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未来の子どもたちに住みやすい地球を届ける 東京きらぼしフィナンシャルグループ 北村陽一さん、飯村裕貴さん

2023年8月開催の渋谷エシカルウィークをサポートするきらぼし銀行は
「首都圏における中小企業と個人のお客さまのための金融グループとして、総合金融サービスを通じて、地域社会の発展に貢献します。」という経営理念のもと2018年に東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京が合併して誕生しました。
今回は、東京きらぼしフィナンシャルグループ(以下、東京きらぼしFG)全体のエシカルな取り組みについて、同グループ 事業戦略部サステナビリティ推進室長の北村陽一(写真左)さんと、同室アシスタントマネージャーの飯村裕貴(写真右)さんにお話を伺いました。


お客さまを巻き込んだ取り組みを目指して

事業戦略部サステナビリティ推進室では、サステナビリティに関する自行の取り組み、お客さまの支援、そして地域のサステナビリティへの貢献活動を統括しています。

サステナビリティ推進室の業務について伺うと、

「まずは、社内のサステナビリティに関する取り組み推進を行います。そして、CO2排出量の見える化などお客さまのサステナビリティへの取り組みを支援しています。また、その先にある地域のサステナビリティ活動に関する取り組みについてもお手伝いをしています。
お客さまには融資の前段階として、サステナビリティに関わる提案や、廃棄物の削減といった当たり前だと思っていた取り組みがサステナビリティにつながっている活動だということをお伝えすることもあります。そういった活動を推進するためにSDGs17の目標に整理させていただくこともあります。現実的には予算や人材など経営資源の制約などがあり、取り組みが進まないお客さまもいらっしゃいます。そういったお客さまにも何かできることがないかを考え、数多くのお客さまが一歩先へ進んでいただけるよう、しっかりサポートをしていきたいですね」

総合金融サービス業としてのグループ会社の強みを活かし、きらぼしコンサルティングによる支援や、太陽光パネルを導入したいお客さまには東京きらぼしリースと連携した相談・提案・対応をしているとのことです。そもそもSDGsとは一体何をしたらいいのか、サステナビリティにどう取り組んだらいいのか分からないという場合は、入口の部分から伴走していくというサポートぶり!
東京を中心に神奈川、千葉、埼玉で支店展開をしているなか、Face to Faceでの関係を重視してお客さまとの関係づくりに注力しているのは魅力的です。

エシカルという選択が当たり前になる未来に向けて

お話を伺った東京きらぼしFGの本店をはじめ、営業店など70近い拠点で再生可能エネルギー由来電力に切り替えています。
また、電気自動車やハイブリッド車の導入や使用済みのクリアファイルのリサイクルといった取り組みも行っているということです。

▲社内に設置されている「使用済みクリアファイル回収BOX」

「地球は未来からの借り物だという表現があります。本当にその通りだと思っていて、次の世代、その次の世代に、住みやすい環境としての地球を残していくことは我々にとって非常に重要な役割だと思っています。異常気象による猛暑や豪雨によって河川が氾濫することが常態化することは回避しなければいけない。そのために今できることを一つひとつやっていかなくてはと考えています」

そう話す北村さんもご自宅ではプラスチックのリサイクルやフェアトレードの商品を選ぶなど、可能な範囲でエシカル消費に取り組んでいるそうです。

「選択肢がもう少し広がると良いなと思っていて、そのためにも消費者側がもっとエシカルを意識しないといけないですよね。エシカルな商品というのはどうしても価格が割高なものが多く、なかなか選ぶのが難しいという現実もあるかもしれませんが、応援していかなきゃいけない。エシカルとあえて言わなくても、そういった選択を自然にできるようになったらいいんだろうなと思います。特に、若い方たちが集まる渋谷でエシカルウィークのような企画があるっていうのはいいですね。エシカル消費自体も若い方たちの方が刺さると思います。
現状にとどまらず、次々に新しいことが起こる渋谷は、最先端な部分も多くあります。当社にもスタートアップを支援する部署があるので、何かしらお手伝いできることがあるかもしれません」

お客さまの事業拡大や、その後の軌道に乗せるためのサポートをする中で大手の取引先の紹介などもしていくというきらぼし銀行。合併により、規模が大きくなったことでスタートアップ企業さま向けのメニュー開発にも積極的に取り組むことが可能になったそうです。

