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PdMにおける Team & Collaboration skills をスクラムマスター視点で取り組んでみた

この記事は "株式会社カオナビ Advent Calendar 2021" の 2 日目の記事です。

自己紹介

アドベントカレンダーのために、初めて note を書きます、大倉悠輝( @eternalshining )と申します。

カオナビではPMとして、外部公開している APIの開発チームをもち、その価値変換のためのコネクトパートナーという取り組みの技術担当として活動しています。以前はCSMをもってスクラムマスターとしてスクラム導入支援もしていました。

社外ではコミュニティ活動が大好きで、プロダクトマネージャーカンファレンス や PMJP の運営をやっていたりしますので、コミュニティで見かけた際には声をかけてもらえると嬉しいです!

こんな方に読んでもらいたい

今回の記事ですが、以前のオフラインで開催していた頃のコミュニティでも一定数見かけた「チームとの関わり方に困っている」という方へのヒントに少しでもお役に立てたらと思って書きます。

Team & Collaboration skills

PdMのスキルについていろんな書籍・記事がありますが、こちらの記事で紹介されていたTeam & Collaboration skills の部分について、CSM研修で学んだスクラムマスターの視点から私自身気をつけていることを掘り下げていきます。

人が陥りがちな過ちから救い出すお仕事

PdMとしての活動の前にスクラムとスクラムマスターについてのおさらいです。スクラムとは「プロジェクトの状態把握のためのフレームワーク」と説明されます。不確実性の高いプロジェクトにおいて、最初の計画通り進んでいるかでチェックするのではなく、製品や働き方について定期的に見直し前に進めることで経験を重視し、変化に対応できるチームであるかをチェックすることを得意としています。スクラムマスターはその中で人が陥りがちな過ちに対して対処することが求められます。

なぜスクラムマスターのようなロールがスクラムに明確に定義されているのか、それは人は誰しも完璧ではないから、足りないところがあったり、時に適切に支えて上げることで大きく成長するからだと私は考えています。

人らしさを大切にしたい

そんな完璧ではない人だからこそ、うまく協力することでイノベーションを起こせたりするわけなので、この人らしさ、人間味というのはむしろ大切にしたい。このみんな完璧ではないではない人間味ということに着目して、PdM のチームを率いるTeam & Collaboration skills として気をつけていることを紹介していきます。

人間味として気をつけている3つのこと

1. 頑張り過ぎない

PdMって、ビジネスを理解し、ユーザーやマーケティングも知っていて、技術にだって一定精通していることを求められます。ともすると何でも出来るスーパーマンです。皆さんこの状態に向けて切磋琢磨されていると思いますし、リーダーシップを発揮するためにも完璧にこなそうと日々の振る舞いを気をつけてると思います。でも、実際これだけ完璧な人が目の前にいたら近寄りがたくないですか?人によっては劣等感を感じる人も出てきちゃうかもしれません。

なので1つ目のポイントは頑張りすぎない。失敗だってするし、愚痴も言うし、二日酔いになることもあります。この感情の起伏を目に見えて管理できるように、うちのチームではmiro を使って日々の感情を記録しています。

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青色の背景のところがポジティブな出来事、赤色がネガティブな出来事、緑はプライベートな出来事を各自が記録するようにして、スプリントレトロスペクティブで振り返るようにしています。(「ごーこん」がぼかし切れませんでしたが、Go Conference のごーこんです)

こんな風にチームで強み・弱みを日々言い合えていると自然と助け合いが生まれてきたりします。

2. 敢えて余白を作る

プロダクトの仕様や設計だったり、GTMの施策だったり、Howのところで具体的な依頼をすることがあると思います。その際、私は敢えて余白を作るようにしています。「Howはチームに任せると良い」というような話はいろんな方もされていますが、それと似たような話です。ただ、全部を頼り切ってしまうと全体的なバランスを取るのがむしろ難しくなったり、丸投げしているように感じられてしまうこともあるので、一定自分の中にアイデアは持ちつつも、相手と一緒に考えるようにします。人って飽きるし、指示が続くと考えることを止めてしまうので、そこを気にしての取り組みです。

これを繰り返していたところ、マネージャーになったきっかけで私が忙しくなったことも重なり、当初は仕様書をまず書くのはPO(私)の仕事だったところが、チームが率先して巻き取ってくれて、最近では仕様書はレビューをするという関わり方になっています。

3. 「ありがとう」と「ごめんなさい」を声に出して伝える

最後が当たり前過ぎてすいません。でも、3つ目に上げてるだけあって一番意識して取り組んでいることだったりします。PdMっていろんなことをやらないといけないからこそ、あらゆる方面で基礎が大事で、だからこそ人としての基礎は最も大事なこと思うのです。

○○マネージャーというような役割の人は、どうしても権威的になりがちです。「ありがとう」や「ごめんなさい」が言えないと、メンバーは命令ばかりされているように感じられてしまったり、非を認めないような人として感じられるんじゃないかと思います。一般的に退職理由の多くは、会社やプロダクトではなく上司と聞きます。働きやすい環境って立派なオフィスや福利厚生などより、こういったマネージャーの小さな行動が作り上げるものだと考えていて、マネージャーになってからは余計に気をつけて取り組んでいる気がします。

まとめ

私は人間味に着目しながら、PdMのTeam & Collaboration skills への取り組みについて紹介してみました。

最初に振れた通り、人間味 = チーム開発に支障が出るような過ちが発生する要因でもあるので、コントロールが大切です。その点で1つ目に紹介したmiro を使った手法は、チームで人の出入りがあっても比較的早く馴染んでくれることからも上手く機能してるんじゃないかと感じています。

この記事を読んで、Team & Collaboration のためにこんな取り組みしているよ。なんて話がありましたら、Twitter やコミュニティで紹介してもらえると嬉しいです。

それでは、明日は同じPMにコンバートしつつ最近Join してくれた @takumi_shihoya の記事です。

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