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Eternal Column Vol.8 DTMソフトで初めて作った曲をリメイクしてみたらどこか初々しい

何事にも初めてと言うものがある。
初めて息を吸った時、初めて歩いたとき、初めて鉛筆を持った時、初めて学校に通った時、初めてテストを受けた時、初めて表彰された時など、人生で沢山の初めてを経験する。
俺は作曲家だが、初めての作曲を約7年前に経験した。
今回は、そんなDTMソフトの体験版をダウンロードして初めて作った曲の話である。
詳細は後述するが、そんな曲をリメイクしたのでこれを聴きながらコラムを読むと楽しさが倍増するだろう。(訳:聴いてくださいお願いします!)


音楽経験者でも作曲は難しいと感じた

俺は幼少期の頃から音楽を嗜んでいたが、作曲と言うのは今までしてこなかった。
作曲をする機会が無かったと言うのもあるが作曲は難しいものだろうと言う漠然とした考えがあった。
誰かが作成した楽譜を演奏するだけでも難しいのに作曲なんて出来るわけがない、ずっとそう思って生きてきた。
少年時代に何度か作曲に挑戦しようと思ったことはあったが何をどうすればいいか分からず挫折してしまった。

それから数年経過し、ある日突然作曲の勉強がしたいと思った。
会社の飲み会が終わり数人で二次会をしていた途中の事だったので本当に突然の事だった。
俺は元々厳しい家で「音楽は人生に何も価値が無い」と言われ育ってきた。
そのためピアノや吹奏楽も必死に懇願してやっとの思いで始めることが出来た。
その時から漠然と作曲の勉強がしたいと思っていたのだが実家にいる間は学校に通うことは無理、独り立ちして落ち着いたら考えようと計画していた。
実際に夜逃げ同然で実家から旅立ち独り暮らしを始めた。
初めての独り暮らしと言うものは慣れないもので全てを自分でしなければならなかったため、作曲の勉強をすることを完全に忘れていた。
思い出した時には独り暮らしを始めてから半年も経過していたのだ。

作曲の勉強を始めるまでに莫大な時間がかかってしまったがこれ以上嘆いている暇はない。
気持ちを切り替え、すぐに作曲の学校の体験入学に行ってきた。
その時に作曲と言うものが思っていたよりも簡単だったことが分かった。
勿論音楽の基礎知識が必要な上にオリジナリティが必要なので難しいのには変わりないが、作曲に対するハードルが下がった。
作曲はメロディにコードを乗せることで成立するのだ。
アレンジをするのであればそれ以降の過程も必要ではあるが、作曲に対するハードルが下がっただけで俺の心に余裕が出来たのは間違いない。

それが分かり早速家のパソコンにCubaseと言うDTMソフトの体験版をインストールして作曲してみた。
元々音楽知識があるからかいきなり高度なことをしようとしていた。
ドラムから始まりベース→ギター→メロディと順番に入れていく曲構成にしたかったが、作曲の知識が無かったためめちゃくちゃな感じになってしまった。
その時に考えたメロディがリメイクヴァージョンのAメロ部分だ、逆に言うと当時はそれ以外のメロディを作っていなかった。
結局この曲は変な感じに終わってしまい、しばらくは俺の記憶からも忘れられてしまう存在になってしまった。
覚えていることと言えば、ハードルは下がっても作曲は難しいと言うことだろうか。


思い出した2年後に形だけ完成させた

最初に作った曲の存在を忘れてから2年が経過し、ふとした時にこの曲の存在を思い出した。
作曲を始めてから2年で俺の作曲スキルがかなり上がった。
それと同時に最初に作った曲をそのままにしておくのも勿体ないと思い、リメイクしてみることにした。
最初の訳の分からない箇所は無くし、以前作成したメロディをAメロに変更、その後は完全オリジナルと言う構成になった。
実は2番もありCメロもあると言うかなりリメイクをしこんだ曲である。

最初に作ったときは「origin」と言う曲だった、最初の曲なので原点と言う意味で名付けたのが由来だ。
リメイクと同時に曲名を「original」にし、誰にも負けないオリジナル曲として完成させた。
高校の文化祭をイメージしていたのでそれで初々しさが残っていたのかもしれない。
これから未来を創っていく原石たちが活躍できることを楽しみにしよう…と言う思いで作った本人は30代目前だったと言うのは内緒だ。
そして完成させたのは良いがどこにも公開せずに自己満足で終わった。


せっかくだし公開して裏話も書いてみることに

せっかく毎月2回もコラムを書いていることだしどうせだったらnoteで公開して裏話もこの「Eternal Column」で書いてみようと思いもう1度最初に作った曲を引っ張り出してみた。
1度目のリメイクをしてから4年、最初に曲を作ってから6年以上も経過していた。
4年前までは作詞をしていなかったがせっかくなので作詞もしてsinsyで歌わせてみた。
そのため1番のみ、Cメロも無しの短い構成となっている。
曲が短いのと歌があること以外でもかなりのアレンジを加えている。
4年前に1度リメイクをしたのでそこまで変わるところが無いと思っていたが、4年も経過しているとアレンジに関してあれこれ修正点が沢山出た。
音のバランスだったり編成楽器だったり変更点が沢山発生した2度目のリメイク、このまま俺のパソコンフォルダーの中に埋まっているのも勿体ない。

創作をしている人にとって初めての作品は誰にでもある。
俺みたいにリメイクしないと公開できない恥ずかしい出来と思う人もいるだろう。
しかし、その初めての作品があったからこそ今の創作している自分がいるのではないだろうか。
その作品を振り返ってみるのも新たな発見があって面白いかもしれない。

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