碑を立てたり、文字を刻んだ石板を壁に貼り付けたりして、【マジムン】の侵入を防ぎます。石敢當を見た【マジムン】は恐れて砕け散るということです。

おきなわ郷土村の説明書きによる

 その時は「ヘぇ〜」くらいにしか思っていませんでしたが、3日目に国際通りからゆいレールの駅を目指す際、生活道路に面した一般住宅の前に「石敢當」が置いてあるのを見かけました。それも、東京などで見かけるような現代風の狭小住宅で! 向かいが路地になっていたかどうかは覚えていませんが、今でも文化が生きているんだ……
 「石敢當」の由来については諸説あるようですが、ざっとGoogleにかけると面白い言説がありました。

その初出は紀元前の前漢の史游撰『急就篇(きゅうしゅうへん)』とされています。姓名が列挙されている中に「石敢當」という名が出ていました。これについては実在の人物というより、「當たるところ敵無きを言うなり」という意味に解釈されています。ここから「石敢當」という勇士(将軍・力士)説が広められたのでしょう。

同志社女子大学HP掲載のコラムより https://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/faculty_column/13957

 当たる所敵無しの強い者を配置することで魔物をやっつける、と言うことでしょうか。また、そのコラムでは沖縄に「石敢當」文化が定着した理由に、「一つは石の信仰あるいは(シーサーなどの)魔除けの信仰が受け入れられる土壌があった」とし、さらに次の理由を述べています。

もう一つの理由は、近代になって道路を自動車が頻繁に走るようになったことです。本来の信仰は、目に見えない魔物(邪鬼)が家に入り込むのを防ぐためのものでした。魔物は直進するということで、辻の路傍や三叉路(T字路・Y字路)の突き当りに設置されていました。それがそのまま自動車に置き換えられ、車が突進して家や塀にぶつかることを防ぐ役割を担ったのでしょう。

同上

 沖縄専門の賃貸・不動産情報サイトにものこのように記述があります。

最近では交通安全祈願にも役立つとされていることから、車がぶつかりやすい車庫の入り口に置く家庭も増えてきています。

https://www.e-uchina.net/cms/glossary/石敢當/

 「車は急に止まれない」もの。直進し続ける【マジムン】が車に置き換えられ、現代も「石敢當」によって撃退されているんだと思うととても面白い。そう言えば沖縄県は日本でも有数の車社会だそうですね。

⑤熱帯ドリームセンターを見学(12:45ごろ)

ジンアナゴと熱帯ドリームセンター

 熱帯ドリームセンターはランの花をはじめたくさんの熱帯性植物の展示をしているのだとか。

遺跡風の建造物で異国情緒がすごい
ホワイトバレー(チューリップ)とジンアナゴ
熱帯スイレン
遠見台から海を望む。風が強い。海面も右から左へ波立っています

 多くの植物が見られるのと、遺跡風の謎の建造物が相まって結構面白かった。コーヒーの木を見た時は結構テンション上がりましたね。しかし、総じて人がいなくガラガラでした。あまりにガラガラなので終始動画を撮っていましたが、VLOGにどのように使えるだろうか……

海洋博公園を歩く(その2)( 14:30ごろ)

 途中、園内で昼食(軽食)にしたこともあり、熱帯ドリームセンターで結構時間を使っていました。動画撮ってたからかな? 音声ガイドなんかを借りて植物の解説などを聞きながらちゃんと見学してもよかったですね。
 南の方にある熱帯ドリームセンターから北の端にあるエメラルドビーチを目指して歩きます。

博覧会の名残を伝える「政府出展海浜公園」の看板……とジンアナゴ

 本当は海岸線沿いに設けられている「海岸遊歩道」を行きたかったのですが、風が強すぎて海岸沿いは歩けず。大人の背丈ほどもある防風林?の内側に設けられたウッドデッキ内は安心して歩けましたが、当然ながら視界はウッドデッキと藪なので……むしろ海岸線を遠ざかり、高台から海を見下ろしながら歩きます。

美ら海水族館エントランスのピカチュウ

 美ら海水族館に入館せずエントランスを通過して海を見下ろします。右側に写っている突き出した浜辺が目指す「エメラルドビーチ」ですね。石垣に沿って進みます。

何かに気づくジンアナゴ
(あれれ……)
訝しむジンアナゴ
(人が全然いないぞ……)

 強風に煽られつつ、石垣沿いを海を見ながらビーチを目指します。しかし近づいてもビーチに人影が見えないような……時期的に遊泳禁止ではありますが、海を見るために人が集まってもいいはずですが……

重機が入ってますね。まさか……?

