小学校五年生の話
ある日マラソン大会があったのです。
毎年あったような気もします。
五年生の時初めて最後まで歩かないで走った。
そして学年で6位になりました。
なんだ6位か…って思う人もいると思います。
僕はね〜、めちゃめちゃ嬉しかったんだ6位!
怠け者の僕はいつも勝負事にはあまり関心が無くて、負けず嫌いと言われている人はそもそも運動神経の良い人で、いつも勝ってるから負けたら悔しかったんでしょ。
と思っていました。
6位だからね。一位🥇では無いので勝ったー!って事では無いのでしょうけど、この時僕は自分に勝つという事がほんの少し分かった気がしたんです。
スッゲー達成感!
勝ってないけど、やり切った感!
自慢出来ないけど、嬉しかった!
それまで何かを全力でやった事が無かったと思います。勝ちたいとか、そういう欲も無かったし。
走ってる間、ずーっともういんじゃ無いって気持ちとあと少しだけ頑張ってみるって気持ちが入り乱れてたのをホントによく覚えてます。
子供の頃の記憶でわりと良く覚えていることって、何かあるんだろね。
何であんな事をハッキリ思い出せるんだろ。って事もあれば、親に「あの時はあーだったよね、凄かったよね!あれ、アンタ覚えて無いかい?」って言われてもぜーんぜん覚えて無い事の方が多いし。
この時は、努力と我慢って似てるんだなぁ。と思ったのです。
あんまり頑張った事が無い僕は、悔しい気持ちもわかりませんでした。
なんせ運動会で全力で走ってる人の意味が分からなかったからね。
このマラソン大会は僕にはけっこう大切な経験でした。
続く
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