新曲「Late Summer2023」解説

初めまして！
PlainBrainの橋本えとせとらです。

今回は私共が最近リリースした「Late Summer2023」について、僕の目線から解説していきます。
かなり詳細に描くつもりなので、あまり僕の文章から作品鑑賞の影響を受けたくないという方は、下記のURLからMVを観に行って下さいね。

【MV】「Late Summer2023」

配信

サマードライバー by PlainBrain

僕の解説を読んでくれる僕にとっての素敵な方は、是非スクロールお願い致します！

・ヒラテマリノの歌詞について

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汗ばむシャツ　花火舞う夏
たまにあるハグも　''ハナシタクナル"
探したくなる　形あるラブ
ただいまもなく　またいなくなる
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PlainBrainの二人がスタジオで作った怒涛の押韻から、この楽曲はスタートします。
多少の揺らぎはありながらも、音として統一感を持たせられた良いバースだと思います。
曲のテーマにも合っていますしね。
ただガチガチに踏んでる感じは曲に合わないので、ヒラテマリノが柔らかいフロウでラップとしての硬さは出ないようにしてくれています。
特に好きな所は「ハナシタクナル」をカタカナにしている気恥ずかしさも覚えてしまうくらいのベタさです(笑)

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捨てられたと思われたら嫌だから
おれから切り出しただけなのさ
綺麗に終わらせたつもりだったけど
残ったカスが気になってやってらんないね
今が楽しいって本音だけど言い訳
幸せならok？
ごめんだけど死んじゃえ
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ここからは完全にヒラテマリノが一人で描いた歌詞です。
約2年間お付き合いしていた女性との別れについて、赤裸々に描いています。

余談ですが昨年リリースした「Late Summer2022」の彼のバースが、当時お付き合いしていた女性との別れというマルチバースを想定した作詞だったことに、かなり言霊の存在を感じましたね。

今作品の解説に戻ります。
相方として彼の恋路を遠からず観ていた僕からすると、このバースは非常にリアルです。
実際に別れを切り出したのは彼からですし、別れた後の彼の様子も歌詞の通りでした。
本当にズルムケな歌詞です。
ここまで内面をさらけ出してくれて本当に感謝してます。
最高です。

実はこの歌詞になる前の最初に彼が提示した歌詞は、抽象性の高さから全て却下したんですよね。
結果論ですけど、その判断は大正解でした。
愛した女性との別れという人生における大事件に対して、文学的技法に逃げずに向き合ってもらうという選択をしてもらえて良かったです。

・橋本えとせとらの歌詞について

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今にして思えば　昨夏をリメンバー
なんかもっと上手くちょっと出来なかったもんかな
最愛なあなたにすらも怠惰
暑さに負けた馬鹿げたラッパー
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去年の夏はまさにこの通りでした。
やらない後悔ばかりを募らせてしまいましたね。
しかし僕が負けたのは本当に暑さだったのでしょうか？

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単なる経過？年齢差？
そんなん全てが言い訳さ 夏なんかじゃなく自分のせいさ
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実はそれは違います。
こういう季節感のある曲で言ってはいけないことかもしれないですが、こんなことになってしまったのは夏のせいではなく、全て僕のせいなんです。
もっと言うと僕のような何も出来なかった場合は、相手の方も関係ないのかもしれません。

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友達と孤独　音楽　労働
君だけがいない　そんな生活
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そして悲しいことに好きな人がいなくても僕の人生は進んでいきます。
友達もいますし、一人で楽しむ手段も知っています。
仕事もしていますし、音楽だってあります。
他にもこうやって文章を描いたり、ラジオをしたりして、逃げ続けることが出来てしまうんです。

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扇風機が首振る理由もない
寂しい　Summer day lonely midnight
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その結果こうして【あなた】のいない夜を過ごすことになるわけです。
せっかく恋人達のためにメーカーが付けてくれた首振り機能を扇風機に使わせてあげることが出来ないんです。

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あとの祭りさ　本気みたい
故意に恋してる　君といたい
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自分の気持ちに気付かないフリをして、好きな人のことを分かった気になっている僕の歌詞はこうして終わります。

・Hookについて

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風鈴の音がうるさくて
そっと外して置いとくね
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このHookの歌詞はヒラテマリノと橋本えとせとら二人の総意です。
本来なら綺麗で涼しさも感じさせる風鈴の音すらも聞きたくなくなるほど辛いわけですけども、風鈴を床に叩きつけて壊すことは出来ないんです。
まるで【僕とあなた】にとって大事なものであるかのように扱ってしまうわけです。

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朝浴びたシャワーで流れるくらいなら
こんな曲描かないぜ あんな夏忘れちゃうぜ
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悩み苦しんだ夜を超えて嫌な汗をかいた全身をシャワーで洗い流しても、忘れてしまえばいいのに、僕達はあの夏を忘れられません。
そしてあろうことか曲にまでしてしまうわけです。
気持ちが悪い二人ですよね。

ここまでお読み頂きまして、誠にありがとうございました。
是非とも「Late Summer2023」をMVや配信でお楽しみ下さいね。
MV

配信

サマードライバー by PlainBrain

・女々しい番外編

没になったHookの歌詞を供養させて下さい。
個人的には良い感じだったんですけど、楽曲全体のバランスを考えると重過ぎるというヒラテマリノの判断で没になりました。
最初はヒラテマリノをぶち殺そうかと思いましたが、完成した作品を聴いたら、凄く良い判断をしてくれたなと思いました。

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今なら分かる
アレは愛じゃねぇ
でもきっと恋のもっと上
朝まで浴びたシャワーで
流したものなんて...
悔しいけどまだ思ってる
今も君に「悲しまないで」と
もうどうしようもないね
もどかしいよ　Late Summer
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良い歌詞なんですけど、胃もたれしますね。
かなり僕の思想が投影されてます。
僕の気持ちに応えてくれなかった人々にも不幸にはなって欲しくないし、愛と恋にはかなり距離があると思ってます。
そして恋には簡単に落ちれるんですけど、愛にまで深めるのはなかなかの難関だと思ってるんですよね。
ありがちかもですけど「愛じゃないけど恋よりは上」という表現は、いつかどこかで使いたいですね。
アラフラヤスリヘビくらい長々と蛇足を失礼しました。

またお会いしましょう。
現実でも文面でも何処でも。