「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」雑感
遅くなったけど見てきた。忘れないうちに書きたいので雑。
お祭り的なサービス満載の作品
全体的に言うと見どころ一杯で飽きない作品だった。ファンサービスが詰め込まれていたし、終盤のぶっ飛んだシーンもお祭り感覚で楽しめた。
私はSEEDシリーズ(特にDESTINY)は手放しでは褒められないという評価をしていたが、今作は総合的に文句なく面白く、「ガンダムSEED」としての完成形だと感じた。
キラの修正シーン
最大の見どころは間違いなく、心が折れて弱音を吐くキラをアスランがボコボコに修正するシーンだと思う。
キラから「君たちが弱いから」という言葉が出てきたのは、SEED後期から絶対無敵が続いていたことに対するフォローともとれる。止めに入ったシンが殴られるのも良かったし、アスランの「俺の知ってるラクスは」とそれに対する周囲の反応も絶妙。
シンに注目
剣で負けるわルナにボコられるわ、その分終盤大暴れで大活躍のシンだが、アウラへの謁見シーンで一人だけ動きが遅れたり、ビュッフェで大盛りにしたりと細かいところの描写もあってよかった。
「そんな寝ぼけた分身が通用するか!」は何だか豪快でSEEDの台詞じゃないみたい。
強いぞズゴック
すぐに破壊されるための出オチフォームと見せかけて、この状態でもクローで強敵と切り結んだり機敏に動いてかなりの活躍を見せる。劇中でもこっちに乗っていた時間の方が長く、なんと出撃の名乗りまで持っていった。SEED完結作におけるアスランの乗機はズゴック。
大盤振る舞いのメカニック
主役機だけでなく脇役にまで改修機がデザインされていて贅沢。YouTubeのサムネやらである程度知っていたが、それでも結構びっくりした。一番凄いのは元々連合の機体だったものをずっと保管しといて核を載せた2機では。
不憫なイングリット
敵側で唯一良心的、こういうキャラに限って報われない。挿入歌の「望郷」が流れるシーンでもスポットライトが当たっており、脚本的には優遇されているというか。
アウラ・マハ・ハイバル(50)
見た目幼女な敵の親玉で実年齢50歳…なのだが、終盤の言動は小物を通り越して見た目通りのお子様としか言いようがなかった。何か理由があるのかについてはまだ確定していないらしい。
BGM
BGMにはTVシリーズで使われていた曲のアレンジも使われていて、聞いてそれと分かるものも多かった。「キラ、その心のままに」がなかったのは残念だが、ズゴック登場時はやや合わないので仕方がないか。
気になったのは最終決戦のラスボス撃墜時に大団円風に聞こえたところ。単に悪をやっつけてめでたしって流れとはちょっと違うと思うし、その後敵パイロット(特にサブのほう)を憐れむ展開だったので。
闇に落ちろ
やはりというか予告での出し方はミスリード気味で、「遠距離から予兆もなしに精神操作できる」という能力。正直便利すぎるし、キラのやらかしがほぼ不可抗力になってしまったので無くて良かったと思う。
あとシンに使った時ステラが化け物になって出てきたのは、
残留思念めいたもの
シンの心の闇のビジョン
のどっちなんだろうか。特に後者の場合、「闇が深い」のは当然俗に言う意味じゃなく、言葉通り「そんな浅い話じゃない」ってことなんだろう。
ラクスが裏切った?
はしっこい所だけど全滅後のターミナル組集合シーンで、キラが「彼女(ラクス)は裏切った」と言ってたのは、彼自身の視点から考えても違和感を感じた。
ラクスがしたのは協定違反を犯したキラへの撃墜許可だけで、せいぜい「見捨てた」では?仮にコンパスの理念に見切りをつけてオルフェと組んでたとしても、キラ抹殺まで許可するとは思えない。被害妄想めいた自暴自棄の発言ってことだろうか。
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