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機動戦士ガンダム 水星の魔女 第16話「罪過の輪」感想

※あまり下調べも確認もしないので間違いがあるかも。

題名通りの回。罪と狂気、そして憎しみの連鎖。

肉体を失ったエリクト

PROLOGUEからの謎がまた一つ答え合わせ。エアリアルの中にエリクトが入っているのは、宇宙の過酷な環境に耐えられなかったので生体コードを移植したから。

そして狂気を孕んだ口調でクワイエット・ゼロの目的を語るプロスペラ。エリクトを自由にするということだが、やはり人類全部をパーメットに混ざ合わせるような話としか思えない。

ニカとサビーナ

サビーナに傷の手当てを受けるニカ。反抗的になるわけでも恐れて媚びを売るわけでもなく、純粋に礼を言う。そして「もう被害者ぶるのはやめる」と語り、サビーナから仲間に誘われても「手段は選ばなくてはいけない」と断る。人間的に出来過ぎているほどで、サビーナもそんなところを評価したのだろう。

サビーナは「元」アーシアンで、ニカと同じく「地球と宇宙の懸け橋になる」ことが望みだとのこと。こちらは過去を捨て、シャディクと共に手段を選ばない道に進んだということか。

壊された箱庭、憎しみと団結

学園で死人が出た14話の事件は隠しようがない上、さらに12話でのプラント・クエタの事件まで明るみに。ベネリットグループの強硬な姿勢がデモ・暴動を招いているという報道だが、ロケランでMSを攻撃するのはもはやゲリラ戦だ。

学園では生徒の多くが親元に帰っていく。お坊ちゃまお嬢様だからという話ではなく、「何か」がなければ逃げ出すのが当たり前。セセリアの責任感を意外だと評するロウジだが、そういう彼もなぜ残っているのだろうか?

嫌がらせを受ける地球寮の生徒。正論で制止するマルタンだが、相手はランブルリングで殺された選手の友人だとのこと。暴行の瞬間を撮って追い払い、ニカの行方を捜すミオリネを、皆がリーダーと評価している印象。さらに、温室を見てほしいと言い出せずにいるスレッタをティルがフォローと、苦しい状況下で団結していく姿が描かれる。

グエルの帰還

執務室(?)で食事をとるラウダに、すっかり側近ポジションのペトラ。そこにひょっこりグエルが帰ってくる。どうやって入ってきた、というのは無粋なツッコミだろう。

ラウダの苦境を語るペトラ。グエルを責めてもおかしくない状況だが、そうせずに一言「おかえりなさい」とだけ。「俺が何とかする」と言うグエルだが、どうするつもりなのだろう?ただ単にCEOを引き継ぐなら、その場を立ち去る描写は不自然に感じる。

資格無き新エラン、罪深きベルメリア

新エラン(強化人士5号)はエアリアルに乗り込むものの、エリクトの人格に拒絶される。5話で旧エラン(強化人士4号)が乗った時なぜ反動なしに動かせたのか、も「スレッタと同様の心を持つとエリクトに認められたから」と思われる。

そこに居合わせたベルメリアはその愚かさを諭すも、強化人士を犠牲にして保身に走っていると激昂される。アバンでもプロスペラに研究の非人道性を指摘されており、良心的に見える彼女も自分の罪から目を背けていることが強調された回だった。

仲直り、と見せかけて

12話での「人殺し」発言をスレッタに謝るミオリネ。いつもの調子でまた流されるのかと思いきや、「母親の言葉ならなんでも従うのか」と、とうとう確信を突いてしまう。視聴者目線ならすぐ分かる「正解」に、自力でたどり着いた瞬間。

そのままプロスペラに呼び捨てで食って掛かったところで、母娘にとってデリングが仇というPROLOGUEからのネタばらし。クワイエット・ゼロを引き継ぐよう再び求めるが、総裁選での勝ち目があるか以前に、ミオリネが受け入れる理由などあるのだろうか?もしかするとクワイエット・ゼロ完遂でスレッタが操り人形から解放される、とかか。

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