工事御協力願い
令和6年1月9日~令和6年1月15日迄、ビーチシェルター撤去及び園路改修工事に伴い、全面立入禁止とします。ご協力宜しくお願い致します。

 まさかの全面立入禁止! しかも令和6年1月15日って今日までじゃねーか!
 ビーチも工事中だし隣のホテルも休業中だし、普段イルカショーの会場となっている「オキちゃん劇場」も改修中でした。そりゃあ空いてるわけだよ。オフシーズンどころの話じゃなく、各所工事中。何も知らずに来て「空いてるラッキー」と思ってたけど、美ら海水族館が開いていて本当によかった……

青い空!エメラルドの海!そして立入禁止の浜!

 遠巻きに浜辺を眺めてきた道を戻ります。明るいうちに、と思って浜辺を目指したので、今度はまたしても美ら海水族館を通過して、おきなわ郷土村に隣接する海洋文化館を目指します。

⑦海洋文化館を見学(15:30ごろ)

海洋文化館入り口
エントランスに飾ってあるのは航海用ダブルカヌー

 海洋文化館はプラネタリウムがあり、また常設展としてはミクロネシアなど太平洋の島々に暮らす人々の文化の展示を行っています。特筆すべきは、航海用のヨットやカヌーの展示や解説ですね。星を頼りに航海して小さな島々で暮らしつつ交易を行なって生きていた人々が、どのような船でどのような方法で海を渡ったかを今に伝えています。交易、と言っても貿易のようなものではなく、小さな島々では島ごとに(種類もとしても、量としても)資源に差があり、必然的にお互いの島々で融通し合う必要があったことから航海による交易が発達したんだとか。
 たくさんの船(カヌーやヨット)の中には、実際に伝統的航海術(スターナビゲーション)によりポロワット島からグアム島まで800kmを航海したカヌーも展示されていました。伝統的航海法は「スターナビゲーション」とも言われるように、星を見ることで自身の現在位置と目的の方角を把握して航海する伝統的な航海法のこと。
 ちょうど上映時間が合ったので、プラネタリウムでは「ロイと仲間の大航海」を見ましたが、まさにポロワット島からグアム島まで、17歳の少年が航海士となり、星を読みながらグアム島を目指す、という内容で、展示物とよくリンクしていました。しかし沖縄に来たのだからミクロネシアの話ではなく、星座解説番組 「沖縄ぬちゅら星 ~沖縄の星空と民話~」の方を見て沖縄の文化に触れたかったかも……。と思いましたが、伝統的航海法と沖縄は浅からぬ関係があるらしく、伝統的航海法の復興の文脈で、ミクロネシア諸島域から沖縄島までの航海記録もあるようです。

②美ら海水族館へ再入館(16:45ごろ)

 再度美ら海水族館に戻ります。夕方にもう一回来ようと決めていたのは、黒潮の水槽で餌やりの時間があるためです。こういった情報も先に仕入れておいて旅程をちゃんと組んでいれば、バスを使って今帰仁城跡などのその他のとこも回れたかもしれませんが、午前中に入館してから知ったので仕方ないね。
 再訪した美ら海水族館は観光名所の割にはなかなか空いていました。午前中とは大違いだな……

黒潮の海へ再訪
ジンアナゴとちゅらブルー(発泡酒)
ジンベエザメ(本物)とちゅらブルー

 黒潮の海エリアにある館内カフェ「オーシャンブルー」では水槽側の席が有料指定席となっています。さすがにガラガラだったので、有料水槽側席でなくても水槽はよく見えたと思いますが(普通にカフェ外でも水槽前に張り付けただろうし)、せっかくなので陣取る。座れるし、ビール(発泡酒)も飲めるしね!
 しばらく酒を傾けながら優雅にジンベエザメやマンタなどを眺めていたら、17:00、お待ちかねの餌やりの時間になりました。ご存知の通りジンベエザメはこの巨体でプランクトンを海水ごと飲み込み、濾しとって食べるシロナガスクジラみたいなヤツなので、これまた食事風景がダイナミック!

