見出し画像

社会起業塾2021メンバー決定!/セルフマネジメント研修、他「ETIC.ソーシャルイノベーションセンターNEWS」2021年9月24日号

こんにちは。田村千佳です。人の可能性を照らす仕事がしたいとおもい、ETIC.に転職し、3年目です。最近、実家から真面目な顔をした保護猫を引き取りました。猫共生アパートという、猫と暮らしやすいアパートに引っ越し、猫ライフを楽しんでいます。

私は、社会起業塾イニシアティブという、主に創業期の社会起業家(社会課題の解決や新しい価値創造に向けた事業作りに挑戦する起業家)を6か月間支援するプログラムのリーダーをしています。

ニーズや社会の変化・塾生の状況に合わせてプログラムを進化させる

社会起業塾は、ソーシャルイノベーション事業部の中で最も歴史があり、且つ、進化し続けているプログラムです。2002年にスタートして今年20年目になります。

応募頂く塾生の傾向にも変化を感じています。例えば、応募者の事業ステージです。もともと起業塾は、その名の通り創業間もない方を対象としてきましたが、最近は起業すること自体へのハードルが下がったこともあり、創業して数年して、壁に当たった時に応募する人が増えています。
ニーズや社会の変化、そしてその時の塾生の状況を見て、起業塾として大切にしている価値観は大切にしつつも、毎年プログラムを見直しています。

今年も多種多様なテーマの起業家が参加!

昨年に続き、オンラインでプログラムを開催します。日本全国のみならず、海外で活躍する起業家の参加もあり、場所の制約を超えて、ご一緒できる起業家の皆さんの幅が広がっています。

今年は、社会の持つマインドの変容、テクノロジーの活用など、さまざまなユニークポイントと個性を持つ、8名の起業家とご一緒します。

例えば、海外で事業を作っているエコロギーの葦苅(あしかり)さんと、アマモス・アマゾンの武田さんの事業づくりの勢いには圧倒されます。葦苅さんは、コオロギを活用して、持続可能な食料生産のエコシステムを創ることに挑んでいます。カンボジアでコオロギの生産農家さんの開拓をたった1人ではじめました。その勢いと行動力に感銘を受けます。

武田さんは、アマゾン地域の人たちの経済や暮らしをサステナブルな形で、もっと良くしていく為に、現地のカカオを使ったチョコレートの生産と日本での販売をしています。現地の生産拠点をアマゾン地域の方に任せて運営しているのですが、これまで武田さんが積み重ねてきた現地とのコミュニケーションや、信頼関係の構築は並大抵ではできません。

また、近しいテーマや領域で活動をしていながらも、アプローチの仕方が違うのが、BANSO-COの伊角さん、土井さんと、かぷかぷ山のようちえんの小川さんです。伊角さん、土井さんは、専門家によるメンタルヘルスケアをもっと気軽に受けられるオンラインの仕組みの開発に挑んでいます。一方の小川さんは、自然体験を活かし、地域に根差して、産後のお母さんが抱える悩みや孤独感の解消にアプロ―チしています。メンタルヘルスという近い課題領域に対して、それぞれの経験・ユニークポイントを活かした異なるアプローチをとっています。
課題解決の選択肢が、起業家がもつ価値観やバックグラウンドが活かされた形で多様になってきているのは、この領域に限らない傾向ではないでしょうか。

まだまだ、ご紹介し足りませんが、起業塾のfacebookページTwitterで今年の起業家の様子をアップしていくので、皆さんも今後の社会起業塾生の活躍に注目してください!

<今年の社会起業塾メンバーご紹介> ※50音順

■葦苅 晟矢 / 株式会社エコロギー(WEBリニューアル中、今週公開予定)コオロギを活用した資源循環型の食料生産システムの確立

■伊角 彩・土井 理美/ BANSO-CO
メンタルヘルス不調の予防を目指した専門家伴走型オンライン支援

■小川 佳那惠 / NPO法人かぷかぷ山のようちえん
自然体験を通した産後メンタルヘルスケア~地域子育ての入口~

■武田 真由子/ アマモス・アマゾン株式会社
アマゾンの森から、人も地球も元気にする循環を生み出す。

■中村 舞斗 / 虐待どっとネット
被虐待経験のあるAYA世代の支援環境の構築

■那須 かおり / 一般社団法人4Hearts
『スローコミュニケーションプロジェクト』 まちにスローな心を ​​

■松丸 実奈 / 特定非営利活動法人にこり
全ての子どもたちが、いっぱい笑って遊べる毎日を。

■山中 享 / LOOVIC株式会社
迷う・探すをなくすスマートガイドサービス『LOOVIC』

▶これまでの起業塾のメンバーはこちらから

- INFORMATION -

ジェレミー・ハンター教授
「セルフマネジメント・マインドフルネスで結果を変える
 ~反応的な感情を自覚し、選択肢を広げる~」のご案内

マインドフルネスやセルフマネジメントを、米国のピーターF.ドラッカースクールでMBAやエグゼクティブに教えてきた、世界でも草分けの一人、ジェレミー・ハンター氏による特別セッションです。

