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機動戦士ガンダム 水星の魔女 第20話「望みの果て」感想

※あまり下調べも確認もしないので間違いがあるかも。

映像的には緊迫感があって見ごたえがあった。物語的にはあっさり畳み過ぎて勿体ない感じも。

シャディクの思惑

軍隊vs生徒、しかも視聴者視点では後者のほうが悪役。ガンダムでは前代未聞のカードじゃないだろうか。ビームのレギュレーションは解除しているのでその部分で差はないと考えても、軍のMS(それも精鋭と考えるべき)と決闘用のMSに乗った生徒で勝負になるほうがおかしい。

そもそも「そちらから手を出した」などと口実をつけたところで査察に来たMSと戦闘を行うのが自殺行為なのは、最後にフロントの治安部隊(?)に包囲されたことからも明らかだ。サリウスを移送するのも悪あがきでしかないように思う。

すなわち、本人が語ったように最初から騒ぎを起こす自体が目的であったということだ。それで何人死んだと思っているという感じだが、戦争シェアリングでの(推定の)死者数を返してきそう。というよりは大半の事が彼の想定外なはずなのに黒幕のような態度なのがおかしいのかも。

何も生まない争い

学園内部に侵入したケナンジを察知するノレア。止めるエランに啖呵を切って出撃し、その後の大暴れで多数の犠牲者を出すが、実際のところ何の意味もない。ケナンジとグエルを始末したところで状況は改善しないだろう。新エランがそこを指摘せずに「これ以上ガンダムに乗ったら死ぬ」という止め方をしたのは今までの彼らしくなく、ノレアに対しての感情が表れているということだろう。

フラグを立ててしまったペトラ。あまりにも露骨すぎるので生存を願いたいところだったが、残念ながらそれは難しそうだ。スレッタは、ラウダに対する思いを語っていた彼女も「正しいこと」として潰したテロリストも、同じ一つの命だと理解してしまったのではないだろうか。塞ぎこんでもおかしくない展開だが、率先して救助を行うのはメンタルが強い。

ニカ再び

14話と同じく、決闘用のMSでガンヴォルヴァに立ち向かう生徒たち。しかも今回はドミニコス隊まで来ているわけで、冷静に考えれば避難すべきにも見える。セセリアが「このままでは全員死ぬ」と言っていたが、ノーマルスーツを着て脱出するのも難しい状況だったのだろうか。

鳴り物入りで新登場するMS、まさかシュバルゼッテかと思ったが、デミ系列の試作型デミバーディングだった。チュチュにはうってつけの機体であり、拍子抜けとか言ってはいけない。

機体はあるが調整できる人員がいない…というところにやってきたニカ。シャディクも倒したので、クワイエット・ゼロ関連以外の真相が次回明かされるものと思われる。

男の戦い

グエルとシャディクがすれ違い通信ありで一騎打ち。真相を暴露し、感情を吐き出しながら戦う。私はこれが目当てでガンダムを観ているといってもいい。鉄血のガエリオvsマクギリスを思い出した。

最後チームメイトの横槍でトドメを刺されそうになったところで、有線アームによる反撃で相打ちに持ち込んだが、もしかするとこれは意志拡張AIによるものではないだろうか。だとすれば、17話に続いてかつて拒絶した父の遺産に救われたわけで、相も変わらず「戦いとは駆け引き」なシャディクとの対比になっているように思う。

あと大方の予想通り、グエルの親殺しがラウダに伝わってしまった。ペトラの死と合わせて立ち直れなくなる流れではないだろうか。シュバルゼッテに乗るのはまさか?

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