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機動戦士ガンダム 水星の魔女 第21話「今、できることを」感想

答え合わせはあったが、それよりも超重要な名称が登場したので注目。

傷だらけの学園

外壁の損傷、亀裂の入った地面など、14話と段違いの被害を受け、食事にも事欠く生徒たち。あまり過程の描写がなかったが、セセリアとのやり取りからスレッタが一皮むけたのは間違いなさそうだ。チュチュにトマトを渡された生徒、もしかして2話とか4話のモブ生徒だったり?

ミオリネとシャディクの罪

立ち直れていないミオリネに、凶行に走った最後のきっかけは彼女から拒絶されたことだと語るシャディク。それは置いといて「融和でも均衡でも、雄大すぎる夢を追った意味では同じ罪を犯した」と返すミオリネ。実際のところ、プロスペラの暴挙がなくても衝突に至るリスクはあったんだろうか。

いつの間にかベネリットグループ総裁になったミオリネ。総裁選に半話くらいは使うと思っていたので意外。彼女に対し、責任を自らのグラスレー社に押し付けろと迫るサリウスだが、1話では業績の悪化した子会社にチャンスを与えようとしていたのが思い出される。

宇宙要塞クワイエット・ゼロ

ベネリットグループの悪行を告発するペイル社CEOら。7話の頃から敵味方で考えないというか、恥も外聞もないというか。宇宙議会連合&MS開発評議会&カテドラルがベネリットグループに対し介入を仕掛けてきたのは、確かにシャディクの望む展開だが、狙い通りというんだろうかこれは?

クワイエット・ゼロが大量破壊兵器であるとされていたが、今のところMSや艦船を掌握するためにしか使われていない。あらゆる電化製品を(?)支配下に置けると示唆されているため、確かに使い方次第では大量の死者が出るだろう。しかし範囲もあまり広くなく、過去作のラストダンジョンに比べるとその恐ろしさには想像力が必要だ。そして、それがなぜエリクトが自由に生きられることに繋がるのかの説明もまだだ。

真の主役

スレッタに対して、プロスペラを説得するよう頼むグストン。そのために彼が用意した機体の名は、ガンダム・キャリバーン。今作のモチーフとなったと言われる戯曲「テンペスト」において、その不遇さで避けて通れない登場人物の名前が使われている。いつどんな役割で出てくるのかと気になっていたが、満を持して主人公の(おそらく)最終搭乗機として登場。「テンペスト」では完全敗北で終わったキャリバンだが、それはプロスペローを称する者が選んだステージでしかない。

スレッタがキャリバーンに乗れば、データストームによるダメージは避けられない。その事実を無視して話が進む中、ニカがベルメリアに対して何故黙っているのかと声を荒げる。罪を償うことを決意したニカから見れば、崩れ落ちるベルメリアが情けなく映るのは当然かもしれない。

以前のように何も知らないままではなく、はっきりとした前向きの意志を見せるスレッタ。「何も得られないかもしれなくても」というのは、「逃げたら一つ、進めば二つ」との対比になっている。瞳にハイライトが走る場面が挟まれていたのも印象的。

そこに入ってきた新エランがスレッタに謝罪しつつ旧エランについて全て話すと約束し、わだかまりが次々と解決していく。グストンの「嫌なものだな、大人というのは」はホントそうだが、あとシュバルゼッテに乗ることが確定してしまったラウダが残っている。シャディクの罪状が明らかになったんだからそっちを恨まないのは不自然に思うが。でもペトラが生きてるからきっと大丈夫。

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