社会や地域の進化のために取り組んでいるリーダーを対象としています。
11月4日(木)、11月17日(水)、12月1日(水)、12月15日(水)
各10:00~13:30にオンラインで開催します。

●テーマは「Mastering Reactions(反応的な感情を手なずける)」

「他者をマネジメントするためには、まず、自分自身をマネジメントできなければならない」と、ドラッカー氏は言います。

チームや組織が、いきいきとその力を発揮させるためにリーダーができることは、「自己の内面を見つめ、感情や願望を理解し、そのうえで外界に働きかける」こと。その結果、よりよい望ましい状態に近づけていくこと。
これが本セッションでお伝えするセルフマネジメントです。

今回は「反応的な感情」に焦点をあて、わたしたちの内面で湧き起こる感情や思考がどのように処理され、行動にどう繋がっていくのかを解き明かしていきます。

◆対象
・ETIC.が主催するプログラムに参加したことがある、または、
​​​​ ETIC.が提供するサービスを利用したことがある方
 (所属する団体のスタッフの方の参加も歓迎します。
​​​​​  プログラムの例:ローカルベンチャーラボ、右腕プログラム、サービスアカデミー、DRIVEキャリア等々)
・「ジェレミー・ハンターSpecial Session for Social Leaders in Japan」に
 これまでに参加した方からの推薦がある方(ETICスタッフからの推薦も含む)※ご興味お寄せいただける方は、まずは<incu@etic.or.jp>までご連絡ください。

◆参加費・プログラムの詳細は、こちらをご確認ください

​​​​​​◆お申し込み:こちらの申込フォームからお願いします。

これまでに、200人を超えるソーシャルリーダーが参加し、その変化を目の当たりにしてきました。ご案内資料の最終ページに、これまでの参加者からの感想を載せています。まずはそれをお読みいただけたら嬉しいです。
<担当:本木>


社会に必要な変化を起こすための戦略とは? 
~コレクティブインパクトの理論と実践を材料に考える~

(主催:一般社団法人WIT)

ETIC.ソーシャルイノベーション事業統括/シニアコーディネーターの番野智行が話題提供者として、特定の複雑な課題を解決するための社会システムの変化の手法のひとつ、「コレクティブインパクト」について、その概念と事例、また協働との違いなどについてお話しします。

◆日時:2021年9月29日(水) 12:00~13:30 オンライン開催です。

◆こんな方におすすめ
・異なるセクターや組織との連携を通じた社会変化に関心がある方、非営利組織の経営陣
・企業やパブリックセクターで社会課題解決に取り組んでいる方
・コレクティブインパクトなどのアプローチに関心がある、あるいは取り組んでいる方

◆詳細は、こちらをご確認ください

※コレクティブインパクト:特定の複雑な課題を解決するための、異なるセクターの重要な当事者(actors)からなるグループによる、共通のアジェンダに対するコミットメント

Editor's Note - 編集後記 -


4月から社会起業塾イニシアティブでインターンをしている大学3年の山縣勇斗(やまがたゆうと)です。
いろいろな社会問題に関心があり、漠然と社会起業家の伴走支援や中間支援に興味をもったことがインターンを始めた理由でしたが、「本当にここであっているのだろうか」という不安がありました。しかし起業塾に関わっていく中、プログラム中の起業家に向けられた問いである「なぜあなたはそこを目指すのか」という問いに自分自身も向き合うことで、その不安が「この場所だ」という確信へと変わったことが一番大きな収穫です。まだまだスキルや経験などはありませんが、豊かな社会を一緒に作っていけるよう成長していきたいです!

画像1

(カンボジアで子どもたちとサッカーをしたときの写真)

発行元:
NPO法人ETIC.ソーシャルイノベーション事業部
incu@etic.or.jp

メールマガジン「ソーシャルイノベーションセンターNEWS」では、ETICのコーディネーターが日頃感じていることや、新しい兆しなどを共有しながら「社会を変える」「新しい未来をつくる」皆さんを応援するメルマガです。参加枠が限られているプログラムやセミナー情報などもお届けしています。

▶ 配信頻度: 月1~2回配信(不定期)
▶ 購読料:無料
▶ ご登録はこちらから https://etic.or.jp/socialmail/



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?