記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第24話 感想

※あまり下調べも確認もしないので間違いがあるかも。

終わりよければ全て良し。考察すること少ないので見たまんまの感想多め。

再びピンチ

最終回は冒頭からエピローグになるのではと思っていたが、スレッタの体が限界に達し、ミオリネ一行もゴドイに捕まってしまう。寝かされたベッドから無理に起き上がろうとするスレッタが痛々しい。

この状況で「コロニーレーザの再発射までには時間がかかる」と聞いて「お茶を入れてくる」というアリヤ。14話でも、学園に実戦仕様のガンダムが乱入してきたとき「逃げろ」という的確な指示を出しており、冷静さが光る。

「交戦の指示は受けていない」

スレッタとグエルの前に議会連合の部隊が現れるも、率いていた女性士官が「交戦の指示は受けていない」ということで戦闘回避。台詞通り巻き添えを受けるリスクを取る理由はなく、正しい判断をして22話での失点を挽回。

反抗するスレッタ

エアリアルの残骸を携えてやってきたスレッタに、プロスペラはまたも胡散臭い声色でエリクトをクワイエット・ゼロに再接続するよう促す。ここで初めてスレッタが母に対して拒絶の意思を見せる。中盤までは、まさかミオリネに倣ってクソババアとか言い出す展開になるのではと思っていたが、「やだ」という普通の返しに。

ガンダム・キャリバーン最終仕様

再び宇宙空間へ戻り、なんとエアリアルのガンビットと合体して最終フォームへ進化するキャリバーン。虹色の光、コロニーレーザーを防ぐ描写が明らかにユニコーン最終形態のオマージュ。交戦シーンが無かったのは残念だが、ELSクアンタ等と同様まともに相手できるMSなど存在しないだろう。

出番のなかったファラクトと、一戦しかしてないシュバルゼッテにもバリア貼りに参加する最後の役目が。その後、月光蝶よろしく粒子に分解されてしまうが、「ガンダムなんてもういらない世界」だろうしこっちのほうがいいんだろう。この辺Wの結末を思わせる。

散っていった者たちの想い

正直、私は本作での感動シーンはあまり「ノレない」ものが多かったのだが、ここで旧エランが登場したのは非常に良かった。ハッピバースデイは歌わなかったが、雰囲気的にはこれでよかったと思う。

さらに、プロスペラの前にナディムとカルド、他にもヴァナディースの仲間の魂が現れる。奇抜な演出の多かった本作だが、こういう定番はしっかり抑えている。

ソフィとノレアも出てきていたが、ヴィムは映っていなかったような…ガンダムに関わった者だけが対象なのか、あるいは画面外で息子達と会話していたのか。

プロスペラの計画

今回唯一頭を捻ったのが、「スレッタがエリクトを差し出すのを拒否した意味」だ。言い換えると、プロスペラの元々の計画を否定し何をしたのか。関係のありそうな事実は以下の通り。

  1. エリクトはデータストームの中だけで生きられる

  2. スレッタの「お母さんを悪い魔女にはさせない」という台詞

  3. プロスペラの体はデータストームに蝕まれており、長くは持たない

  4. エリクトの「スレッタは居場所を選べるのになぜ」という発言

クワイエット・ゼロの目的は、エリクトのようなパーメット精神体?が自在に動き回れるような世界にすることだと思われる。普通の人間に悪影響があるのかどうかは定かでないが、同時にパーメットを使うあらゆる装置を支配下におけるため、凄まじい恐怖心を向けられるのは間違いないだろう。

プロスペラは、先の短い自らに全人類からの敵意を向けるという自己犠牲を行おうとしたのではないか。スレッタは、家族に捨てられた一方で仲間には恵まれ、捨て返すことに躊躇いのない状況ではある。それでも最後の力を振り絞って選んだのは、誰も見捨てないことだった。

ベネリット・グループ解体

ミオリネがベネリット・グループ総裁として、グループそのものの解体という切り札を切る。議会連合の介入の口実をなくす、というよりは目的を達成させてしまうというやり方。良いか悪いかは劇中の描写だけで判断できないが、ペイル社CEOらのように派閥争いから利益を狙う行為を止めるという解釈はできる。

もしやラスボスかと思われていた真エランはあっさりペイル社を見捨てる。旧エランへの発言は心なく見えたが、グエルと交渉するシーンによって、悪人というよりは強かというキャラクター付けになったと思う。

そして、シャディクは自身が関わった陰謀全て(以上)の証拠を提出してグループ解体に貢献(?)。自身の目的は全部達成しつつ、ちゃんと公の裁きを受けて視聴者からの心証を回復する。最後の最後にズルいなぁ。

目一杯の祝福を君に

3年後…から大団円。

エリクトが消滅せずにキーホルダーに宿ったのは批判もありそうだが、自分としてはハッピーエンドとして許容できる。プロスペラに関してはシン・セー社CEO辞任とか、逮捕→保釈とかそういうフォローがちょっと欲しかったかも。あとデリングも出してほしかったのとノートレットの回想も写真もなかったくらいか。

そして大方の予想通り、最後に最終話タイトル「目一杯の祝福を君に」を映してからの第1期OP「祝福」で終わり。まさか株式会社ガンダム社歌フルバージョンを流すのではとか思っていたがそんなわけはなかった。

この記事が参加している募集

アニメ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?