FOMC 2021/3/18

発表された経済見通しとインフレ見通しから受けた私の率直な印象は、アメリカ経済の回復にFOMCメンバーが自信を持っている事でした。

理由は
1.来年には完全雇用に達すること
2.インフレが目標値の2%をキープすること
ためです。

直ぐに利上げはないにしても、将来の金融引き締めが後手に回る可能性を警戒するのだろうなぁ、とおもいます。

長期金利のメドは?
後手に回るリスクは容易には債券市場から払拭されないでしょう。増発による荷持たれ感もあります。重苦しい雰囲気が続きやすいでしょう。
長期金利のメドはキリの良い2%とか、長期的なFF金利2.5%、物価連動債のゼロ利回り水準、実質GDP+インフレ率などが考えられるのですが、まだベア目線が良いのではと思います。

1.9兆ドルの意味
アメリがで成立した1.9兆ドルの経済対策ですが、この規模は名目GDP対比で10%弱です。コロナ後のデフレギャップがマイナス3%くらいらしいので、経済対策は乗数効果を無視したとしても、アメリカ経済を一気にインフレギャップの国へ変貌させてしまう、そんな規模感です。

長期金利への警戒が高まるのは避けられません…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?