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ゲーム制作でフィードバックを受ける行為は、一種のファンサービス

趣味や個人で制作されるゲームにおいて、作者がユーザーに直接アドバイスやアイデアを求める、ということはままみられる。大手の場合は意見・要望の吸い上げはアンケートなど間接的な手段がほとんどなので、インディーズや同人の特徴といっていいだろう。

もちろんそれは有益な意見をもらえることが多いからだとは思うのだが、中には作者側が消耗しているのでは?と思えてしまうやり取りもある。特に経験や人員・知名度が不足している作者の場合、ユーザー側もよかれと思ってか根本的な方針にまで意見してしまっていることも多い。

趣味で作っているなら先に作者の求める作品像があるだし、専業クリエイターでもインディーズならば売れる・ウケるゲームばかりを狙っているわけでもないだろう。自分はターゲット層ではない、という可能性は常に念頭に置くべきだと思う。

ただ、ユーザー側も仕事でやっているわけではないので、作者に気を遣えというのも酷だろう。というよりアイデア出したりアドバイスするのも大抵は自分が楽しむために言っているにしか過ぎないので、受けとる側が楽しくないのは当然かもしれない。

そう考えると、作者側にとってはユーザーの満足のために聞いてあげてる、ということになる。つまりは一種のファンサービスではないだろうか。

大手のゲームでも「ユーザーの意見を聞かない」という批判がたまにあるが、「意見を聞かない態度が表に出るのは、ファンサービスが足りない」という言い方のほうが正しいかもしれない。趣味でやっている場合はなおさらで、「遊んでもらうために聞いてる」ぐらいに考えた方が、お互い楽じゃないかと思うのだ。

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