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仕事のマンネリに潜むリスク

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いつもお世話になっています、株式会社エスノグラファーの神谷です。

このメルマガでは、月に2回のペースで、当社に寄せられたお悩みや共通する課題、プロジェクトの実例、イベント情報など旬なトピックをお届けしたいと思います。

有益な情報の発信に努めていきたいと思います。
今回もお付き合いどうぞよろしくお願いいたします。


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◆ キャリア・プラトーにおける2つの停滞
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最近、仕事のマンネリに関する相談を受けたことをきっかけに、
キャリア・プラトーに関する文献を読んでいます。

キャリア・プラトーは、キャリアの踊り場(プラトー)を意味します。
個人のキャリアが「アップ」せずに停滞している状況ですね。

長い間、同じ等級に留まっていたり、同じ職掌を継続していたりすると、「プラトー化」のリスクを負っていると言えそうです。文献では、40歳以上で7年以上の継続期間を持つ管理職などがプラトー化しやすいリスクなども指摘されていました。

プラトー化してしまうと、パフォーマンスはもちろん、会社に対する愛着が低下したり、ウェルビーイング(幸福感)が低下するリスクなどもあることが分かっています。

興味深いのは、このプラトー状態は昇進昇格に限ったものではなく、仕事内容においても起こりえるという点です(内容的プラトー)。同じ仕事内容ばかりを長期間にわたって続けていてもプラトーになるということですね。

5年以上おなじ仕事内容を続けていたり、15年以上も同じ業界で仕事をしていると、プラトー化のリスクは高まりやすいとされています。これは、指を自分に向けて考えたいところですね。

たとえば、テレワーク環境のなかでは、仕事に「新しさ」や「刺激」をつくりだすことが難しいと言われています。また、スペシャリストと呼ばれるような専門性を求められる職務に就いている社員もそのリスクは比較的高くなると指摘されています。

「自らが常に成長(変化)し続け、仕事内容にも挑戦性をもたせていくことが大切」と言えそうですね。

なお、実際にリサーチをしてみると、企業のなかには4割以上の社員がプラトー化しているという状況も目にします。マネジメント層がキャリア開発に関心がなかったり、ジョブ・ローテーションが行われていないなど、組織的な要因も影響しているでしょう。

組織の「分散」が進んでいる昨今です。

それぞれの社員がどのような状況にあるのか、定期的にモニタリングする重要性が高まっています。プラトー化に限らず、「うちの組織どうなってんの?」と問題意識を感じられる方がいらっしゃれば、お気軽にご相談いただければと思います。

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◆ NEWS・情報発信
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〜〜〜 連載コラム情報 〜〜〜

■テレワーク環境で脆弱化した信頼を結び直すために(マイナビキャリアリサーチラボ)
12月9日更新 【地方学生のキャリア観と多様なネットワークの重要性】
https://note.com/ethnographer21/n/nfa347483bc1f

■リモートワークで『放置』しても成果を上げさせるコツ(マイナビニュース)
https://note.com/ethnographer21/n/naa4dc3255a6e


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今回もお読みいただきましてありがとうございました。

実は先週のことなのですが、初めてツイッターで「バズる」という経験をしまして、前回のメルマガでも紹介させていただきました拙著が、刊行してから3ヶ月目にして、リーダーシップカテゴリで13位まで上がりました。いまさらながら、Twitterの影響力に驚いています。

遊ばせる技術 ーチームの成果をワンランク上げる仕組みー(日本経済新聞出版)
https://www.amazon.co.jp/dp/4532324009/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_KA8MB4ASYHPC2FZBTWRZ

なお、「バズ」ったのは以下のツイートです。

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とあるベンチャーで、組織適応がはやい中途社員の特性として「曖昧さへの耐性(tolerance for ambiguity )」が検出された。 「テキトーにやっといて!」で、自分なりに進めようというモチベを保てるのだから、組織にフィットしやすいのだろう。 というわけで、選考プロセスにも組み込んだ結果… (以下略)
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曖昧さへの耐性(tolerance for ambiguity )は、その言葉通り、曖昧性・不確実性などの高いものをストレスを感じることなく受け入れることができる耐性を意味します。創造性や遊び心(Playfulness)などに影響するとされている概念です。

多くの企業で、不確実性の高いタスクが増えているのでしょうか。
はからずも世の中の情勢をうかがい知ることができました。

Twitter毎日つぶやくようにしています。
ぜひお気軽にフォローしていただけたらと思います。

Twitterアカウント:神谷 俊 @kamiya_ethno

また引き続きテレワークに関する調査や、組織開発・人材開発、採用・オンボーディングに関するご質問やご相談、ご意見等ございましたら、お気軽に以下のアドレス(もちろんツイッターでも)まで頂戴できればと思います。

このメルマガでも取り上げさせていただこうと思います。

<Mail>bpo@ethno-grapher.com
<Twitter>https://twitter.com/kamiya_ethno

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
これからも有益な情報をお伝えできるように努めて参ります。

今後とも宜しくお願いいたします。


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株式会社エスノグラファー
神谷 俊 / KAMIYA SHUN
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