水面近くの餌を水ごとガバガバ飲み込むジンベエザメ(本物)
ガバガバ……

 濾過摂食の言葉通り、海水自体は濾過して出してしまう(ジンベエザメの場合は鰓から)のですが、そのためか時折体の周囲が水泡で白く光るのが面白かったですね。巨大ロボットの排気シーンみたい。

食事を終えて回遊するジンベエザメ(本物)

 同じ水槽にいるマンタなんかも濾過摂食をするのですが、マンタは餌に突っ込んで行って食べるそうです。そのために曲芸飛行のような宙返りなんかを何度も繰り返すそうですが、一方のジンベエザメは水面近くのプランクトンを流し飲み込むためにその場で屹立してガバガバと流し込む。ただ、どうやってその姿勢を保持しているのかわかっていないらしい。
 マンタの曲芸飛行見たかったなぁ〜! マンタの食事は9:30だったようです。
 17:40ごろ、有料席の時間が終わり、「黒潮探検」に参ります。8:30~11:00の間と、17:30~閉館までの間、黒潮の海水槽の上部を開放しているようですが、午前の来訪時には時間が過ぎていました。食事の時間も観たかったので、こうして夕方に再訪したのです。

水面から顔を出すマンタ
編隊飛行をするマンタ

 こうして上からも下からもジンベエザメやマンタを眺めて退館します。

閉館30分前にして人ひとりいない
名残惜しくもマンタとジンベエザメを見納め

 こうして沖縄美ら海水族館を気ままに眺め通して1日を終わります。そういえばこのジンベエザメは「ジンタ」と言い、美ら海水族館で唯一愛称がついている生きものだとか。1995年3月からここで飼育されており、世界最長飼育記録を日々更新中とのこと。願わくば、のとじま水族館のハチベエやハクの分まで長生きしてほしいですね。

出たところで振り返る、こっちも入口みたいだが入れない。

ちぬまん美ら海水族館前店で夕飯(20:00ごろ)

 18:30閉館ですが、20分くらいには退館して一度ホテルへ戻ります。そのまま居酒屋に向かってもよかったのですが、携帯の電池がもうギリギリで、しかもモバイルバッテリーも完全に切れていたので、充電と休憩のために一度ホテルに戻りました。20:00ごろまた出直して、昨日無慈悲な「準備中」だったちぬまん美ら海水族館前店へ行きます。

オリオンビールと海ぶどう

 海ぶどうやもずくのかき揚げ、沖縄のブランド豚である「アグー豚」の揚げ餃子などをいただきました。店員さん曰く、来月には桜祭りをするそう。「本部町は日本で一番桜が早いんですよ」と言ってましたが、さすがに来月の航空券は今から取れないかな……

ジンアナゴとマンタぬい

国際通りに寄ってから空路へ

 翌日はホテルのバイキングで朝から沖縄そばを食べて出発。当初は「海からぐるっとExpress」に乗って、陸路ではなく海路で本部(渡久地港)から那覇(泊埠頭)へ戻ろうと思っていました。10:50渡久地港(とぐちこう)発、12:05泊埠頭(とまりふとう)着の予定でした。

 しかし、海上時化のため全便欠航。残念ながら帰りもバス旅に。来る時にも乗ったやんばる急行バスで那覇まで戻ります。
 空港直通便ですが、空港までは行かず国際通りへ。「県庁北口停留所」まで乗ったのですが、車内アナウンスによると那覇市内は渋滞するので、「古島駅前」でバスを降り、おきなわ都市モノレール「ゆいレール」に乗り換えて空港を目指した方が時間通りに着けるらしいです。

