初恋を探すサルベージ1

病気の話も途中ではありますが...

ひょんなとこから
初恋 に ついて書くことになった

やや 複雑であり
幼少期の話から始めなくてはならない
そして
たぶん 面白くはない話である。

素行の悪い父親のせいで
幼稚園時代 ものすごくたくさん
引越しを余儀なくされた。

素行の悪い とは
浮気 失踪 音信不通 気が向いたら帰る
を 繰り返すのだ。

幼稚園は 計3園 通った
短いところは半年くらいだったと記憶している。
そんな僕だから
当たり前に友達はいなかった。
ただ 各園に
ひとり 女の子の友達を持つことになる。

毎日 その子と過ごす
他の女の子や 男子とは
ほぼ交流をしなかった。
とくに同年の男子は
ガキっぽい 汚らしい
と 嫌悪の対象であった。
これは たぶん そのあともずっとそうである。

今風に言えば 彼女 にあたるのかもしれないが

現在 名前も顔も思い出せないし
なにをして遊んでいたかも定かではないので
恋愛感情
というよりは
裏切らない 固定さん
が必要だった というのが正しいのかもしれない。

彼女達は
僕の転園の度に
泣いて別れを惜しんでくれた。
ありがたいことではあるのだが
僕には その感情は無かった。

別れは突然に そして いつも来るもの
であった為
といえば 少し格好がいいが
たぶん
僕は そのあたりの感情が欠落しているのかもしれない。

僕は幼少期最後の引越しを終え
小学校にあがり
しばらく父親は安定期を迎える。
ここから5年間 同じ家で過ごした。


小学校は
幼稚園からの幼なじみで構成される
いくつかの 群れ が 存在した。
転園を繰り返す僕に
幼なじみなどというものは
居るはずもなく
独りだった。
そんなもんだ むしろ その群れに入りたくもない。
強がりに聞こえるが たぶん 本音だ。
ガヤガヤ騒がしいのが嫌いな子供だった。
落書きか パズルか ブロック遊びをしていた。
ではあるが
関係を断つこともなく とりあえず
話しかけられれば答える
そんな日々だったと思う。

それが悪い癖と呼ぶのかは別として
小学校でも
特定の女子のみと遊び始める
家に招いて
親のベッドで手を繋いで一緒に寝たり
おやつを あーん とか したり
キスをしたりしていた。
家には基本的に誰もおらず
2人きりだった。
(問題だな...)
自然発生的に そんなことをしていたと思う
誰に教わったわけでもなく
ということだ。
僕の中では
おままごと の 延長線上にある遊びだったと思う。

ちなみに 幾人か そうした子がいたが
名前も顔も覚えてはいない。
(最低だな!)
幼稚園時代と違うのは
一定時期一緒に遊んでくれた子が
なぜか しばらくすると離れていくのである。

いや いまは わかるよ...それがなぜかなんて


当時の僕に知る由は無かった。

順風満帆な風味で
小学校も 2年
秋まで なんら変わらず
僕は そうした遊び方をしていた。

秋の遠足が終わり
写真が壁に貼りだされ
当時のシステムとしては
自分が写っている写真を番号で選び
焼き増しをして買うシステムで
クラス担当のカメラマンが無造作に
撮る写真で自分がセンターに写っているものを
僕は買った。

写真が配られ
ザワザワと遠足の思い出に花を咲かせる子供達

すると
ひとりの女子が

「これ キミ写ってるからあげる お金はいらないから」
と 僕が見切れている写真をくれた。

え? あ ありがとう...

すると
ひとり また ひとり
僕のところに女子が来ては
僕がほんのわずかでも写っている写真を
僕にくれた。
ほぼクラス全女子が。

気がついた。

僕は 同じ画角にいるのすら許されない存在なんだな。



そう 僕は ひっそり 嫌われていたのだ。
以来
僕は 女子と話をしなくなった。
無論 あちら側から話すことが無いのであるから
そう
この日から 僕は 無視をされる。

無論
いまさら男子と遊ぶなんて
どうしていいのかもわからず
ただ時間が過ぎるままに学校を出て
家でひとり遊んだ。

そこから
女子は苦手
になり
小学校5年まで
女子と話した記憶は無い。
というか
小学校5年までの
記憶が 無い
なんらか 行事もたぶんあったんだろうけども。

(ダメージが蓄積されてきたから何話かに分けます。)

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