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12 同棲生活

婚活を経て、結局は合コンで出会った今の夫となる人と同棲生活を始める。

付き合ってすぐの同棲スタートで、結婚の約束もしていないし、今思えばとても賭けだった。本当は、その時点で結婚するつもりはあるのか、それはいつなのか、年収や貯金や私のことどのくらい好きなのかなどたくさん聞きたいことはあったけれど、聞けなかった。聞いて、気持ちが離れてしまうのが怖かったのかもしれない。

私自身も初めての同棲で、何から始めたらいいのかなと思っていたけれど、私の親に挨拶してもらった。また、向こうの親にも挨拶させてもらった。いま思うとこれはとても良かった。最初はうちの親にだけでもいいのかなと思っていたけれど、冷静に考えて、向こうの母親からしたら、知らぬ間に自分の息子が得体の知れない女と一緒に暮らしていたらいい気はしない。とその時、思って挨拶させてもらった。

親に紹介すると一気に家族っぽくなる気がした。同棲する部屋を決める時に、向こうの年収も聞けたし、身元の確認もできた。これって、合コンやアプリで知り合った人はきっと通る道だと思うけど、相手の身元確認ってなかなか難しいし、ハードルが高い。付き合う時に名刺見せてとか、実家の住所教えてとか言えないけど、家を借りる時の必要事項で聞かれるので、自然と確認出来た。同棲メリットあるわ。

同棲開始して、相手のことをさらに好きになった。

ノンストレス。

ありのままの自分でいても許してくれる。

神様。

付き合っていただけではわからなかった、一緒に生活することでわかることがたくさんあった。向こうは我慢していたこともたくさんあったのかも知れなけれど、知らぬが仏。

こうなると、ますます結婚したくなった。

でも、私は言えなかった。今のこの幸せがなくなるのが怖かった。

このままどうしたらいいんだろう、、

クリスマス、年末年始、バレンタイン、ホワイトデー、それぞれの誕生日そして記念日、、きっかけになりそうなタイミングでそわそわするだけで、なにも起こらなかった。○月までにプロポーズされなかったら、自分から言おう、、と何度も思ったけれど、言えなかった。何回もそんな気持ちを乗り越えて、心に決めた日があった。その日に言われなかったら、もう別れよう。

同棲生活は楽しかったけど、辛くもあった。

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