狛い……シーサー
ちゅらブルーが売っている

 国際通りに美ら海水族館アンテナショップを発見。実質美ら海水族館しか行ってないようなものなので、お土産はここで買うことにしました。

ジンベエザメmini

 ジンアナゴは街中では目立つので、小さなジンベエザメを買いました。今後沖縄関係なく写真に出てくるかも。

アグー豚の沖縄そばとジンアナゴ

 途中、キャッチのお兄さんに捕まってそのままお昼をいただく。ステーキ自慢らしいけど沖縄そばを食べたかったのでそちらをチョイス。沖縄そばは肉のトッピングが命と聞いたので、ステーキ屋なら肉は美味いだろうと。その読みは当たって肉がうめぇ!「店内ガラガラなんですぐ案内できますよ!」「やっぱこの季節は暇っすね。ほら、今日も国際通りガラガラでしょう?」と言ってました。確かに観光客どころか通行人がほんの少ししか見当たらないので、国内有数の観光地然とした雰囲気では全然なく、ただの地方都市の大通りみたいになっていました。

美栄橋駅
ゆいレールで那覇空港まで行きます

 国際通りを全通はせず、途中で脇道に逸れて美栄橋からゆいレールに乗りました。その道中、先述した「石敢當」を見かけることに。

モノレール

 モノレールは普段乗らないだけあって非日常感がすごい。ゴムタイヤだからなのか、鉄道とは全然乗り心地が違うし、鉄道に比べてアップダウンが激しく、やたらと線路がうねうねしているのも気になります。しかも同じゴムタイヤでもゆりかもめなんかはこんなにうねうねと上下してなかったような。やはり埋立地に建設するのとはわけが違うと言うことでしょうか。どうせ高架にするのだから、橋桁の方を調整してレールは水平にしたらいいような気もしますが、そんなことしてたらいくらお金があっても足りないのでしょうね。また、跨座式モノレールはゆりかもめのような新交通システムと違ってレール幅が車両よりものすごく狭いので(線路を跨ぐから「跨座式」なので当たり前だけど)空中歩行感がすごいですね。

Suicaのペンギンがこんなところまで

 ゆいレールは交通系ICが使えないような気がしていましたが、そんなことなかった。

そらをとぶ(3日目)

ゆいレール「那覇空港駅」
沖縄を発ちます。あれは普天間飛行場?

 そんなこんなで羽田空港を目指し那覇空港から飛び立ちます。クラスJアップグレードを試みてみたら一番右前の席が2人がけの2席とも空いている。これはアップグレードと洒落込むか!? と思ったものの、自分の席も隣がいないし、なんなら後ろもいないことがシートマップで確認できましたので、まあいいかということに。マジで閑散期だったんだと実感しますね。ちなみに搭乗する時に確認してみたら空席だったJクラスの席はおじさまが一人で座られてました。当日アップグレードやったね!

三宅島を見下ろす
東京湾アクアラインの「風の塔」

 三宅島の写真の色と「風の塔」の色が違い過ぎて時間がバグっているように見えますが、三宅島上空通過時点で15:50ごろで、そこから東京湾内に入り「風の塔」を通過する時は16:20ごろで30分しか違いません。これは三宅島を西側から、北東向きに通過している機内から撮ったため夕焼けは見えず、「風の塔」は南側から、北西に向かって飛ぶ飛行機から撮ったため、夕焼けがよく見えたということですね。西日に向かって飛ぶのすごく大変そう……無事に降ろしてくれてありがとうございました。

終わりに

 ということで沖縄旅行に行ってきた記録でした。お付き合いいただきましてありがとうございました。結果的に海洋博公園をうろうろするだけで終わった沖縄旅行ですが、あれだけ美ら海水族館を回ったんだからいいだろう。ちなみにダウンロードした「リンネレンズ」は国内の水族館、かなりの数対応しているみたいです。サンシャイン水族館、アクアワールド品川のような近くてでかい水族館、かつて行ったことがあるところでは仙台うみの杜水族館、アクアマリン福島、アクアワールド大洗や山口県の海響館、意外なところでは栃木県のなかがわ水遊園なんかも対応しているようです。そして、のとじま水族館も。それらの水族館もまた回ってみたいですね。

1月15日は行った日

 これはのとじま水族館で買ったジンベエザメストラップがあまり時間を置かずに取れて失くなってしまったのを偲んで買ったもの。ストラップの先にイヤホンのダミープラグがついているのに時代を感じますね。スマホの時代になってから流行りましたが、今やイヤホンジャックが無くなってるからな……
 最初から最後まで諸行無常を感じる記録ですが、それこそ記録の役目というもの。それでは、次の記録でお会いしましょう。

SONYのこだわりが報われた瞬間

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