「東京都とは連携協定を締結し、情報交換だけでなく太陽光パネルの補助金を拡充できないかといった提案等も行っています。サステナビリティの輪を少しでも広げていくことできらぼし銀行が地域で必要とされる銀行になれるのではないかと考えています」

自社グループで取り組むサステナビリティ・リンク・ローン

そんな東京きらぼしFGがお客さまのサステナビリティを推進する取り組みの一つが「きらぼしサステナビリティ・リンク・ローン」(以下、きらぼしSLL)です。そのスキーム作りを主導した飯村裕貴さんに説明をしていただきました。

「サステナビリティ・リンク・ローン(以下、SLL)というのは海外で定められた国際的な原則があり、それに則っていることが前提になります。日本では環境省が取りまとめているガイドラインがあるので、それに準拠することでSLLという呼び名が使用できます。
利用するには透明性確保の観点で第三者評価機関から原則に則していることを評価していただく必要があります。評価には相当のコストもかかるため、大手企業を中心とした利用が多い状況でした。中堅中小企業さまがサステナブルファイナンスに取り組みたいと言ってもコスト面でのハードルが高かったのですが、評価業務をグループ会社のきらぼしコンサルティングで実施することによって内製化し、コスト低減を図ることで中堅中小企業のお客さまにも利用しやすくしたのが『きらぼしSLL』になります。


▲きらぼしサステナビリティ・リンク・ローン(2023年7月)チラシより

きらぼしSLLのメリットは、社内でのサステナビリティ戦略、リスクマネジメント、ガバナンス体制構築などの方向性の統一が可能になること。また、対外的にサステナブルな取り組みをしていることをアピールできます。自社ホームページで取り組みを謳ったり、当行から「サステナブルファイナンスに取り組みました」というリリースを発信させていただくので対外的な信用獲得にもつながります。
そして、毎年、目標設定をしていただくのですが、目標を達成すると金利のインセンティブが働く形になっています。目標の内容は業績ではなく、サステナビリティな項目に関するものになります。
わかりやすい目標としては、環境分野でのエネルギー効率化や温室効果ガス排出量の削減、リサイクル率などがあります。また、生物多様性に取り組んでいる企業さまや女性活躍、外国人雇用といった非財務分野での目標設定をしていただくケースもあります」

2022年の12月にスタートした『きらぼしSLL』ですが、実際に利用している企業さまからは目標を明確にしたことで従業員の意識が変わったといいます。上層部からトップダウンの指示だけではなく、若い従業員からも反応・提案があったそうです。取り組むことで自社の目指す姿や社会貢献への取り組みについて再認識し、企業の志を見える化するチャンスにもつながっています。

東京きらぼしFGでは、きらぼしSLL以外に東京都環境局と連携した「きらぼし脱炭素応援ローン」も提供しており、2030年までに温室効果ガス排出量50%削減(2000年比)を目指した東京都の掲げる「カーボンハーフ」にも貢献出来るよう取り組んでいます。
他にも、「きらぼしSDGs・脱炭素支援パッケージ」などの啓発ツールの提供やグループ内でのサステナビリティ啓蒙セミナーの実施をしているそうです。社内での認知を深め素地作りを行うことで、未来に向けて積極的にサステナブルな取り組みを続けていく東京きらぼしフィナンシャルグループの今後も楽しみです。

◾️北村陽一 略歴
1993年4月 株式会社東京都民銀行 入行
2022年1月 株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ 事業戦略部シニアマネージャー、株式会社きらぼし銀行 経営企画部 次長(特命)
2022年7月 同社 事業戦略部 サステナビリティ推進室長、同行 経営企画部 次長(特命)(現職)

◾️飯村裕貴 略歴
2012年4月 株式会社八千代銀行入行(現:きらぼし銀行)
2012年4月 東池袋支店 配属
2020年7月 環境省出向
2022年7月 連携推進部 東京都連携推進室
2023年1月 株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ 事業戦略部 サステナビリティ推進室(現職)

◾️東京きらぼしフィナンシャルグループ
WEB:https://www.tokyo-kiraboshifg.co.jp/index.html

◾️きらぼし銀行
WEB:https://www.kiraboshibank.co.jp

渋谷新聞について

渋谷新聞は渋谷エシカルウィークのオフィシャルメディアパートナーです。
本記事は2023年8月14日に渋谷新聞にて記載された内容をもとに再編集しました。
オリジナル記事はこちら。


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