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Eternal Column Vol.2 ADHDでも幸せになれますか?

Eternal Columnの第2回では、Kaoruが生まれつき持っている「ADHD」について話そうと思う。
ADHDとは発達障害の1つで、主に注意欠陥・多動性・衝動性の特徴がみられる脳の障害である。
ギリギリまで書くかどうか通っていたところはあるが、今後のEternal14の活動に支障がある可能性があるので書かせていただくことにする。


ADHDが発覚するまで

ADHDと言うのは生まれつきの脳の障害で基本的に症状が現れるのが幼少期ごろと言われているが、大人になってから診断を受けるケースもまれにあるらしい。
俺もそのパターンで実年齢が20代後半になってからやっと診断を受けることになった。
その間誰にも気づかれることがないままずっと生きていたのだ。
気付かれなかったとは言ったもののADHDの特徴については小学生ごろから出ていたように思う。
もしかしたらそれよりも前から出ていた可能性がかなり高い。

主なADHDの特徴としては、集中力の持続困難・持ち物を失くしたり忘れたりすることが多い・大切な仕事や約束を忘れてしまう・じっとしていることが難しい・などが挙げられる。
俺も典型的な特徴はすべて当てはまっている。
学校と言う組織が苦手で授業中にじっと座っていることが苦手であり、宿題や持ち物を忘れることは当たり前だった。
また対人関係も良好ではなくトラブルばかり起こしていた。
教師や他の生徒から見たらどう考えても問題児で何かしら脳の障害があると疑問に思うだろう。
しかし俺の場合は無駄に賢い部分があったため発達障害とは見られず、怠け病・努力不足と長年言われてきた。
「これでも一生懸命頑張って生きているのに…どうしてみんなが出来ることが出来ないのだろう…」と自分の言動をずっと気にしながら生きてきた。
気にしたところで生まれ持っての障害を治すことは出来なかったが。

誰にも気づかれないまま大人になり、家から離れて自立して暮らすようになってもADHD特有の生き辛さは変わらなかった。
寧ろこれからの事をすべて自分一人でしなければいけなかった為、その面ではかなりの苦労をした。
仕事は続かない、趣味で入った楽団でも関係が築けない、目標を達成することが出来ない、など他の人には難なくできることも全然出来ず精神的にも体力的にも参っていた。
「大人になってもダメ人間のままだ…これからどうやって生きていけばいいのか…このままだと本当に人生詰むな…」って思いながら生きていた。

そんな中ある広告をインターネットで見つけた。
近所にある精神科の無料カウンセリングの広告だ。
そこでカウンセリングを受けたところ『WAISと言う知能検査があるので受けてみたらどうか』と打診された。
無料カウンセリングを受けた病院はWAISが保険適用外であること、俺と病院の相性が合わなかったのでそれっきりの縁だったが今でも感謝している。

病院を変えてWAIS検査とその他検査を受けたところ、やっとADHDの診断を受けた。
昔から生き辛さを感じてもがき続けた結果、『俺が怠けてなんていないと分かってくれる人がやっと現れた』と思った。
同時に『どうして今まで誰も気づかなかったんだろう…』と落胆もした。
もっと早く分かっていれば貴重な若い瞬間を無駄にしなかったかもしれないのに…。
正直複雑な気持ちでいっぱいだった。


診断された後も分かって貰えない

ADHDが発覚した俺は周りの人にそのことをカミングアウトした。
正直発達障害のカミングアウトは嫌だったらしなくてもいいと思うが、きっと周りも俺の奇行に不信感を抱いてるに違いない…そんな誤解を解くために出来る限り周りの人に言うようにしている。
しかし、ほぼ全員が俺がADHDであることをそこで気付くと言う結果だ。
『言わなきゃ誰も気づかないのに、Kaoruさんは考えすぎだよ!』と言われたこともあった。
俺はADHDを完全に理解しろとは言っていない、俺がADHD特有の困難にぶつかってしまった時にサポートしてほしい、そういう意味で言っている。

この感覚は自分がADHDだと発覚する前の感覚に似ている。
確かに自分自身がADHDだと気づいてすっきりした点はあった。
ただその自分と周りのギャップがあるのが問題点だ。
俺は昔から無駄なところで賢い部分があったので、『行動すれば出来る人、行動していないから努力不足だ』と思われていた。
今はアトモキセチンの力を借りてどうにか普通のフリは出来るが、たまに生き辛さを感じることはある。
これはきっと一生の課題なのだろう。
「周りは分かってくれない」ではなく「なるべく自分が楽になるように生きる」と言うのを重点的に置くべきなのだろう。


発達障害者の希望になりたい

俺が発達障害だと発覚してから、「発達障害者でも幸せになれる、希望を持って生きることが出来る!」と胸を張って言える希望になりたいと思っている。
この世にはADHDをはじめとした発達障害で生きるのが困難な人が沢山いる。
未だに診断を受けることが出来ずに苦しい思いをしている人やグレーゾーンで悩んでいる人がいるだろう。
その方たちも含めて希望の星になりたい。
正直発達障害は生きているだけでも辛い。
その辛さとは一生向き合わなければいけないが、少しでも関係者が幸せになれるよう活動していきたい。

🐱🖤「サポートするとEternal14の活動の幅が広がるんだって!」 😈❤️「そしてKaoruのご飯が豪華になるんだって!」 🐱🤍「…本当にサポートしてもらう気あります?」